@IT自分戦略研究所 編集部が、エンジニアライフのおすすめコラムをピックアップします。

「最近買った高いもの」から、書類選考に通る思考を養う

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 本音が語られるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。本記事では、おすすめコラムを厳選して紹介する。

  • 【技術】私がWorkflow Foundationに魅せられたわけ
  • 【働き方】書類選考で落とされないための4つの質問(前編)
  • 【考え方】仙台で「HTML5」と「Google Adwords」を題材としたセミナーやります!

【技術】私がWorkflow Foundationに魅せられたわけ

 人間、自分のいつもの習慣(これは働き方や家庭生活でも何でもよい)とかけ離れたものを見せられると、すぐにはそれが持つ価値を理解できないということがある。そして、忙し過ぎるときなど、切羽詰まった状況では、いつもは理解できることでも、理解できないということがある。こういう時は少し落ち着いて、ものの見方を変えると良い。目の前にあるものを違う角度から見てみるのだ。今週は、「見方を変える」ということについて書いているコラムを紹介する。

 マイクロソフトが.NET Framework 3.0の一部としてWPF(Windows Presentation Foundation)や、WCF(Windows Communication Foundation)が登場したとき、多くの開発者の注目を集めた。WPFは、Windows Formの限界を超えた、自由なGUIデザインを可能にし、WCFはXML Webサービスなど、分散処理に必要なさまざまな技術を抽象化して、簡単に扱えるようにしたものだ。

 しかし、同時に登場したWF(Windows Workflow Foundation)は、あまり注目を浴びることはなかった。『地方からの戯言』Ahf氏は、WF登場時に大きな期待を持って、いろいろ調べたり、プログラムで使ってみたりしたそうだが、実際の業務ではどのような場面にWFが適しているのかを見極めることができず、利用することがなかったという。

 WFのことは、記憶の奥底に沈もうとしていた。ところが、ある日スクリプトを作成しているときに氏は突然WFのことを思い出した。「他の人にスクリプト作成頼みたいけど教えるほど時間がないんだよな」「ある程度仕様を考えている時のチャートをそのまま吐き出してくれれば楽なのに」などと考えているときに、こういうときにこそWFが役に立つのではないかとひらめいた。

 氏は「WFはコードでも記述可能ですが、デザイナにより見た目に分かりやすい形での利用が可能です。ましてや WF4で新たに登場したフローチャート型ワークフローは、スクリプトを作成中に感じた面倒を解消する理想形に近い物でした」という。

 まったく異なる見方からWFを見て、その真価に気付いたという一例と言えるのではないだろうか。氏はほかにも、「イントラネットでWebサービスを急いで構築するようなケースにも向いている」と見ている。1つ用途が見えてくると、さまざまな用途がどんどん浮かんでくるのだろう。日本での利用例が少ないせいか、日本語の資料が少ないのが難点だと氏は言うが、このように、便利に使える用途を見付けた人が増えれば、資料も増えていくだろう。

【働き方】書類選考で落とされないための4つの質問(前編)

 『ハロー、ワールド!(略してハロワ)』かなみら氏は、履歴書と職務経歴書の書き方についてちょっと変わった考えを披露している。

 「最近買った、高いものは何ですか?」「その商品を買ったときの決め手は?」といった問いを提示し、まずは読者に考えてもらうようにしている。氏の場合は前者の質問の答えは「ThinkPad X201s」、後者は「私の場合、『まず鞄に入り、連続稼働が5時間以上』というのが必須条件でした。この条件では絞りきれないのですが、決め手は『使いやすいもの』でした。この『使いやすいもの』というのも人それぞれで、スリープからの立ち上がりの早さや、粉塵の中や水中でも使用可能というのが使いやすさと考える人もいるでしょう。私の場合は『キーボードのピッチ』でした」という。

 しかし、ノートパソコンを購入するときの決め手は「『Microsoft Officeがインストールされていて、ビジネスに使えるもの』でした。とにかく安いのが第一! という人もいれば、現時点で最高のスペックを求めている人もいるでしょう」という具合に、人によっていろいろだ。

 ここで氏は、職を求める人は店頭に並んでいる商品に例えられるという。「そして、あなたを買いたいと思ってる消費者(組織)が存在する。だから、営業担当が作る提案書やパンフレットのように、商品を紹介する資料が必要です」といい、その資料が履歴書や職務経歴書になるという。

 コラムの後半で、自分を商品に見立てて履歴書・職務経歴書を書く方法を少し解説しているので、ぜひとも読んでいただきたい。履歴書や職務経歴書の作成で頭を痛めていた人にとっては、見方を変えるきっかけのコラムになるだろう。

【考え方】仙台で「HTML5」と「Google Adwords」を題材としたセミナーやります!

 AyaTakubo氏『ビタミン(C)reator&(E)ngineer』では、同氏が所属する企業が取り組んでいる被災地支援のプロジェクトを紹介している。今のところは、「被災地のフリーランスの方々への制作案件発注をメインとして活動しております」という。

 しかし、氏は活動を続けるうちに、「支援」という言葉に疑問を持つようになる。仕事を発注する側は、支援というつもりかもしれないが、被災地で生きる人々にとっては、被災してもなるべく普通の生活を続けていかなければならない。そう考えると、被災地で生きる人々は、復興に取り組む一方で、普通の暮らしを続けるために仕事をしなければならない。

 こう考えた氏は、この取り組みを「支援」よりも「協業」と呼ぶべきだと考えるようになった。そして、東北の人々と協力して学びの機会を作りたいと考え、HTML5とGoogle Adwordsを題材にしたセミナーを企画したという。

 そろそろ被災地の復興支援だけでなく、協業を考えなければならないのではないだろうか?

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