@IT自分戦略研究所 編集部が、エンジニアライフのおすすめコラムをピックアップします。

変化することだけでなく、信念を守ることも大切です

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 本音が語られるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。本記事では、おすすめコラムを厳選して紹介する。

  • 【考え方】変化に流されないために
  • 【働き方】我流コーディング術、あえて名付けるのなら、失敗駆動開発術
  • 【新連載】ハロー、ワールド!(略してハロワ)

【考え方】変化に流されないために

 人間、生きていくためには、周囲の環境の変化に対応し続けなければならない。引越、彼女との別れ、社内での部署移動……。環境はどんどん変化していく。しかし、変化に対応するだけでやっとという状態では、生きているのではなく、ただ流されていると言われても仕方ないかもしれない。人間、変化に対応しながら、自分の信念はしっかり守らなければならないのだ。

 『101回死んだエンジニア』Anubis氏は、エンジニアとして生きながら、信念を持ち続けることの大切さを説いている。

 エンジニアの世界では、技術革新が続いているため、働く人間は新しい技術に常に追随し続けなければならない。そして、新技術を先取りすることで商売とする企業もある。

 そして、周囲の変化に追随したと思っていても、それが悪い結果をもたらすこともある。大きな希望を抱いて転職してみたところ、とんでもない会社だったという話を聞いたことがある人はいるだろう。

 氏は、変化することには良いことも悪いこともあるとして、こう警告している。「変化を求める人は気をつけてほしい。自分が変わり続けるのではなく、実際は変化に流されていないだろうか。技術的なものも流行がある。流行にキャッチアップすることにエネルギーをロスしてないだろうか」

 そして氏は、「技術にしても、内面的なものにしても自分のテーマという決めごとをしたらどうだろうか。このような決めごとは守り通すことで力になる。軽い情報に流されにくくなったり、意志が強くなったりする。ちょっとした簡単なものでもいい。自分のできる範疇で決めれば十分だ。これが変化に流されないための一番の対策になると思う」と提案し、「新しく流行を作る人というのは、流行を追う人より、こういう自分を貫く人かもしれない」という。

 Java言語が登場したころ、提案した用途がまずかったせいか、「こんなもの流行るわけがない」と大勢の人が口にした。しかし、時代は流れ、Javaの姿も変わり、今やJavaは企業情報システムを構築する上で欠かせない存在になった。運が味方したのかもしれないが、続けていたからこそ幸運に恵まれたのだろう。

【働き方】我流コーディング術、あえて名付けるのなら、失敗駆動開発術

 毎日、仕事を始めるときに決まったことをする人は少なくないのではないだろうか? 例えば、必ず1杯コーヒーを飲むとか、スポーツ新聞の占い欄に目を通すとかいうことだ。同じように、仕事が始まったら自分のやり方を貫き通すという人もいるだろう。

 『プログラマで、生きている』ひでみ氏は、今週のコラムで、自身の日々の働き方を振り返っている。

 氏が業務を始め、コードを書き始めると、周囲の人から見ると「キーボードを打つ手が止まることがない」と見えるそうだ。氏は意識したことはないそうだが、同僚に言われて気付いたそうだ。

 そのときの氏は、何とコードを書きながら「5行先に書く予定のコードについて考えている」という。変数の命名や、おそらく無駄のあるロジックなどは気にせず、調べ物が必要になっても、簡単に済まないと分かったら後回しにするそうだ。

 こうしてでき上がったコードを実行しようとするとエラーが発生することもたびたびだ。しかし、このスタイルで開発するようになったのは、過去に氏の上司に「一を聞いて十を知る、って言葉があるけど、おまえの場合、十まで納得しないと一から動き出さないな」と言われたからだそうだ。数年経ってから、「このままじゃダメな気がする」と考えて、「一しか分からないんなら、一だけで動き出そう。材料がそろわないとかぜいたくいってる場合じゃない。とにかくなんでもかんでも試してみて、そこから納得できる材料をみつけだそう」と決めたそうだ。

 その結果、「やり方を変えてから、仕事のスピードもあがりましたし、集中しやすくなったせいかバグもかなり減りました。なによりコーディングをするのが楽しくなりました」とのことだ。数年かかって、氏は守るべき信念をつかんだということなのかもしれない。

【新連載】ハロー、ワールド!(略してハロワ)

 9月20日から、かなみら氏の新連載『ハロー、ワールド!(略してハロワ)』が始まった。

 連載初回は、人事担当者と社員の会話で始まる。どうやらリストラの宣告のようだ。続けて氏は「これは決して他人事ではない」と警告する。

 続いて、職を失ったときに取るべき行動を箇条書きでいくつも並べている。これだけの準備をしなければならないのかと考えると正直驚く。しかも、氏は「解雇通知が来てから準備しているようでは遅い!」と言う。

 世知辛い世の中、転職を余儀なくされることも多いのではないだろうか。少しでも脅威を感じている方には、是非とも一読をお勧めしたい。

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