生成AIに新しい捉え方を教えてもらった話
みなさま、おはようございます。Kyonです。
大阪・関西万博が終わりましたね。私は大阪在住なので、何度か行く機会がありました。
私の仕事用のデスクにミャクミャクさんが来てくれたので、私が仕事をしている様子をそっと見守ってくれています。
※もちろん、ミャクミャクさんご本人がいるわけではなく、小さめのもっちりしたヌイグルミのミャクミャクさんがいる、ということです。とても肌触りが良くてもっちりしているので、時々撫でては癒やされています笑
今日は生成AIのお話です。技術的なお話ではないです。実際に生成AIを使ってみて、生成AIとどんな感じで付き合っていけばよいかなぁと考えてみました。
生成AI使ってるかーい?
(私個人的には、「生成AI使ってるかい?」という言い回しは絶対使わないので、書きながらくすぐったい感じがしますね。。)
さて、みなさん、生成AI使ってますか?
仕事でも活用しなさいと言われている人も多いかもしれませんね。私のところもそうです。
とはいえ、生成AIってハルシネーションも発生するし、本当に確かな情報なのか・著作権的には問題無いのか等のチェックも必要で、あんまり活用に積極的にはなれない、という方もいらっしゃるかもしれません。
※ハルシネーションとは、生成AIが事実とは異なる情報を提供することです。なんかそれっぽい感じの回答なのでそれっぽく聞こえてしまうのがリスクです。
だからといって、「不確かな情報が確かなのかを確認する方が大変だから、生成AIには触れてない」というわけにはいかなくなってきていますね。顧客から「生成AIを活用して、今の業務を効率化したいんだけど」なんて相談されたり、職場で「テストコードを生成AIで生成できるようにして工数を削減できないか」という話題が出たり・・・それぐらい身近なものになっています。
業務でバリバリ活用するかどうかを置いといて、多少は使ってみて、生成AIとどう向き合うのか・付き合っていくのかという方向性や方針みたいなものを自分の中に持っておく必要はありそうです。
生成AIに捉え方を聞いてみた
プライベートでも生成AIを使う機会がそんなになかったのですが、先日友達が「生成AIに、しょうもない相談を聞いてもらった」と言っていたので、私もちょっとした相談を生成AIに聞いてみました。
ちょうどスマホにGeminのアプリが入っていたので、Gemini先生(Gemini 2.5 Flash)に聞いてみました。
※下記は、プロンプトと生成AIの回答をざっくりまとめたものなので、必ず下記のような回答が返ってくるわけではないこと、ご承知おきください。
相談①:自分ばかり気が付いて、どこか損をしている気がする
相談内容(プロンプト):
最近、道を歩いていると、前を見ていないのか、そのまま相手も私もまっすぐ歩くとぶつかりそうになることが多いです。私は、前から来る人が、自分のほうを見ていなさそうだと気づくと、なるべく避けるようにしています。でも、自分ばかりが気が付いて避けるのは、どこか損をしているような気持ちになります。このような時、どのように捉えたら良いですか?
めっちゃしょうもない相談ですね。でも、最近、本当にこう感じていて、「道譲り損」のような気持ちになっていたので、何かよい捉え方があったら知りたかったのです。
Gemini先生の回答:
※「お気持ちよくわかります」的な寄り添いの文言があった上で。
いくつか提案させてください。
1、衝突を回避するメリットに目を向ける
2、心の余裕と優しさの表れと考える
3、危機察知能力の高さと捉える
4、「人生のボーナスポイント」だと考える
これは少しユーモラスな考え方ですが、道を譲る行為をゲームの「ボーナスポイント」のように考えてみてはどうでしょう。
「今日もすれ違いざまに、無意識の人を一人救った。これでボーナスポイントゲット!」と心の中で呟いてみてください。
※以下、省略
正直1~3は私でも思い付いていて、それ以外の回答を期待していたら、『4、「人生のボーナスポイント」だと考える』という回答が返ってきました。これは結構面白い考え方で、私にはしっくり来たので、「生成AIに聞いてみて良かった!」と思えました。
たしかにゲームのように捉えてみるというのは、精神衛生的にも良さそうですし、悩み事以外でもゲーム感覚で捉えてみるという考え方は聞いたことがあります。
最後に「あなたは決して損をしているわけでなく、あなたの優しさ、賢さ、そして危機察知能力が、日常の小さなトラブルを防いでくれているのです。」と返ってきました。単純なねぎらいや寄り添いの言葉だけではなかったので、「相手の状況に気が付ける」というのは私の強みでもあるかもしれないとも感じました。
相談②:ある飲み会に行くべきか迷っているのでアドバイスをください。
相談内容(プロンプト):
私の職場は基本的にテレワークをしていて、ほとんど対面で会うことがありません。飲み会のように、たくさんの人と会って話す機会が少なく、大人数の人が集まる場所へ行くことに緊張したり、人見知りを感じています。
今度、職場の人たちとの飲み会があります。参加は自由ですが、親しくしている人が幹事として動いてくれているので参加した方が良いとは感じていますが、あまり積極的になれないので、アドバイスをください。
これもまた、めっちゃ些細な相談ですね。半年ぶりぐらいに、職場で飲み会、正確には歓迎会をすることになったのですが、私自身大人数の飲み会が得意な方ではなくて、行くべきかどうしようかなーと迷っていたので、Gemini先生に相談してみることにしました。
Gemini先生の回答:
※「お気持ちよくわかります」的な寄り添いの文言があった上で。
・参加するメリット
1、幹事役へのサポートと感謝の表明
2、職場の人たちとの「対面」での関係構築
3、他部署との交流の機会
・人見知り・緊張への対処法
1、目標を「少人数との質の高い交流」に設定する
2、「聞き役」に徹する
・まとめと提案
「親しくしている人が幹事として動いてくれているので参加した方がよい」という点は、参加する大きな理由として十分すぎるほど立派な動機です。
結論としては、上記のアドバイスを念頭に、参加することをおすすめします。
もし参加されるなら、あまり気負わず、「幹事の顔を見に行く」ぐらいの気軽な気持ちで臨んでみてくださいね。
回答はかなり省略しましたが、私にとっては有益な回答が得られました。
『 「親しくしている人が幹事として動いてくれているので参加した方がよい」という点は、参加する大きな理由として十分すぎるほど立派な動機です。』のところは、私がプロンプトに書いた内容を拾ってくれていて、本当に話を聞いてもらっているように感じました。
また、『人見知り・緊張への対処法』はそこまで言及してくれるのかと驚きつつ、この対処法の提示によって、参加を決断できたまであります。
「生成AI、ちょっと参考にする」ぐらいがちょうど良いかも
上記の相談をGemini先生にしてみて、私が感じたのは「結構、ええこと言うやん」ということ。
前々から、「生成AIは全肯定してくれる」とか「生成AIはねぎらってくれる」とか、そういう話は聞いていたので、そのあたりは想定内です。でも、思っていた以上に、「なるほどな~」という回答が返ってきたので、「生成AIの回答をちょっと参考にする」というのはアリだなぁと感じました。
もちろんハルシネーションや学習データの著作権に関する問題はあります。生成AIの回答を何かに活用する時は、情報を鵜呑みにせず正しいかどうか十分に検証して、著作権やその他確認するべきことは確認する必要があります。
また、何でもかんでも生成AIに頼りすぎる人がいるというのも聞いたので、まずは一回自分で考えてみた上で、生成AIに聞いてみるようにしようかなと思います。それと、生成AI以外の手段でも調べてみることも大切そうです。
生成AIに新しい捉え方を教えてもらった話
業務での活用というよりは、ほんのちょっとした相談を生成AIにしてみたよ、というお話でした。
「ちょっと参考にする」と書いてみて、Wikipediaが出た頃を思い出しました。
学生の時、「Wikipediaの情報は、正しいことも、正しくないことも書かれている可能性があるから、公的な機関や論文で裏付けを取りなさい」「Wikipediaは参考文献にならない」と先生から言われていました。生成AIもそういう感じの付き合い方が良いのかもしれませんね。
みなさんは、生成AIはどのように使っていますか?