「下っ端は嫌だからプログラマを辞めたい」といわれたら
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。2011年最初の「おすすめエンジニアライフ」ということで、年末年始に公開したコラムから、厳選してお届けする。
- 社長・SE・PGの社内対談2「プログラマは下っ端ですか?」
- “アラサー”IT系女子の精神論
- 年頭コラム 「作らない時代」にITエンジニアはどう立ち向かうか
プログラマは下っ端なのか?
生涯プログラマを目指すひでみ氏による『プログラマで、生きている』。大好評の「社長・SE・PGの社内対談」第2弾。
IT企業の社長と、プログラマ歴ゼロのベテランSE、20年超の経験を持つベテランプログラマという、立場も見方も異なる3人が「プログラマは下っ端か?」「プログラマはおとなしいか?」といった話題について本音を語る。
特に、ひでみ氏が「下っ端のプログラマは嫌だから、早くSEになりたい」といった後輩に反論しなかったことを後悔している、と語る部分は興味深い。
ひでみ 「プログラマは下っ端だ」と思ってSEになった人は、プログラマを下っ端として扱うんじゃないかと思って。
いけ ああ、それはあるかもね。
ひでみ その後輩の考えを1ミリも動かすことができなくても、うざがられても、反論ぐらいすれば良かったと。黙ってスルーしたってことは、それを認めちゃったってのと同じことなんじゃないかって、なんかもうずっと後悔が残っているんですよ。
社長・SE・PGの社内対談「ずっとプログラマでもいいですか?」と併せて読んでほしい。
ミスをして落ち込んだときに効いた2つの言葉
ヘルプデスクの組長氏による『“アラサー”IT系女子の来し方行く末』。先輩から後輩に送る“精神論”。
組長氏は、自身の新人時代を“ミスの総合商社”のようだったと振り返る。何度も同じミスをしてしまい、会社を辞めようと思ったことも少なくなかったという。そんな組長氏が頑張れたのは2つの言葉のおかげだった。
1つは、「ミスをしてしまったら、死に物狂いで仕事をして挽回しようとする」という友人の言葉。
そして、もう1つは上司からのキツい叱責。
「辞めるのは簡単や。いつでもできる。だからこそ、逃げるな! 辞めるのは逃げることや。そんな卑怯なことは許さん!」
失敗があるからこそ、人は成長する。「失敗してもいい。上司や先輩だって、失敗していないわけがないのだから」と、組長氏はまとめている。
「作らない時代」におけるエンジニアのキャリアパスを考える
スキルスタンダード研究所の高橋秀典氏による『Road To IT-Engineer / ITエンジニアの生きる道』。「ソフトウェアを作らない時代」において、エンジニアはどのようにキャリアパスを考えたらよいか。
高橋氏は、クラウドやオフショアなどの普及によって、「エンジニアがソフトウェアを作る機会が減る時代になる」と予測する。経験を積む機会が減る環境で、エンジニアはどのようにスキルアップ、キャリアアップを図ればいいのだろうか。
高橋氏は、「新しいことを発想するイノベータ」「さまざまな技術を活用して統合的なアーキテクチャを構想するアーキテクト」「業務改革や課題解決を主導できるコンサルタント」が、これからのIT業界においてコア人材となると主張する。
エンジニアが実践経験を積む機会が減ることについては、「企業で経験できない研究や開発ができる場所――例えばコミュニティなどを作る必要がある」と提言している。
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【過去の「おすすめエンジニアライフ」】
・家事にもデザパタを! プログラマのための家事Hacks
・資格マニア@無職が「資格だけじゃダメ」を考察する
・「社長、ずっとプログラマを続けたいです!」
・ひどい先輩を反面教師に。でも気付けば自分も同じ?
・あなたの勉強会が世界を動かす(かもしれない)
・エンジニアは、気配りの足りなさを恥じなくてもいい
・その意見の相違、本当に「顧客vs.開発」なのか?
・物覚えの悪さは、プログラマにとってメリットである
★2010年11月の「おすすめエンジニアライフ」
☆2010年10月の「おすすめエンジニアライフ」
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