今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

431.「AIを使いこなす社員」の評価基準

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初回:2025/8/20

 私自身は、なかなか AI を使いこなせていません。勉強しようかと思いますが、そもそも、どこから手を付けてよいのかもわかりません。

P子「クラウド関連も、あまり勉強してなかったんじゃないの?」※1

 クラウドに関しては、もっと上位の人達が大規模なシステム構築を検討する場合には必要ですが、私はあまりその手の大規模システムに興味がわきませんでした。それより、オンプレミスと現場端末...エッジコンピュータに興味がありました。

P子「だから、ラズパイ・ラズパイって言ってたのね」

 周りは誰も食いついてきませんでしたが。

 そんなこんなですが、AI についてはある程度の簡単な処理は現場で行えるのが良いと思っています。なので、それなりに勉強しなければと思ってはいますが、最初にも書きましたように、どこから手を付ければよいのか分かりませんでした。

1.エンジニアにとって、AIは、薬か毒か

 そんな中、興味を引く記事を見つけました。

 ≪参考資料1≫
 https://note.com/simplearchitect/n/na43d5b84fdf1
 AI のお陰で、今エンジニアの人はめちゃくちゃおいしい時代かもしれない。
 牛尾 剛
 2025年8月11日 13:01

 たしかに、GPT 5 のクジラの比較絵には、驚かされたというか、エンジニアという職業の終わりを宣告された気分でしたが、先の記事にも書かれているように、通常の進化だったようで、安心したというかちょっと残念な気持ちにもなりました。

 私自身は使いこなすどころか、Web検索の延長線上みたいな使い方しかできていませんが、ある程度自分で答えを持っていて、その知識の補完的な使い方でないと、怖くてそのまま信用することはできないという印象を持っています。なので、まったくの素人がいきなりエンジニアの仕事を奪うというより、優秀なエンジニアが、ものすごく優秀で生産性が爆上がりのエンジニアになり、普通のエンジニアは、今まで通りか、下手をすると生産性が少し落ちるエンジニアになるような感じで、エンジニア自体の仕事は、5年、10年は持つのではないかという感覚を持っています。

P子「でも、普通のエンジニアは、爆上がりのエンジニアに淘汰されるんじゃないの?」

 爆上がりのエンジニアは希少で数もいなければ給料も高いので先進企業とか一部の大企業にしか存在しません。一般企業には一般エンジニアしかいないので、淘汰されるとすれば企業そのものでしょう。

P子「それはそれで、働き口がなくなりそうね」

2.AIを使いこなす社員

 そんな中、先の記事の中で紹介されていた、「AIを使いこなす社員」の評価基準というのが、参考になりそうです。

 ≪参考資料2≫
 https://type.jp/et/feature/29020/
 DeNA「AIを使いこなす社員」の評価基準、現時点の"答え"とは?
 NEW! 2025.08.08 ITニュース

 特に面白いのは、個人レベルでのAI活用成熟度と、組織レベルの活用度に判れているところです。さらに、個人レベルでは開発者と非開発者に分かれています。これは全社的なAI活用を組織として進めるにあたって、重要です。

P子「エンジニアしかいない会社って、ないものね」

 AI自体は個人の学習努力も必要ですが、組織としてどのような方向で社員を教育していくかの指標にもなるかと思います。

 もちろん、先進企業ならではの発想かもしれませんが、『組織全体がAIネイティブへ進化』するという目標は、少数の超優秀なエンジニアがいない企業にとって、一般エンジニアも、エンジニアでない一般社員も含めて企業として、AIを使いこなせる風土を作ることで生き残りをかけることができる...逆に言えば、そうでないと生き残れない(かもしれない)ということでしょう。

P子「今まで通りのやり方の企業が生き残っている国自体が、生き残れないのかもね」

3.まとめ

 産業革命の時代には、色々な仕事が機械に置き換わっていきましたが、そのためには、膨大なインフラ整備が必要でした。仕事のやり方が大きく変わっても、人の仕事が大きく変わっても、鉄道、車、設備機械などの製造と、それらを活用するための線路やホーム、道路、トンネルなどのインフラ整備、石油や電気(送電設備)など、色々と必要なものを提供し続ける必要がありました。

 ところが、AI革命の場合、仕事が変わるのではなく、その仕事を行う『もの』が人からAIに変わるだけで、そこに多くの人々が仕事を奪われると感じているのだと思います。

 すでに大企業や先進企業にはそのような兆候が見え隠れしだしてきていますが、先の記事のように、もうしばらくはエンジニアとして食べていける...逆にAIバブルに便乗して希少な生産性が爆上がりのエンジニアになれる可能性があるのかもしれません。

P子「早い者勝ちの理論ね」

 ほな、さいなら

======= <<注釈>>=======

※1 P子「クラウド関連も、あまり勉強してなかったんじゃないの?」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

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