働いている世のエンジニアの手助けになることを願う独り言

エンジニアは「家電何でも屋」じゃないんです。

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この内容はあくまで、いつか誰かから聞いた心の声の話なので、気軽な感じてみて下さい...

「ちょっと聞いてもいい?」と始まるその質問。職場や親戚の集まり、知り合いのLINEから飛んでくる、謎の依頼。

  • 「Wi-Fiが繋がらないんだけど!」
  • 「プリンターが動かないの、何とかして!」
  • 「買ったばかりのテレビのリモコン設定がわからないのよね~」
  • 「Outlookが開かないの!」

あのですね。わたし、エンジニアですけど、電器屋じゃないです。

我々が専門にしているのは、システムの開発だったり、データベースの設計だったり、コードのレビューだったり。業務では秒単位で脳を回転させて「このバグはなぜ起きたのか」「サーバがなぜ落ちたのか」と格闘しているのです。

そこに「うちのWi-Fiの調子が悪いんだけど、見てくれる?」とふわっとお願いされると、心の中ではこう叫びます。

「それは自分で調べるか、購入した家電量販店に聞いて下さい...」

いや、わかりますよ。確かにパソコンに詳しそうに見えるし、「エンジニア」と聞くと「何でも直してくれる魔法使い」っぽい響きもあります。でも、電波の問題とメールソフトの不具合と、あなたの家のルーターの場所は、私の専門外なのです...。

もちろん、対応できることはしますよ。断るのも心苦しいし、ちょっと調べれば何とかなるかもしれない。でも、忙しい時に限って「急いで対応して欲しい」なんて言われると、正直ツライ。対応が遅れたら「冷たい人」認定。しかも治ってもお礼は「さすがプロだね」くらい。いやそれ、プロの仕事じゃないですよ。。

しかも、「ちょっと見るだけだから」って、だいたい30分以上かかるやつ。Wi-Fiの再設定で、プロバイダのIDパスワードがどこ行ったか探すところから始まるやつ。いや、もう一緒に宝探しじゃん。

この世界、エンジニアにもジャンルがあるということ、もっと広まってほしい。スマホに詳しい人、サーバに詳しい人、セキュリティに強い人...。
「野球選手ならサッカーもうまいでしょ?」って言われてる感じなんですよ、本当に。

ということで、お願いがあります。
「ちょっとパソコン見てくれる?」の前に、「ごめん、今忙しい?」と一言聞いてくれると、とても助かります。
あと、「ありがとう」の言葉があると、また頑張れます。

そして、今日もまた、エンジニアはどこかでプリンターのドライバと格闘しているのでした。


どこかで、エンジニアの価値を少しでもベースアップする手助けが出来てれば幸いです。
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