エンジニアとして生きることに迷ったら
本音が語られるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。本記事では、おすすめコラムを厳選して紹介する。
- 【考え方】エンジニアはもっとトレーニングに注意を払うべきだ
- 【考え方】エンジニアに向いてないと思った人へ
- 【働き方】第12話:“グループ内のトラブルにどう立ち向かう?~メンバー間の確執”の巻(中)
【考え方】エンジニアはもっとトレーニングに注意を払うべきだ
『Crazy for life(セイカツ イチバン、IT ニバン)』のonoT氏は、世のエンジニアがどういうトレーニングを受けているのかということに疑問を呈している。
氏はマラソンを例に出し、「どんなスポーツでも、初心者はいきなりゲームから入ったりはしない。そんなことをしても上達はしない。でも、なぜかランニングに関しては、多くの人がいきなり走ることから始めている。ランニングの初心者は、走る前にやるべきことがあるのに」というあるコーチの言葉を紹介している。
この言葉を聞いて、氏は「「なるほど」と納得しつつ、「いやいや、でもこれってIT業界も同じだよなぁ」と思い至って少しブルーな気分になってしまった」という。そして、IT業界でよくあるトレーニングであるOJT(On-the-Job Training)を思い出したという。「OJTといえば聞こえがいいが、実際にはトレーニングではなくて実戦だ。これではランニングよりヒドイではないか。ルールブックを一読しただけで、トレーニングもせずに、またトレーニングの仕方も知らずに、いきなりゲームに参加するスポーツ選手などいるだろうか。われらがIT業界はそういうことをやっているのだ」とのことだ。
「スポーツの世界と違って、IT業界ではトレーニングは仕事とは認められにくい。だからエンジニアのトレーニングはプライベートな時間を削っての自主トレが中心とならざるを得ない」という現状を見て、氏は「ほとんどのエンジニアがトレーニングの仕方を知らないまま、手探りで我流のトレーニングをしているということ」が問題だという。そこで、「そろそろみんなでトレーニング方法を共有することについて、真剣に考えるべきなのかもしれない」としている。各地で開催されている勉強会などがそのきっかけになるのかもしれない。
【考え方】エンジニアに向いてないと思った人へ
『101回死んだエンジニア』のAnubis氏は、「エンジニアに向いてないと思った人へ」というタイトルで、迷えるエンジニアにアドバイスを送っている。
まず「結果に結びつかないから、向いていない。それだけの理由で自分を否定すべきではない。自分がエンジニアに向いていないと落ち込む前に、見直すべきポイントは多い」という。「業務に対応するからといって、基礎をすっ飛ばして応用に入ってはいないだろうか」と問いかけている。
そして氏は、「今、自分の分かる技術を固めよう。1つ1つ確認していくと、意外と基礎をすっ飛ばしてます。そういう簡単な穴埋めをしていくことで、しっかりとした技術を乗せる土台が固められる。まず、確固たる土台があるかを見直してほしい」と勧めている。
そのためには、「ぱっと思い浮かぶくらいまで繰り返す事だ。例えば、同じ本を何十回読む、同じ作業を何十回も繰り返す」ことが必要だという。そして、「繰り返すことは、誰にでもできる最も簡単で確実な方法だ。必要なのは時間と根気だけだ」と、難しいことではないと強調している。
氏は、基礎を固めることで、「人のうそやごまかしが分かるようになる。それができるようになったら、自分がうそやごまかしをしないこと。これで確実に自信は回復できるはずだ」と結んでいる。誠実に生きることが大切であり、誠実に生きていれば相手が誠実かどうかが分かるということだろう。
【働き方】第12話:“グループ内のトラブルにどう立ち向かう?~メンバー間の確執”の巻(中)
(株)エムズ・ネット・スクエア講師4人組の『新任リーダー明日香のマネージャへの道』では、メンバー間の確執について考えている。今回はエンジニアという職業の多様な側面を見せている。
主人公の元に部下が思い詰めた顔をしてやってきたので、話を聞いてみると、部下は、自分がチームで担当している仕事に不満があるという。技術的なトラブルシュートばかりを担当させられて、目立つ場面に立たせてもらえないと考えているようだ。
その後、同じチームのメンバーに聞いてみると、「彼は誰よりも技術に詳しいから、トラブルシュートなどが向いているし、頼りにしている」という答えが返ってくる。そのメンバーは説明が得意だから、顧客向けのプレゼンテーションなどを担当している。トラブルシュートばかり担当している人間からすると、「日の当たるところで仕事をしている」と見えるようだ。
一方は、お互いの強みを生かしたところで仕事をすればと考え、一方はもっと違う仕事も経験してみたいと考えている。一応、チームとしての役割分担はできているが、誤解があるようだ。
主人公は、3人でよく話し合うことにした。その結果は次回とのこと。楽しみに待つことにしよう。
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