471.静かな解雇
初回:2026/5/20
以前、『421.「静かな退職者」への対応』というコラムを書きましたが、今度は『静かな解雇』という言葉が出てきているようです。
P子「自らの意思で退職するのと、会社都合で解雇されるのでは大違いね」※1
ここで取り上げている『静かな解雇』は、本来の意味とは異なっているかもしれませんが、『静かな退職』と対になる言葉としては、なかなかうまいこと言ったなという感じがします。
P子「感心してたらダメでしょう」
1.『静かな解雇』とは?
まずは、世間一般に言われている『静かな解雇』について、いつものように、AI君に聞いてみましょう。
「静かな解雇(クワイエット・ファイアリング)」とは、企業が従業員を直接クビに
するのではなく、間接的な扱いや環境の悪化によって「自発的な退職」へ追い込む
行為のことです。
簡単に言うと、仕事を与えず昇進、昇給もなく、低い評価で職場から居場所をなくして自主的に退職してもらうということです。
一方、『静かな退職』は、
「静かな退職(クワイエット・クィッティング)」とは、実際に会社を辞めるの
ではなく、給与の範囲内で「必要最低限の仕事しかしない」という働き方のことです。
仕事も最低限だけ行い、昇進、昇給もなく、低い評価で職場に居場所がなくなっても平気で会社に居続けるという働き方のことです。
つまり、『静かな退職』者に対して、『静かな解雇』の効き目はないということです。
なので、先日たまたま見つけた記事で使われている『静かな解雇』は、先にAIが回答した内容とは、少し違うニュアンスだと思います。
≪参考資料1≫
https://toyokeizai.net/articles/-/942840
「静かな退職」ならぬ「静かな解雇」が始まる?!
――企業がいよいよZ世代に見切りをつけ始めた
金間 大介 金沢大学融合研究域教授、北海道医療大学客員教授
公開日時:2026/05/13 11:00
ざっくりいうと、Z世代といわれる若者の働き方が、昭和のサラリーマンから見ると『静かな退職』に見えるので、企業が防衛の意味で『静かな解雇』をし始めている...ということです。
P子「なんか、本文には書いてないことをざっくり言ってる気がするわね」
詳細は、各自で読んでみてください。
ここで述べられている『静かな解雇』は、雇ってから解雇するのは難しいので、最初から雇わない選択をし始めているということです。
P子「じゃあ社員はどうやって集めているるの」
新卒を採用せず、キャリア採用で集める方向にシフトしているということです。
P子「新卒でいきなり就職浪人が増えるってこと?」
どこにも雇ってもらえなければ、当然キャリアも積めません。そうなると派遣業などに所属して一定のキャリアを積んで就職先を探すが、派遣先で正社員登用を目指すか、一生派遣社員で終わるかってことになります。
P子「それも大変だけど、新卒で採用されたからって、悠長に教育もしてもらえないかもね」
2.若者の即戦力化と無能な老人
P子「サブタイトルが、過激ね」
新卒や若い優秀なキャリア採用者が、ある程度即戦力になってくると、昔からいる古参社員は使い物にならなくなってくるというのが世の常です。
≪参考資料2≫
https://president.jp/articles/-/112517
そりゃ「キレる老人」が大量に生まれるわ
...山口周氏「テクノロジーの進化が中高年から奪った大事なモノ」
PRESIDENT Online 山口 周 独立研究者・著述家/パブリックスピーカー
2026/05/06 8:00
(無料会員限定)
逆に、『静かな退職』している若者もいれば、世界を動かしているのも若者だということです。
《一部抜粋》
価値創出の重心が若年にシフトしている、という現象が典型的に現れているのが
スタートアップの世界です。あらためてGAFAM(Google、Amazon、Facebook、
Apple、Microsoft)の創業者の創業時点での年齢を確認すれば、
それぞれ、
・Google 25歳
・Amazon 31歳
・Facebook 19歳
・Apple 21歳
・Microsoft 19歳
となっており、平均年齢をとれば23歳となります。
AIの急速な発展により、仕事のやり方が大きく変わってきています。
社員教育しても、3年後のことすらわからなくなってきています。それなら、自社で育てるよりも、その時々に応じて最適な人材を使って、合わなくなれば次の人材を...というほうが、企業にとっては好都合でしょう。効率だけを考えれば...ですけど。
P子「なんか、昔の考えからすれば、どうなんだろうって思ってしまうわ」
3.まとめ
個人的には、変化に対応っていうより、変化に踊らされているって気がします。この流れ自体もブームというか、これが正解ってことでもない気がします。
それよりも、変化しないこと...例えば、人の役に立つとか、人々の暮らしを良くするとか、幸せに暮らそう とか、そういうことをベースに企業活動しないと、結局淘汰されてしまうような気がします。
P子「理想論ね」
どうも、金儲けが悪いとは思いませんが、それは結果であって目的ではありません。本来の姿...喜んでもらった感謝の気持ちの結果、お金が儲かるという理想があっての企業だと思っていますが、短絡的によそで育った人材をお手軽に使うって、個人的には『なんだかな~』って気持ちになります。
P子「カッコウの托卵みたいな恰好ね」
お後がよろしいようで...
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「自らの意思で退職するのと、会社都合で解雇されるのでは大違いね」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。