物覚えの悪さは、プログラマにとってメリットである
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。物覚えが悪いことのメリット、Google Developer Days 2010 レポート、ライブコーディングの魅力、の3つのコラムを取り上げる。
- 分かりやすいコード
- Google Developer Days 2010に行ってきました
- 美しいコードに鼻血をふいてもいいですか?
1週間後の自分のために、分かりやすいコードを書く
シンガポールで働くエンジニア 山本保男氏による『アジアのソフトウエア開発現場にて』。物覚えが悪いことと、可読性の高いコードを書くことの意外な関係。
「自分は恐ろしいほど物覚えが悪い」、山本氏はこう切り出す。物覚えが悪いということは、どちらかといえばあまりいいイメージがない。しかし、プログラマにとって物覚えが悪いことは都合がいいと、山本氏は主張する。
物覚えが悪いプログラマは、1週間前に書いたコードなど、とても覚えていられない。すると、プログラマはだんだん「可読性の高いコード」を書くようになる。後で「なぜ自分はこんなコードを書いたのか……」と悩まなくてもいいようにするためだ。
他人のために分かりやすいコードを書こうと思っても、努力が続かないことがあるかもしれない。しかし、1週間後の自分のためなら、分かりやすいコードを書く努力をするようになるという。物覚えが悪いことは、必ずしもデメリットばかりではない。考え方によっては、メリットにもなり得るのである。
Googleのイベント参加で得たもの
リーディング・エッジ社の社員のコラム『半蔵門の社窓から』。Google Developer Days 2010のレポート。
Google Developer Days 2010(以下、GDD)では、HTML5やChrome、Android、Google App EngineにGoなど、さまざまな技術のセッションがあった。その中でも、特に人気だったのがAndroidだったという。また、エンジニア参加型ブースの「デベロッパーサンドボックス」では、Android デベロッパー倶楽部(通称「デ部」)が作ったアプリをダウンロードできたり、世界各国のAndroid端末を触ることができたようだ。
セッションや展示などの情報はもちろん有益だが、イベントに参加する魅力はやはり「開発者と直接話せる機会」があることだ。「自分がAndroid関連の仕事に携われたのは、GDDによるところが大きい」と、筆者は語っている。
ライブコーディングの魅力
情熱派ギャルプログラマ 森姫氏による『恋愛感情で仕事はできるか?』。ライブコーディングの魅力を語る。
会社の先輩に、「このメソッドの使い方がよく分からない」と質問したときのことだ。先輩は、その場で「ああ、この部分はね……」と説明しながら、あっという間に70行ほどコーディングしてみせた。森姫氏は、目の前で行われたライブコーディングに「思わず鼻血をふきそうになった」という。
鼻血をふきそうになるほどライブコーディングが魅力的だった理由を、森姫氏は「自分が分かる言語で、すごいことをやっているから」だと分析している。
コラムニスト募集中 |
エンジニアライフではコラムニストを募集しています。 応募資格は ・ ITエンジニア(元でも可) ・ ITが好きで、将来はIT業界に就職しようと考えている学生 ・ ITエンジニアの採用に関わっている人事担当者 ・ ITエンジニアの育成に関わっている教育担当者 ご興味のある方はコラムニスト募集ページをご覧ください。 |
【過去の「おすすめエンジニアライフ」】
・LTの技術を使って、会議の時間を短縮する
・キーボードの感触が好きすぎて、仕事にならないプログラマ
・“スキル依存症”という病
・具体性がなければ、人もシステムも動かない
・スープカレーはソフトウェアテストを救う?
・皆が主役、皆が貢献! これが理想の勉強会
・「スライドは5分で40枚前後」――説明しよう。これがLTだ
・「洗練されたコードは、バグがないプログラムに負ける」のか?
☆2010年10月の「おすすめエンジニアライフ」
★2010年9月の「おすすめエンジニアライフ」
☆2010年8月の「おすすめエンジニアライフ」
★2010年7月の「おすすめエンジニアライフ」
☆2010年6月の「おすすめエンジニアライフ」
★2010年5月の「おすすめエンジニアライフ」
☆2010年4月の「おすすめエンジニアライフ」
★2010年3月の「おすすめエンジニアライフ」
☆2010年2月の「おすすめエンジニアライフ」
★2010年1月の「おすすめエンジニアライフ」