書類選考で落とされないための4つの質問(前編)
■実は現役のエンジニアです
急に寒くなりましたが、皆さまお元気でしょうか?
おかげさまでコラムニストとして先月デビューしたわけですが、納得できない点が1つあります。「コラムニスト一覧」というページがございまして、それぞれのコラムニストはいろんなタグがついてます。
私、かなみらの場合ですが、
- 元エンジニア
- 人事・採用担当
- 人財紹介
というタグをつけていただいているのですが、私は「今も現役のエンジニア」です。設計したりコードを書くのと並行してエンジニアの採用担当も兼ねているのです。
編注:失礼いたしました。修正しました。
あと、これからは「人財育成」とか「フリーランス」みたいなタグをつけてくれるようになりたいですね。
さて、前回の「あなたの転職活動はもう始まっている」ですが、要は事が起こる前に履歴書・職務経歴書は書いておきましょうね? という話でした。
前回から約1カ月しか経っていないですが、知人がリストラに遭ってしまいました。このご時世、Xデイは突然やってくるのです。
書類の準備はもうお済みですか?
前回の記事を読んだ知人から、「言いたいことは分かったけど、何をどう書いていいか分からん!」というご指摘をいただきました。
ですので、前編と後編の2回に分けて、履歴書や職務経歴にどんなことを書けばいいのかについて説明したいと思います。基本的な部分については多くの本や情報があるのでそちらを参考にしてください。
途中、4つの質問が出てきます。この質問は就職・転職の場面に限らずいろいろ使えるものなので、気分転換を兼ねて実際に考えてみてください。
■最近買った高いものは?
例えばこんな商品があります。
- 在庫: 残り1台
- 状態: 中古(多少傷あります)
- 稼働実績: 26,000時間以上
- 連続稼働時間: 12時間程度(負荷により変動します)
- 使用料: 600万円(定額プラン使用時)
- その他特典: いろいろ捗ります
とっても魅力的な商品ですね!
しかも残り1台!!
ここで最初の質問です。
Q1. この商品を買いますか?
買いたい方はTwitterでリプライください。是非ご紹介します。
でも大半の方は、このよく分からない商品を買おうと思わないはずです。
では、次の質問です。
Q2. 最近買った、高いものは何ですか?
私の場合は、震災直後に購入したThinkPad X201sで、この記事もThinkPadで書いています。最近はどこでも使えるように普段から持ち歩いているくらいです。
続いて次の質問です。
Q3. その商品を買ったときの決め手は?
この質問の答えは、人によってかなりばらつきがあります。
私の場合、「まず鞄に入り、連続稼働が5時間以上」というのが必須条件でした。この条件では絞りきれないのですが、決め手は「使いやすいもの」でした。この「使いやすいもの」というのも人それぞれで、スリープからの立ち上がりの早さや、粉塵の中や水中でも使用可能というのが使いやすさと考える人もいるでしょう。私の場合は「キーボードのピッチ」でした。
ちなみに同じ質問を同僚にしたときは、「Microsoft Officeがインストールされていて、ビジネスに使えるもの」でした。とにかく安いのが第一! という人もいれば、現時点で最高のスペックを求めている人もいるでしょう。
つまり、商品を選ぶポイントは人によってそれぞれなのです。
■転職市場に溢れる商品は……
もうお分かりでしょう。
あなたは市場の中にあるよく分からない商品の1つです。
そして、あなたを買いたいと思ってる消費者(組織)が存在するのです。
だから、営業担当が作る提案書やパンフレットのように、商品を紹介する資料が必要です。
それが、履歴書や職務経歴書になります。
■じゃあ何をどう書けばいいの?
もし近くに家電量販店があれば、商品のパンフレットを実際に手で取ってみてください。Steve Jobsを偲んで「Apple Store」を巡回するのもいいかもしれません。商品の魅力的なポイントがいくつも紹介されていることに気付くでしょう。
つまり極論を言うと、
「あなたが望むあんなことやこんなスゴいことも可能になるんです!そう、私ならね」
ということを書けばいいのです。
また上記のとおり、人によって魅力的だと思うポイントは全然異なります。だからどんな人からも興味を持ってもらえるように、いろんな切り口からのセールスポイントを用意しておかないといけません。
では最後の質問です。
Q4. あなたを採用すれば、どんなことができるようになりますか?
この答えをベースに、後編では何をどのように書けばいいのかを、もう少し具体的に説明したいと思います。
(後編に続く)