第701回 想いを込めるということ
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
仕事にしてもプライベートにしても、それを行う上で大切にしたいことってあると思うんです。そうした想いを持つことは私たちにとって大事なことなんじゃないかなって思うんです。今回はそんなお話です。
■仕事におけるオーナーシップ
仕事に対して主体的になることは仕事の質を高めるだけではなく、自分自身の仕事の在り方を明確にしてくれると思います。こうした考え方をオーナーシップと呼んだりしますが、オーナーシップについては過去のコラムでも紹介させてもらいましたので、一部抜粋します。
そんなオーナーシップですが、当事者意識をもって取り組む姿勢やマインドのことと定義されていますね。
よく使われるオーナーシップの例としてはマイカーがありますよね。
初めて自分のお金で買った車には格別な想いがありますよね。大事に大切に乗りたいですし、自分好みにカスタマイズすることだってできます。この時にかける労力は気にもならないんじゃないでしょうか。
なぜならその車のオーナーは自分ですし、だからこそ車のオーナーとして当事者意識を持って自分の車をもっと良くしたいと思うことができるからですよね。
そして、このようなことも書かせてもらいました。
ご自身が担当されている仕事に対して、先ほどのマイカーの時と同じようにオーナーシップを発揮していますか?
これは意見が分かれるのではないでしょうか。仕事を自分事として捉えている人からすると当たり前のように思われるかもしれません。しかし、一方で仕事は人から与えられるものだと考えている人からするとオーナーシップがなぜ必要なのか考えてしまうのではないでしょうか。
この違いは何か? 私は仕事における矜持だと思います。矜持はプライドと言い換えてもよさそうですが、要するに仕事に対する自分なりの特別なこだわりってことですね。
ではなぜ矜持を持つのか?
それは、その矜持こそがその人の仕事における存在意義、アイデンティティだからです。
オーナーシップとは仕事に対して当事者意識を持って取り組む姿勢でありマインドのことです。そして、その根底にあるのは仕事における矜持、つまりプライドやこだわりってことです。これこそが、その人の仕事のおける存在意義、アイデンティティだと書かせてもらいました。
■想いを込めるということ
このプライドやこだわりこそがその人の想いであり、それを仕事に込めています。この想いを仕事に込めたいと思うこと、それこそがその人の存在意義でありアイデンティティだと思うのです。
例えば、自分の仕事は全力で取り組む、そんなこだわりをもって仕事をしている人がいたとします。ここで言う「全力で取り組むこと」はその人の想いです。そして、その想いでで仕事をすることがその人にとっての存在意義でありアイデンティティだと思うんです。
これは何も仕事だけに留まりません。私たちの生活すべてにおいて言えることです。
どんな小さなことでも良いと思います。想いを持ち、その想いを込めて取り組んでみる。その積み重ねがやがてその人を形づくることになっていくんじゃないでしょうか。
そして、それこそがその人にとっての唯一無二のキャリアになるんじゃないかなって思います。