第673回 新入社員さんに思うこと
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
この時期、会社には新入社員さんがご入社され、新入社員研修を受けられていることが多いのではないかと思います。かく言う私も毎年この時期は新入社員さん向けの研修で大忙しで、このコラムを書いている今時点も相当忙しくさせてもらっています。
そういえば、このコラムで過去に新入社員さんについて書いたことがあったなぁと思い読み返してみました。そこから結構年数が経ち思うことも変わってきたので、今回は過去のコラムを振り返りながら、今新入社員さんに思っていることを書きたいと思います。
■昔書いた新入社員さん向けのコラム
その時のコラムがこちらです。
投稿日が2016/4/4なので、今から9年前になりますね。ちょっと引用してみます。
私は研修の講師なので、新卒社員に技術やスキル、知識などを提供することが仕事です。そのため、研修中は極力彼らの目線に立ち、言葉を選んで研修を提供しているつもりです。私自身、新卒社員向けの研修は毎年行っていますので、ある程度自分なりのやり方は確立されていますし、新卒社員への対応の仕方も自分の中にできていると思っています。しかし、私の対応が彼らにとって本当にプラスになっているのか? 私の接し方は彼らのパフォーマンスを上げることにつながっているのか? そう問われると、そういい切れない部分があるような気がしています。
(中略)
それでは、反応が鈍い(薄い)新卒社員にはどのように接すればよいか? ここまでコラムを書いて思うことなのですが、私の場合、相手の新卒社員にどうのように成長してもらいたいか、それを考えた上で会話をした方が良いと思いました。キャリアコンサルティングをやっているときもそうなのですが、私が相手のキャリア形成を考える場合、相手の置かれている状況を踏まえた上で、相手が本当に目指したいと思えることを考えながらキャリアコンサルティングを行っています。それをそのまま生かせばよいのでは? と思いました。
...なんでしょう、若いですね(笑) ぶっちゃけていうと、今ここまでのことは考えて接していないような気がします。
■新入社員さんに思うこと
それは、ひとえに私の考え方が変わってきたからだと思います。流石に9年も経つと私も考え方も変わってきます。今私が思うことは、
自分のやるべきことをやる
これだけです。私の振る舞いで新入社員さんが変わるきっかけになればそれはそれで嬉しいことですが、それができるだなんてことはおこがましくて言えません。だからこそ、私は自分のやるべきことをちゃんとやる。
私が新入社員さんと接することのできる時間はごくごく限られています。そんな限られた時間の中で私にできることって、自分のやるべきことをやるしかないんです。それ以上でもそれ以下でもありません。
その上で、新入社員さんは新入社員さんで自分で自分の行動を選択するしかありませんし、そこに私は干渉することができません。
彼らはこれからの会社や社会の中核を担う重要な人物です。しかし、そうなれるかどうかはその人次第です。新入社員さんと接する時にいつも思うのですが、一人でも多くの新入社員さんが一日でも早く会社や社会の中核でご活躍してほしいと願っています。そういう意味では以前に書いたコラムと近しいことは今でも思っているのかもしれません。そのために私のような役割があるのだと思っています。
あなたが一日でも早く一人前の社会人となり活躍できる人材になること
それが私にとっての何よりの喜びです。
新入社員研修が終わると、それぞれの現場に旅立っていきます。そこからが本当の勝負です。嫌なこと、辛いこと、大変なこと、仕事にはそういう側面がたくさんあります。それでも自分の思い描く姿に進んでください。そうして、自分が思い描く姿に辿り着いてください。その日が来ることを心の底から願っています。
新入社員の皆さん、がんばってくださいね!