今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

449.LLMのためのプログラミング言語

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初回:2025/12/17

 生成AIで、自分の知識以上のコードを書いた場合、そのコードをメンテナンスするには、やはり生成AIの力がないと実現できません。

P子「能力以上のコードが簡単に書けちゃうのが問題よね」※1

 そうなってくると、そもそもすべてを生成AIで作ってメンテも生成AIにやらせればいいんじゃないか?と思うのは筋です。という事で、生成AIのためのプログラミング言語があればいいな~というのが、今回のお話です。

1.LLMのためのプログラミング言語「Sui」

 まずは、最初の記事

 ≪参考資料1≫
  https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/2070261.html
  人間は読めなくて結構。LLMのための超正確なプログラミング言語「Sui」
  上田 羽純
  2025年12月11日 12:04

 プログラミング言語って、0/1の羅列の『マシン語』を人間が理解できる程度に変形した『アセンブリ言語』になり、さらに高水準言語と言われるFORTRAN, COBOL, C言語などに進化し、さらにオブジェクト指向言語(Java, C#など)へと進化しました。そして、またもや人間が読むのが難しい『Sui』へと進化?するのでしょうか?

P子「人間がコードを書くのは単なる手段なので、目的が達成できるなら何でもいいわよ」

 ただ、LLMって、大規模言語モデルであって、何らかの大量の情報を解析して、そこから答えを導き出すんだから、世の中にほとんどない言語を学習させて、それできちんと正解を出せるのかなという疑問は残ります。

P子「確かに100% 生成AIに依存できるならいいけど、人間が介在できる余地は必要よね」

2.本当にLLMに優しいのか?

 という事で、反論記事を見つけました。

 ≪参考資料2≫
  https://nowokay.hatenablog.com/entry/2025/12/12/063351
  2025-12-12
  LLMにやさしい言語SuiはLLMにやさしくなさそう
  きしだのHatena

 個人的には、同意見というか、あえて新しい言語を作る必要はないんじゃないかというのが、私の考えなので、Suiが優れているかどうかというより、今の生成AIの進化速度を考えると、そもそもプログラミング言語が必要なのか? という所まで行ってしまうかもしれません。

P子「どういうこと?」

 例えば、生成AIに必要なCPUが、x86やx64 の命令セットが必要とも思えません。となると、どこかの誰かが、新しいCPUの命令セットを作って、それに準拠した言語を作るかもしれません。そもそも、ノイマン型コンピュータである必要すらないかもしれません。

 なので、既存の考え方の延長で新言語を作るより、もう少し先の世界でブレイクスルーした方がいいんじゃないかという感じです。

P子「他人任せのブレイクスルー待望論ね」

3.でも、LLMに優しくできるかも

 という事で、反論記事の反論記事を見つけました。

 ≪参考資料3≫
  https://note.com/t_honda/n/n7822eccdfca1
  「LLMにやさしい言語SuiはLLMにやさしくなれそう」
  本田崇人(ほんだたかと)
  2025年12月12日 18:17

 なかなか面白い議論です。こういう議論を繰り返すことで、Sui自身も進化してくのでしょう。

P子「『Suiはどう変えるべきか』という改善提案がいいわよね」

 勘違いしそうな個所をフォローし、良い所を推し、指摘事項を素直に認めるところなんて見習うべきことだと思います。

 どちらにしても『他人任せのブレイクスルー』を期待しているだけなので、静観するしか手段はありませんが、色々な考え方が出てくるのは良いことだと思います。

4.なら、優しいLLMを作ってみよう

 という事で、最初の反論記事の作者さんが、実際にやってみよう~みたいなノリでLLMを作ったそうです。

P子「いや、そんなノリじゃないと思うわよ」

 ≪参考資料4≫
  https://nowokay.hatenablog.com/entry/2025/12/14/204724
  2025-12-14
  LLMにやさしいSui言語にやさしいLLMを作る
  きしだのHatena

 興味のある方は、参考に自分自身で動かしてみるというのが良いかもしれません。

5.まとめ

 『Sui』が生成AIの本命にまで上り詰めるのか、それともなんとなくグダグダのまま平行線を辿るのか分かりませんが、個人的には『どうかな~』という感じです。

P子「むっちゃバズったら、謝ってね」

 ただ、人がコンピュータを直接操作しなくなるなら、互換性問題のx86やx64 も完全に見直すことによって、効率が良いCPUが作れるのかもしれませんし、AI専用設計の周辺機器も作れるかもしれません。

 そういう物も、生成AIで生成してしまえば、それこそ自我に目覚めて、自身を最も効率よく実行できる環境を整える...なんてこともできるかもしれません。

 ほな、さいなら

======= <<注釈>>=======

※1 P子「能力以上のコードが簡単に書けちゃうのが問題よね」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

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