第692回 人間はマルチタスクに向いているか?
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
最近ネットで「人間はマルチタスクに向いていない」という記事を読みました。なるほどなぁと思う反面、自分はどうなのだろうと思ってしまいました。そこで今回は私なりに人間はマルチタスクに向いているかを考えてみました。
■ChatGPTの回答
こういう話は生成AIに訊いてみるのが手っ取り早いです。ChatGPTに訊いてみました。
何だか生成AIに褒められてちょっと嬉しくなってしまいました。。。で回答を見てみると、やっぱり人間はマルチタスクに向いていないみたいですね。そこで、実際に人間が行うマルチタスクの例としてどんなことがあるかを挙げてもらいました。
なるほど。確かにこうやって実際の例を挙げてもらうと、マルチタスクって難しいイメージを持ちますね。
■私がやっているマルチタスク
実は「人間はマルチタスクに向いていない」という話を読んだとき、私はマルチタスクをやっているつもりでいました。しかし、先ほどのChatGPTの回答を見る限り、わたしがやっていることはマルチタスクではなかったみたいです。
どうやらChatGPTの回答の中にあった「タスク・スイッチング」ということをやってたみたいです。
これは私の例ですが、1つの仕事をある程度の時間行った後、いきなり別の仕事をやり出すんですね。そうしてその仕事をある程度行うとまた別の仕事を行う。私はいつもこのような仕事の仕方をしているんですが、これって結果的に複数の仕事を同時進行しているように見えますよね。だから私は自分はマルチタスクをやっているものだと思っていました。
しかし実際にはシングルタスクを複数繋げているだけで、瞬間的に2つの仕事をしている訳ではありません。そうした意味では私のやっていることはマルチタスクとは言い難いモノだと思います。ですが、これって傍から見ていると複数の仕事をやっているように見えるので、見た目上はマルチタスクになってるのだと思います。
ちなみに、私がこのようなやり方で仕事をするようになったのは、もう今から数十年以上前からです。
元々私は飽き性で、一つのことが長続きしないんです。なので、一つのことに集中して完了するまで続けていると、途中中断する時間が発生してしまいすごく時間がかかってしまうんです。この中断の時間が結構苦痛で、気持ちが前に向かないのにその仕事を続けなきゃならない、その仕事に向き合わなきゃならないのが嫌で、これがキッカケで嫌になった時に別の仕事をやり出すと案外うまくハマることに気づきました。
そうして、そちらの仕事に飽きたらまた元の仕事に戻ると、なぜか詰まってたところがクリアになり仕事が前に進むんです。こうして、私は飽き性の性格を利用して複数の仕事を少しずつ数珠つなぎのように進めていくタスク・スイッチングのやり方でこれまで仕事をやってきました。
■人間はマルチタスクに向いているか?
こうした動きをマルチタスクと呼んでいいなら、私はマルチタスクで仕事をしているのだと思います。しかし、厳密にはマルチタスクではなくタスク・スイッチングということになるかなと思います。
ただ、これって結局のところ慣れなんじゃないかなって思うんです。先ほどのマルチタスクの例にあった「会議中にメモを取る」にしても聴くことと書くことが並行して動いているので一見すると大変そうに思えます。
しかし、人間は慣れる生き物なので、こうしたことを続けていくとやがて習慣化されてできるようになるんじゃないかなって思います。複雑なマルチタスクもその延長上にあり、人間の慣れによって何とかなってしまうんじゃないかなって思います。
このように考えると、人間はマルチタスクには向いていないのかもしれないけれど、慣れるまで続けてみることで適応することができるんじゃないかなって思います。