タスク管理に追われていないで、夢を見よう
本音が語られるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。本記事では、おすすめコラムを厳選して紹介する。
- 【働き方】タスク管理、どうしてますか?
- 【考え方】『来年こそ手帳を活用するぞ!』と思っているヒトへ
- 【考え方】クラウドの先を創造する者
【働き方】タスク管理、どうしてますか?
毎日の仕事を効率よく、漏れや抜けがないようにするには、しっかりしたタスク管理が必要だ。読者の皆さんも何らかの形でタスク管理をしていることだろう。しかし、タスク管理というものはやってみるとなかなかしっくりいく方法が見つからず、右往左往することがある。今週はタスク管理に関するコラムを紹介しよう。
『ビタミン(C)reator&(E)ngineer』のAyaTakubo氏は、これまで試してきたタスク管理の方法を紹介している。
タスク管理用ノートから始まり、手帳、手帳+付箋、専用ファイルと同氏のタスク管理法は変遷してきたが、どれも難があって続かなかったという。続かなかった理由については同氏のコラムを読んで頂きたい。
そんな氏は、現在Gmailを使ってタスクを管理しているそうだ。「具体的にはメールにフラグ(スター)を付けることでタスクピックアップ・管理(メール以外の対応すべきタスクも下書き保存してスターを付けるなど)しています。メールであれば、業務中、常に立ち上がった状態ですので、管理ツールなどをわざわざ立ち上げなくてもいいですし、外出先でも確認可能なので忘れっぽい私でも管理できます」とのことだ。
というわけで、同氏は今、自分自身に合ったタスク管理法を見付けたわけだが、「もっといい方法があるんじゃないか」と考えているという。そのために、他人のノウハウを知りたいそうだ。自分にあったところに安住せず、もっと効率の良い方法を求める向上心は素晴らしい。
編集担当者も過去、かなり精密なタスク管理をしていたことがあったが、次第に自分の作業能力を超えるほどのタスクを詰め込むようになって体を壊したことがある。現在は、思いついたタスクを自分自身にメールするなど、AyaTakubo氏の方法と似た方法でタスクを管理している。
【考え方】『来年こそ手帳を活用するぞ!』と思っているヒトへ
『Crazy for life(セイカツ イチバン、IT ニバン)』のonoT氏は、来年使う手帳のことについて書いている。
氏が手帳を買い求めるのはやはり仕事の管理、言い換えればタスク管理、スケジュール管理のためだ。しかし、「タスク管理」という考え方について氏は「ビジネスパーソンにとって『手帳を使いこなす』とは、どういうことなのだろう。スケジュール欄を365日、ダブルブッキングしないように注意しながらぎっしりと埋め、それを滞りなく処理していくことだろうか」と疑問に思っている。
誰だって、働いていれば大量の仕事をこなさなければならない。しかし、氏は「タスクは色を変え形を変えて絶え間なくふって湧いてくる。それら1つ1つを瞬時に見極めて、神技のようにすき間に詰め込んで、順序良く消化していくことが、手帳を使いこなすということなのだろうか」という。
結局、氏はこのような手帳の使いこなし方では、「与えられたタスクしかやっていない」という答えに行きつく。そして、そのようなやり方では、「達成感などあるはずもない。いずれはエネルギーを使い果たして失速してしまうだろう」と言う。
では、どうすればよいのか? 氏は「だからこそ成功者は『夢』や『ビジョン』を重視するのだ」という、バリバリとタスクをこなした先にあるものを見ながら仕事をしなければならないということだろう。
結局のところ、タスクは降ってくるものではなく、自分でどんどん作り出していくものなのだろう。
【考え方】クラウドの先を創造する者
メールのほかに、グループウェア、スケジュール管理サイトなど、最近はタスク管理に役立つオンラインツールが多くある。企業で働いている方なら、グループウェアに予定が勝手に入ってくるという体験をしていると思う。
『101回死んだエンジニア』のAnubis氏はその類のツールはいい加減出そろった、いや、出すぎている感もあるという。
「いろんなサービスがボコボコ増えていくと、結局は何を使えばいいのか分からなくなって使わない」。まるで、先に挙げた手帳選びや自分にあったタスク管理法の追求と同じだ。
氏は、コンピュータは、人間のタスク管理に必要な能力を大きく超える能力を持つようになったという。それは多くの読者が同感するだろう。氏は「便利なものを提供して、利用者を増やす、という手法で発展する経済活動からは、もう新しい技術や発想は出ないだろうと考えている。クラウドの先にあるもの。それは、困難に立ち向かおうとする人達が悶絶しながら生み出していくんじゃないかと思う」という。おそらく、不治の病の治療法の発見など、どうにもならない困難に直面している人のために技術を使っていかなければならないということではないだろうか。
自分のことばかり考えていないで、たまには世界のことを考えてみようということかもしれない。
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