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第702回 三度(みたび)失敗について考えてみる

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 私はネタがないときによく過去のコラムを読み返してネタを探したりするんですが、今回もネタを探すために過去のコラムを読み返してました。すると、失敗に関するコラムを2度ほど書いていたのを見つけました。

 そういえば、失敗に関する考え方って私の中でアップデートされているなぁと思いましたので、今回は過去の失敗をネタにしたコラムを振り返りながら、三度(みたび)失敗について思うことを書いてみます。

■失敗から学ぶこと(1つめのコラム)

 まずはこちらのコラムです。

 第373回 失敗から学ぶこと 

 内容を一部抜粋してご紹介します。

そして、冒頭の話に戻るのですが、最近大きめの失敗をしました。その影響範囲はかなり広かったように思います。そんな中で私が感じたことは、ご迷惑をかけてしまった方への申し訳なさ、復旧を急ぐ気持ちなどは当然持ち合わせていましたし、その対応は何よりも優先して行いました。しかし、それと同時に「どう振る舞うのが一番ベストだろうか? 」といったことも一緒に考えていました。この失敗に対して、私はどう振る舞うべきなのか? とか、どう動くのが最も効果的なのか? といった方向に思考が向いていたことに気づきました。

 これは恐らく、7つの習慣キャリコンの影響だと思います。7つの習慣的で言えば「自分の天気を持つ」、キャリコンで言えば「イラショナルビリーフ」といったことになると思います。要するに、目の前に起きている事象に善悪はなく、その事象に対して自分がどう感じるかで結果が生まれるという考え方です。それが頭の中にあるので、目の前にある「プログラムのミス」ということも、そこに対して自分がどう反応するかで結果が変わってくるのだという意識を持てるようになっていました。だから、どう振る舞うのがベストか? と考えていたように思います。

 このコラムは2019年に書いたモノなので今から6年前ですね。確かにこんなこともありましたね。。。この時は私が作ったプログラムにバグがあってそれで色んな人に迷惑をかけてしまったんですが、その時の振る舞いについて書いてましたね。今思うと苦い思い出です(汗)

■失敗について考える(2つめのコラム)

 次はこちらのコラムです。

 第488回 失敗について考える 

 こちらも内容を一部抜粋して紹介します。

私の場合、失敗した時にやってしまいがちなのが以前のコラムでも書いた「自叙伝的反応」でした。その時の内容を再掲します。

自叙伝的反応というのは、自分の過去の経験、つまり「自叙伝」を相手の話に重ねてしまう反応のことで、

評価する(相手に同意するか反対する)
探る(自分の視点から質問する)
助言する(自分の経験から助言する)
解釈する(自分の動機や行動を基にして相手の動機や行動を説明する)

という行動を指します。これらは私たちが普段から行うごく一般的な反応で、特段悪い訳でもありません。だから、誰もが普通に行っていますし、勿論私もやっています。

 失敗した時に行う自叙伝的反応というのは、単なる言い訳です。自分の行いを正当化しようとする振る舞いです。しかし、結局それはあまり意味をなさないことが分かってきました。

 こちらは2021年に書いたコラムだったので、これは今から4年前になるんですね。この時のコラムは失敗したときの対応として自叙伝的な反応をしてしまうことについて書いてましたね。正直な所、こうした自叙伝的な対応は今でもやってしまうことがあります。。。これはホントに気を付けないとなぁと思います。

■三度(みたび)失敗について考えてみる

 そして、現在。最近の私は失敗についてこのように考えています。

意識を向ける所は失敗しないという所ではなく、失敗からいかに早く立ち直るかである

です。この考え方をFail Fastといいます。これはアジャイルの考え方なのですが、一言で言えば「早く失敗せよ」という意味です。新しい挑戦において失敗を恐れずに素早く試行錯誤を繰り返し、その失敗から学ぶことで成功に近づこうとする考え方です。

 私はこのFail Fastという考え方がすごく好きです。失敗しないことを考えて鼓動することも勿論大切なことだとは思います。しかし、時間の流れが速い今のような時代には失敗しなことより挑戦することの方に価値があるような感じがします。私の年齢的なモノもあるのかもしれませんが、限られた時間の中でできることをやろうと思ったら、挑戦するのが一番なんですよね。そうした場合にこのFail Fastという考え方があることで行動を後押ししてくれるような感覚になっています。

 今回、4年ぶりに失敗について考えてみたのですが、こうやって見直してみると、自分の考え方がその時々でアップデートされてきているのが面白いなぁと思いました。この先、どのように考え方がアップデートされていくのか、また新しい考え方が生まれてきたら、ここで紹介させてもらいますね。

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