第721回 生成AI活用の2つの方向性
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
私は生成AIを触らない日がないくらい日々生成AIを活用しています。このように日々生成AIを触っていると、生成AIには2つの方向性があるなぁと感じるようになりました。
そこで今回は、私が考える生成AIを活用する2つの方向性について書きたいと思います。
■方向性その1・仕事の効率化
方向性の1つは仕事の効率化です。これは生成AIの代名詞ともなっている使い方ですが、これまで人間が時間を使って行ってきた仕事の一部を生成AIに肩代わりしてもらうことですね。
- 膨大なデータの要約や集計
- 会議の録音からの議事録作成
- 骨子に沿ったスライドの自動生成
これらは、答えや形がある程度決まっているモノをより速く、より正確に仕上げる作業です。
私も日々研修のスライドを作ったり、提案を行う上での企画書を作ったりしますが、これらに1日かけていた作業が生成AIを使えば10分程度で終わってしまいます。しかも、その精度はある程度人間が作るレベルまで引き上げられてきていると感じますし、中には人間が作るレベルを超えているモノを作ってくれる場合すらあります。
こうした生成AIを仕事の効率化として使うことで、私たちの生産性は何倍にも上がりますよね。
■方向性その2・アイデアの創出
方向性の2つめはアイデアを生み出すことです。こちらは効率化とは対照的に、ゼロから何かを企画したり、新しい切り口を見つけたりと、生成AIに私たちの指向の肩代わりをしてもらう使い方です。
- 新事業の企画立案
- 行き詰まった時の解決の糸口
- 頭の中にある抽象的な情報の言語化
これらは「正解」を求めるモノではなく、自分一人では辿り着くことができなかった「気づき」を与えてもらうような使い方です。
特に最近私が良く使うのは「頭の中にある抽象的な情報の言語化」です。これは私が引っ掛かっていることをお題にして生成AIと対話をするのですが、生成AIがインタビュアーになって私に質問をするような投げかけるように依頼します。例えば、
「あなたが研修している『前提構造理論』ってどんなところから生まれたんですか? 」
このように問いかけてもらうんです。それに対して私が回答すると、その回答をまとめ、そこからアイデアを広げ、更にその内容についてインタビューを行ってくれます。こうしたことを繰り返すことで、お題に対する私の考えを言語化し、そのイメージを広げ、私の頭の中にある抽象的な情報を明確にしてくれるんです。
これらは自分一人では成し得ることのできない「思考の拡張」と言えるんじゃないかなと思います。
■あなたの使い方は?
そして、これらの使い方は人によって違いますよね。もう少し詳しく言うならば、職種や仕事内容によって、この2つのうちどちらに比重を置くかが変わってくるんじゃないでしょうか。
定型業務が多く、正確性とスピードを求められる方は「効率化」を極めることで、自分にしかできない仕事に集中する余裕が生まれます。
一方で、企画職やクリエイティブな仕事をされている方は「アイデア創出」に比重を置くことで、可能性を何倍にも広げることができます。
これらはどちらの使い方が正しいとかではなく、その人の使い方によって決まることです。
そのため、効率化が必要な方に対してアイデアの創出はあまり意味を成しませんし、逆も然りです。自分が生成AIに何を求めているかによって生成AIの活用方法は変わってくるってことですよね。
■生成AIはあくまでツール
そして、何より生成AIは私たちの目的を達成させるためのツールでしかありません。
現在、生成AIは本当に過渡期で日々進化しています。しかし、その進化が私たちにとって必要なモノなのかどうか、見極める目を持たなきゃならないんじゃないかと思うんです。
画期的な機能が生まれても、それが自分の仕事や生活に対して1ミリも関わることがないなら、それはほとんど意味をなさないことですよね。
大切なことは日々進化する生成AIが私たちの仕事や生活にとってどのような変化をもたらすのか、そうした見方を持つことが、これからの生成AIと共に生きる時代に必要なことなのではないかなと思います。