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第727回 前提構造理論(OST)のススメ6・構造部5 識別核

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 「前提構造理論(OST)のススメ」も6回めですね。今回は前提構造の元になる識別核についてのお話です。

■識別核とは

 ここまででCARが回り続けるためにはその前に前提構造があり、その前提構造によってCARが立ち上がることをお話してきました。

 それでは、その前提構造は何によってきめられているのでしょうか?

 それを表すものが識別核と呼ばれる概念です。

 その識別核は誰にでもあるものですが、それは一人ひとり違います。その識別核を元にC3での判断が行われ、ASでの選択が行われ、OAでの回収が行われます。これら3つの前提構造の参照元という存在が識別核です。

 この識別核は7つの習慣に出てくるミッション・ステートメントや企業理念などとは全く性質がことなるモノです。

 これらはその人や組織の目標、ゴールを表すものであり、善悪、正誤の基準を示すモノです。

 しかし、識別核はそういうモノではありません。善悪もなければ正誤もありません。今、この瞬間にどのようにCARを回しているのか、その方向付けをしているものが識別核です。

 例えば、「楽して生きたい」みたいなモノが識別核になることは十分にあり得ます。OSTでは識別核そのものの善悪といった評価は行いません。あくまで、その識別核によって前提構造がどのように動くのか、そこに着目します。

 そのため、私たちは自分の識別核を認識することで、なぜこのような判断をするのか、なぜこのような行動を取るのか、なぜ結果をこのように扱うのかが分かってきます。

■2つの識別核と2つのOS

 この識別核は2種類存在します。それはコア・パーパスとコア・フィロソフィーです。

  • コア・パーパス...個人における識別核
  • コア・フィロソフィー...組織における識別核

OSTは原理理論ですが、これを個人、組織といった相反する状態を同一の構造で説明しています。個人であれ、組織であればどちらも同じようにCARが回りますし、その前には同じように前提構造があります。これ自体は何ら変わりません。
しかし、その中の認知の仕方、行動の立ち上げ方、結果の回収方法、これが個人と組織では明確に違います。その理由は識別核が違うからです。

 このように識別核はそれぞれ専用のCAR(個人用、組織用)で回り続けます。この個人で回るCARのことを個人OS、組織で回るCARのことを組織OSと呼びます。

■今回のまとめ

 今回の内容をまとめますと、

  • 目標や善悪の基準ではなく、前提構造(C3・AS・OA)がどう動くかを方向付ける判断の参照元識別核と呼ぶ
  • 個人の識別核を「コア・パーパス」、組織の識別核を「コア・フィロソフィー」と呼ぶ
  • CARを回す仕組み(前提構造)は個人も組織も同じだが、識別核が違うため、それぞれ個人OS、組織OSとして異なる動きをする

のような感じかなと思います。

 それでは、次回は構造部のまとめとして、更新型OS/持続型OSについてのお話をさせてもらいますね。

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