働いている世のエンジニアの手助けになることを願う独り言

エンジニア歴20年超が語る「効率化脳」の正体──数分の積み重ねが人生を変える話

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気づけばエンジニア歴20年以上。
この道を歩んでいると、自然と「効率化」が体に染みついてくるものです。
別に「効率化オタク」になろうと思ったわけではないのですが、仕事でも、プライベートでも、つい最短ルートを探してしまう。
気がつくと、「それ、もっと早くできるのに」と思ってしまう自分がいます。

今回は、そんな効率化に取り憑かれた(?)ベテランエンジニアとして、日常で感じることをお届けしたいと思います。

効率的な行動を取りがち

20年以上この業界にいると、あらゆる行動に「効率」というフィルターがかかります。

出勤ルートはこれが早い

たとえば通勤。
乗り換え回数?距離?違います。一番早く、ストレス少なく辿り着けるルートです。
徒歩移動の信号タイミングまで考慮してルートを決めるなんて当たり前。
朝の数分が、1年積み重なれば何時間にもなる。
小さな積み重ねが大きな差を生むと、身にしみているからこそ、こだわってしまいます。

パソコン周辺機器を拡張する

パソコンのモニターは1台で十分?とんでもない。
モニターは2台以上、できれば3台欲しい派です。

画面を切り替える手間すら惜しい。
サブディスプレイにドキュメント、メインディスプレイにコード、もう一枚でチャットツール。
「ウィンドウを切り替える数秒」が、気づけば1日で何十分にもなる。
だったら、最初から環境を整えておけばいいじゃないか、と思うわけです。

マウスもトラックボール型にして、手首の動きを最小限に。
キーボードも静音・高速打鍵モデル。
「道具にこだわるのはプロの証」...と、ちょっと自分に言い訳しながら、今日も新しいガジェットをポチっています。

仕事の優先順位も効率的に

仕事でも、常に効率を意識します。

  • 他者が作業するものはなるべく早く指示だし
    → 自分のタスクより、他人が絡むタスクを先に渡す。自分が止めると全体が遅れる。
  • 即答できるものは即答
    → 3分考えても答えが出ないなら後回し。でも10秒で答えられるなら即レス。
  • まとまった作業時間を確保するために、先に小さいタスクを片付ける
    → 途中で邪魔されないよう、雑音を消してから集中モードへ。
これを自然に、無意識にやっている自分に気づくと、「ああ、俺、完全に職業病だな...」と苦笑してしまいます。

非効率なことをやってる人が気になる

そしてもう一つ、困った副作用が。

それは、非効率な行動をしている人が気になって仕方ないこと。

小さいモニターでずっと作業してる人

「いや、そのノートPC13インチで1日作業するの、拷問でしょ?」
と心の中でツッコミたくなります。

せめて外部ディスプレイつければいいのに...。
スクロールして、ウィンドウを切り替えて、拡大して、縮小して...。
1回数秒でも、それが1日数百回なら、1年でどれだけの時間を失うか想像してゾッとします。

すぐできることや重要なことを後回しにしてる人

重要なメールを見つけても、すぐ返信しない。
簡単なタスクも、なんとなく後回しにする。
結果、忘れて怒られる。
そして慌ててやるから、余計に時間がかかる。

「いや、それ、今2分で終わったじゃん!」
と、つい言いたくなる場面に、今日も遭遇しています。

1年単位で考えれば、人生が変わる

毎日5分のロス。
これを365日続けたら、約30時間です。

毎日30分なら、180時間
これはほぼ丸1週間分の労働時間に相当します。

...これ、笑いごとじゃないですよね?
1年で1週間分、余分に働かされてるようなものです。

だったら、
「モニター1台買った方が絶対安い。」
「キーボードを1万円出して快適にした方が、人生得。」
そう思うわけです。

会社が買ってくれない?
だったら自腹でいいじゃないか。
時間は有限。
お金はまた稼げるけど、失った時間は絶対に戻ってきません。

まとめ:効率化は「自分への投資」だ

効率化は単なる「面倒くさがりの工夫」ではありません。
未来の自分への、最高の投資です。

たかが数分。
されど数分。
毎日の積み重ねが、人生を大きく変えます。

20年以上エンジニアをやってきた今、心から思います。
「ちょっと便利に、ちょっと快適に」が、実は一番大きな差を生む。

今日も私は、時間を節約するために、また新しいガジェットをポチってしまいました(笑)。

 
どこかで、エンジニアの価値を少しでもベースアップする手助けが出来てれば幸いです。
Comment(1)

コメント

よはく

すばらしいですね!

●気づき1:分単位へのこだわりが、まるで“時間へ投資する”という生き方そのものに昇華
●気づき2:ガジェットを愛する姿勢と、ちょっぴり“職業病”なユーモアが微笑ましく共感
●気づき3:効率化の光と影を、さりげなく両方提示している点もお見事

読んでいると「私も行動を見直そう!」と背中を押される一方で、ふと違和感も──。

●もやもや1:“効率命”が続くと、ストレスや視野の狭さに悩まされないかな?
●もやもや2:スピードを優先しすぎると、チームワークがぎくしゃくしない?
●もやもや3:ガジェットへの投資が、気づけば“浪費”になってしまうかも?

そこで改めて思いました。
効率化は、本来「自分と周りが長く健康に働けるよう“余白”をつくる道具」。
秒単位で視点が固まったときこそ、一歩引いて 時間・人間関係・資源 の3つの余白を点検すると、効率化の“影”はきっと光に変わる――そんな確信を持ちました。

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