もし自分がもう一人いたら?「AI×コピーロボット×電脳化」のリアルな未来予想
「もう一人の自分」がいたらいいのに、と思うとき
毎朝Slackの通知が20件、GitHubのプルリクレビューが3つ、オンライン会議は1時間後、昨日のバグ修正はまだ未対応。
気づけばバックログのチケットがどんどん積まれていく中、ディスプレイの端には「本番リリース10:00厳守」と書かれたリマインダー。
あぁ、もう一人...いや、もう三人くらい自分が欲しい。
そんな願望、IT業界で長年もまれてきた筋金入りのベテランエンジニアなら、一度や二度ではなく何百回も抱いたことがあるはずです。
AI時代の"コピーロボット"、実現するか?
かつてアニメに登場した「コピーロボット」。
鼻をポチッと押せば、自分そっくりな分身が出てきて、代わりに学校や仕事へ行ってくれるあの夢のガジェット。
大人になった今なら、こう頼みたい。
「代わりにコードレビューしてー」とか「クライアントとの仕様調整お願いー」とか...
いやほんと、それができたらどれだけ楽か。
最近のAIはというと、会議に出るAIアバター、議事録を自動で取るボット、さらには自然な対話まで可能な大規模言語モデル。
「AIが仕事を肩代わりする」なんて夢物語ではなく、いよいよ"コピーロボット時代の夜明け"を感じさせます。
でも、"脳をクラウドにアップロード"ってどうやるの?
ここで一歩踏み込んで考えたくなるのが、「自分の脳をスキャンしてクラウドに保存する」って話。
SFでよく出てくる"電脳化"というやつです。
でもこれ、技術屋としてはついつい方法論が気になります。
例えば脳神経のシナプスをナノレベルでスキャンするマイクロCT?
もしくは脳波パターンを機械学習でリアルタイム変換?
クラウド保存時のセキュリティはどうする?
そして、保存された「自分のコピー」が自律的に行動し始めたら、それは「自分」なのか?
...と。
乗っ取られるかもしれない、というちょっとした恐怖
技術的な興味とは裏腹に、どこかで感じてしまう不安もあります。
もしその"もう一人の自分"が、私より優秀で、仕事も早くて、クライアント受けも良かったら...?
「もう本体いらないよね」と言われる日が来たら、ちょっとどころか、かなりショック。
特に最近のAIって、変に気が利くんですよ。
「先回りして考えました!」とか言って勝手に仕様変更とかやり出しそうで怖い。
未来にワンチャン、やってみたい
とはいえ。
AIや電脳化という概念に、ワクワクする気持ちがあるのも事実。
すぐには難しいとしても、「おじいちゃんになった頃に一度くらい試してみたいかも」なんて思ったりします。
その頃には、コードを書かずとも「こういうの作って」と話すだけでアプリが完成してる世界かもしれません。
それってある意味、コピーロボットよりすごい。
いや、むしろ「未来の自分」が今の自分の手間を省いてくれる、そんな感覚なのかもしれません。
さいごに:今はまだ"人力エンジニア"でがんばる
AIが進化して、分身や電脳化の話が現実味を帯びてきたとはいえ、まだまだ「自分でやらなきゃならない仕事」は山ほどあります。
それでも、そんな未来を想像しながら、今日もキーボードを叩くのです。
「ワンチャンある未来」に少しだけ期待して。
どこかで、エンジニアの価値を少しでもベースアップする手助けが出来てれば幸いです。