@IT自分戦略研究所 編集部が、エンジニアライフのおすすめコラムをピックアップします。

エンジニアの存在は、はかないものなのか

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 本音が語られるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。本記事では、おすすめコラムを厳選して紹介する。

  • 【人間関係】PMのためのプロジェクトの壊し方~そのアンチパターン~
  • 【職場】アイドルグループとエンジニアの共通点
  • 【考え方】我々は喜んで、波打ち際で砂の城を作り続けていくだろう

【人間関係】PMのためのプロジェクトの壊し方~そのアンチパターン~

 エンジニアとして働いているなら、自分がかかわるプロジェクトが何事もなく終わることを願っていることと思う。しかし、プロジェクトが遅れるときは大体同じような理由で遅れていることが多いのではないだろうか。

 『30過ぎで5社目でした。』けいいちっく氏は、過去にまとめた「PMのためのプロジェクトの壊し方」というメモを加筆修正して公開している。

 そのコラムを見ると、プロジェクトを破たんさせるためにやるべき36の項目を10のジャンルに分類して、まとめている。挙げている項目はかなり多いが、読んでみるとどのポイントも痛いところを突いていると感じる方が多いのではないかと思う。

 そして、36の項目を見ていると、「あの件は放っておいているけど、誰かがやってくれるだろう」と、プロジェクトが苦しくなってくると、段々と誰かがやってくれるという願望を抱いてしまうケースが多いということが分かる。

 誰かがやってくれるという願望を抱いてその場をやり過ごすということは、メンバー同士のコミュニケーションが成立していないということの証と言えるのではないだろうか? とはいっても、コミュニケーションを欲して不要な会議をやたらと開いてしまうというのもまずいことなのだが。

【職場】アイドルグループとエンジニアの共通点

『101回死んだエンジニア』Anubis氏は、の8月10日のコラムを読むと、突然おニャン子クラブの話から始まるので、「何を言い出すのだろう」とちょっと不安になる。しかし、氏はアイドルグループのコンセプトの変遷をエンジニアの職場環境の変遷に重ね合わせているのだ。

 氏は、おニャン子クラブの時代はアイドルも、エンジニアもゆったりと仕事をしながら、じっくり育つ環境があったのだろうと考えている。それが、AKB48が幅を利かす今は、AKB48の恒例行事である「総選挙」のようなことがエンジニアの職場でも起こっているという。つまり、エンジニアを雇うにもプロジェクトが終わったらそれまでで、新しいプロジェクトが始まると総選挙のように大量に人員を集めるようになっているということだ。

 「手に職を付けておけば食いっぱぐれはない」と言われる。技能がものをいう業界で生き残れれれば、後は何とかなるという意味だったと思う。エンジニアも技能がものをいう業界だ。その業界で人材の使い捨てが横行しているというのはどういうことだろうか。使い捨ての人材でプロジェクトを組めば、スムーズな意思疎通など期待できないと思うのは編集担当者だけだろうか。

【考え方】我々は喜んで、波打ち際で砂の城を作り続けていくだろう

 

 『Crazy for life(セイカツ イチバン、IT ニバン)』onoT氏は、WWW(World Wide Web)生誕20周年を記念して、エンジニア業界が歩んできた20年を振り返っている。

 結論から言うと、エンジニアが作ってきたシステムは、進歩した技術を使ってはいるものの、本質的には20年間ほとんど同じようなものだという。氏はNetwareが爆発的に普及したころのコンピュータシステムの用途と、現在顧客に提案するコンピュータシステムの持つ機能を比較して、「テクノロジーは進化しても、提案内容はまったく同じ。これはなぜだろう」と疑問を抱いた。

 そして、氏はその理由は簡単だという。「私たちは技術革新のたびに新しいプラットフォーム上で、これまでと同じ環境をユーザーに提供しなければならない」ということが大きなポイントだそうだ。

 コンピュータが現れて、オフィスから紙がなくなる日は近いと言われたこともあったが、実際はより多くの紙を消費するようになった。進化した技術を使って、人間の暮らしを良くするには、今までとはまったく違う発想が必要なのだろう。

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