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生成AIパスポート試験、受けてきました

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みなさま、おはようございます。Kyonです。

先日、社内のちょっとした企画で『生成AIパスポート』という試験を受けてきました。今回は資格の受験記です。

生成AIパスポート試験とは

詳しいことは公式サイトをご覧ください。このコラムでは、ざっくりとした説明を書いておきますね。

対象者という明確な記載は無いのですが、「AI初心者向け」に誕生した資格とのこと。AIをどう活用していくのか、AIの仕組み、AIを使う上での注意点を学ぶことができます。学生や社会人(仕事をしているかどうかに関わらず)、幅広い人たち向けだなと感じました。

AWSやGCPといった特定のサービスに関する資格ではないので、生成AI全般を知りたい、学びたいという人におすすめできます。

受検のきっかけ

会社のみんなで受けてみようということで、団体受験しました。

団体受験になると受験費用・公式テキスト購入費用の割引があります(公式サイトを要チェック)。もし職場で何人か受検するなら、団体受験を検討してみても良いかもしれません。

試験結果

試験結果は、生成AI活用普及協会(GUGA)の運営事務局からメールで送られてきます。

私は6月の受験回で、7/17にメールが来たので、試験を受検した翌月末あたりに合否が分かると思っておけば良さそうです。

本題の試験結果ですが、無事【合格】しました。

試験結果の詳細は、運営事務局のメールで「他人に見せたり、SNS等で公表したりせずに大切に保管するように」とのことなので、伏せておきます。

2025年6月試験の開催結果については、下記の通り、生成AI活用普及協会のニュースで公開されています。


生成AIパスポート、各回の受験者数が1万名超を記録。2025年6月試験の開催結果を発表|生成AI活用普及協会(GUGA)


2025年6月1日(日)〜6月30日(月)に開催した「2025年6月 生成AIパスポート試験」の受験者数は10,759名、そのうち合格者数は8,300名、合格率は77.14%という結果になりました。

勉強した期間

「会社のみんなで受けてみようという企画」が発足したのが、5月中旬。そこから、問題集は個人ですぐ購入して、公式テキストが手元に届いたのが6月初め。

勉強した期間は、実質3週間程度になります。

平日1~2時間、休日2時間ぐらいは勉強した気がします。2、3日はやっていない日もあります。

試験対策で取り組んだこと

大きく3点です。

AIクイズアプリを解く

試験開催元の生成AI活用普及協会がLINEアプリで、AIクイズアプリを提供しています。

GUGA、生成AIを活用した○×クイズアプリ「生成AIパスポート AIクイズアプリ」を提供開始|生成AI活用普及協会(GUGA)

本試験とは試験形式は異なりますが、学習補助ツールとして使用しました。

出題範囲を絞ることができるので、ちょっとした時間や、今日勉強した分野の確認テスト代わりに解きました。

問題集を解く

『改訂版 生成AIパスポート テキスト&問題集』

これがメインで取り組んだことです。

AWS Certified AI Practitioner試験を受検済みだったので、テキストを読むより先に問題を解いて、分からないところに立ち戻る、というのを繰り返しました。

そうこうしているうちに『公式テキスト』が手元に届いたので、問題集では分かりにくかったところを公式テキストで補うようにしました。

問題集は知識の定着を確認できる点は良いのですが、解説がもっと欲しいなと思った時は公式テキストが良かった印象です。問題集を自分専用のテキストにするつもりで、覚えていないことや忘れやすいポイントをじゃんじゃん書き込みました。

Udemyの問題集を解く

毎度お馴染みのUdemyも使いました。

今回使ったのは、『生成AIパスポート試験対策演習360問【2025年版】』です。

使用したテストモードは「演習モード」で、1問ずつ解いては解説を確認、問題集やテキストに立ち返る、というのを繰り返して、正答率が90%を超えたところで、試験を受けました。

受検時に気をつけたいこと

この試験はオンラインでの実施(IBT方式)で、試験期間中であれば、自分の好きなタイミング(日時)で受検できます。

IBT方式だからこそ、気をつけたいことをまとめておきます。

  • モニタのケーブルを抜くこと
    • 禁止事項に「デュアルディスプレイ、複数モニターを使用した場合」があるため
  • 各種通知が来ない状態にすること
    • 禁止事項に「ブラウザ以外のアプリケーションを使用した場合」等があるため
  • 試験画面を全画面表示にしておくこと
    • 禁止事項に「ブラウザ以外のアプリケーションを使用した場合」等があるため
  • マイク、カメラはオフにしておくこと
    • カメラ監視は無いけど、音等の禁止事項に抵触しないようにするため
  • マウスで操作すること
    • 誤操作防止

ベンダー試験のようなカメラ監視は無いのですが、疑わしい行動と思われないような環境にしておくと安心して受検できると思いました。

受検して思ったこと

私は先に(2025年2月)にAWS Certified AI Practitioner試験を受けたのですが、生成AIパスポート試験を先に受けといたら良かったなぁと感じました。

AIの仕組みや考え方を生成AIパスポートで勉強してから、AWS Certified AI Practitioner試験を受けたほうがラクだったんじゃないかなと思ったためです。AWSはサービスに関することが多いのですが、AIの仕組みや考え方を理解した上で各種サービスでできることを勉強したらもっと理解しやすかったと思いました。

勉強する順番としては下記がおすすめと思います。

生成AIパスポート
 ↓
各種ベンダーのAI関連資格 または G検定

あと、思ったよりも難しいなと感じました。難しいと感じたのは、生成AIモデルの技術の基礎や、AIに関する基本理念・ガイドライン・法律のところです。

普段AIサービスを活用している時には、技術面のところを常に意識しているわけでないので、技術に対して覚えたり理解したりするという点が難しいと感じました。

また、基本理念やガイドライン、法律に関するところは、常識やリテラシーとして知っていて理解しているつもりでも、公的な文書や法律の言葉になると馴染みが無かったりして、言い回しや表現を正しく理解していないと、問題に引っかかってしまうなと思ったためです。

生成AIパスポート試験、受けてきました

社内で「みんなで受けてみよう」という話にならなかったら、私は6月の試験は受けていなかった気がするので、良い機会になりました。

生成AIを使っているけど、どういう技術が背景にあるのか知っておきたいという方や、生成AIを使い始めたところでリテラシーや法律関係を知って安全に正しく使いたいという方等にオススメの資格です。

夏休みの宿題がてら、勉強してみてはいかがでしょうか。

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