DXって言葉当たり前すぎて飽きられてきた?エンジニアが思うAI時代のDX
ここ数年で「DX」という言葉は完全に市民権を得ました。どの会社も「ウチもDXに取り組んでいます」と胸を張る。でも正直なところ、DXってもう聞き飽きましたよね。ニュースでも会議でも、あまりにも乱発されすぎて「はいはい、DXね」と流してしまうくらい。
でも、ここで改めて問いたいのです。
「そのDX、本当にできてますか?」
DXが当たり前になったけど、成功してる?
DXが当たり前の時代になったとはいえ、現場を見渡すとこういうケースがゴロゴロしています。
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とりあえずクラウドサービスを導入したけど、誰も使いこなしていない
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RPAを入れたけど、結局手作業のほうが速い
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AIを導入したけど、データ入力は人力で地道に...
要するに「DXっぽいことはやったけど、果たして成功してる?」という状況。会社のトップは「DX推進!」と声高に言うけど、現場社員の反応は「むしろ仕事増えてない?」なんてことも少なくありません。
AI時代のDX="AI前提で仕組みを変えること"
2025年の今、AIは完全に日常に入り込みました。会議の議事録作成、資料の叩き台、データ分析、全部AIが当たり前にやってくれる。もう「AIを導入します!」と声高に言うこと自体が時代遅れで、「AIを前提に仕組みを作ること」こそが本当のDXです。
例えば----
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営業提案は、AIが顧客データから最適なシナリオを自動生成
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工場ラインは、AIが不良品を見つけて即調整
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教育現場では、AIが生徒ごとに違うカリキュラムを提供
こういう"仕組みレベルの変革"がDXの本質。でも正直、ここまで本当にできている会社はまだごく一部です。
"DXあるある"
エンジニア目線でよく見るのは「言葉先行DX」。スライドには「DX推進中」とドーンと書いてあるけど、中身を見ればExcelのマクロが増えただけ。
逆にDXがうまくいっている会社は、社員が自然にこう言うんです。
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「あれ?入力作業が減って早く帰れるようになった」
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「お客さんが"便利だね"って笑顔になってくれた」
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「経営層が数字を見てニヤニヤしてる」
この"ニヤニヤの連鎖"が起きて初めて、DXは成功したと言えるのだと思います。
まとめ:DXって言葉が飽きられてきた?今こそ
DXという言葉は、正直もう飽きられてきていますよね?でも、だからこそ「実際に成果を出しているかどうか」がはっきり問われる時代になりました。
エンジニアとしての率直な感想を言えば、DXは流行語じゃなく「人を幸せにする仕組みづくり」です。AIが進化した今、その本質を掴んでいないと「DXやってます!」と言いながら空回りするだけ。
...とはいえ、本当にDXが進んだ会社では「残業が減って、ビールがうまい」。この効果だけは、どこの会社でも共感できる"DX最大の成果"かもしれません。
どこかで、エンジニアの価値を少しでもベースアップする手助けが出来てれば幸いです。