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第672回 オーナーシップを考える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 仕事においてオーナーシップを発揮することはとても大切なことだと私は思います。それは自分の仕事を他責から自責に変える力があるからであり、このオーナーシップと貢献は密接な関係があると考えているからです。そこで今回はオーナーシップについて考えてみました。

■オーナーシップとは

 最初にオーナーシップの定義を見てみます。

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 最近のGoogle検索では生成AI概要をまとめてくれるので分かりやすくなりましたよね。そんなオーナーシップですが、当事者意識をもって取り組む姿勢やマインドのことと定義されていますね。

 よく使われるオーナーシップの例としてはマイカーがありますよね。

 初めて自分のお金で買った車には格別な想いがありますよね。大事に大切に乗りたいですし、自分好みにカスタマイズすることだってできます。この時にかける労力は気にもならないんじゃないでしょうか。

 なぜならその車のオーナーは自分ですし、だからこそ車のオーナーとして当事者意識を持って自分の車をもっと良くしたいと思うことができるからですよね。

■仕事におけるオーナーシップ

 オーナーシップの感覚は掴めたと思いますので、これを仕事に転用してみます。

ご自身が担当されている仕事に対して、先ほどのマイカーの時と同じようにオーナーシップを発揮していますか?

 これは意見が分かれるのではないでしょうか。仕事を自分事として捉えている人からすると当たり前のように思われるかもしれません。しかし、一方で仕事は人から与えられるものだと考えている人からするとオーナーシップがなぜ必要なのか考えてしまうのではないでしょうか。

 この違いは何か? 私は仕事における矜持だと思います。矜持はプライドと言い換えてもよさそうですが、要するに仕事に対する自分なりの特別なこだわりってことですね。

 ではなぜ矜持を持つのか?

 それは、その矜持こそがその人の仕事における存在意義、アイデンティティだからです。

  • この仕事をするために自分はここにいるんだ
  • この仕事を行うことが自分に求められていることなんだ

 そして、これが貢献と結びつくことによって、矜持はさらに強固になります。

この仕事を行うことが会社や組織に貢献することなんだ、それこそが私の矜持だ

 こうした考えに至ることができるからこそ、人は仕事においてオーナーシップを発揮することができるようになるのではないでしょうか。

■オーナーシップを考える

 そして、オーナーシップを実現する上で最も重要なことは、こうした考えに自分自身で辿り着かなければならないという点です。オーナーシップを発揮する以上、自分自身の仕事に対する矜持や貢献が何なのか、それらについて自分なりの明確な答えを導き出さなければなりません。それらを持ち合わせているからこそ、その人はオーナーシップを発揮できるのではないかと私は思います。

 つまり、オーナーシップを発揮するためには、

  • 自分の仕事における矜持は何か?
  • 自分にとっての貢献とは何か?

これらについて自問自答を繰り返し、自分なりの答えを出す事が必要なのではないかと思います。

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