スープカレーはソフトウェアテストを救う?
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。ソフトウェアテストシンポジウム「JaSST'10 Hokkaido」レポート完結編と、ノーベル賞への思いについて取り上げる。また、新規コラムニストを1人紹介する。
- 「JaSST'10 Hokkaido」参加レポート(その3)――北海道に来たらスープカレーでしょ
- ノーベル賞が何ぼのもんやねん?
- 私がデザイナー兼SEになった経緯
「JaSST'10 Hokkaido」レポート完結編
テストエンジニアの第3バイオリン氏による『オブリガート ~感謝されるテストエンジニアになる~』。ソフトウェアテストシンポジウム「JaSST'10 Hokkaido」レポートの第3弾。
コラムでは、TEF北海道ソフトウェアテスト勉強会(TEF道)のワークショップ「ユーザー視点とテストの素敵なコラボ ~魅力あるソフトウェアを創り出すのはテストから~」と、その後の懇親会についてレポートしている。ワークショップは、課題として出されたテスト対象について、要求仕様書をもとにシステムテストのテストケースを作成する、というテーマで行われた。
「仕様書だけを見ていると、機能要件については理解できても、非機能要件についてはなかなか気付きにくい」と第3バイオリン氏は考えたという。機能的に正しくても、その先にいるユーザーにとって正しいシステムとなっているかは分からない。
そこで第3バイオリン氏のグループは、TEF道メンバー作のテスト技法「スープカレー表」を使うことに。スープカレー表とは、「JaSST’09 Hokkaido」で紹介された、機能観点(機能要求)と顧客観点(非機能要求)をマトリクスで結びつけてテスト観点を導くテスト技法である(詳細はPDF資料を参照)。「北海道の現場で働く人が、自分たちの現場で役立つものを作りたいという気持ちから生み出した」手法の有用性を感じ、驚いたという。
「JaSST'10 Hokkaido」参加レポート インデックス
- 「JaSST'10 Hokkaido」参加レポート(その1)――勝つためのテスト戦略してますか
- 「JaSST'10 Hokkaido」参加レポート(その2)――銀の弾丸と欠陥管理
- 「JaSST'10 Hokkaido」参加レポート(その3)――北海道に来たらスープカレーでしょ
将来はノーベル賞?
シンガポールで働くフリーエンジニア 山本保男氏による『アジアのソフトウエア開発現場にて』。ノーベル賞についての考察。
山本氏は高校のころから物理が得意で、大学でも4年間、物理学を勉強したという。「将来はノーベル賞」と冗談めかしていっていたものの、そのときすでに、「理論物理の世界でノーベル賞受賞者が達成した内容は、桁違いに難しい」ことに気付いていた。
現在、山本氏は生物学を勉強している。第一線の研究者になろうとしているわけではく、第一線の研究者が使うバイオインフォマティクスのソフトウェアを作る技術者になるのが目標だ。その一方で、山本氏はかつて学んだ物理学の世界と比較して、こう述べている。「理論そのものを理解するだけでも博士レベルが必要な理論物理の世界に対して、生物学や科学の世界では、ノーベル賞を取得する際に必要とされる能力の種類がかなり違う」。
【新連載】デザイナー兼SEが登場
最後に新規コラムニストを紹介しよう。京都でデザイナー兼SEをしているsakko氏だ。コラムタイトルはそのものずばり『デザイナー兼SEの道!』である。
もともとイラストを描いたり、Webサイトを立ち上げたりするのが趣味だったというsakko氏。折角ならWebプログラミングとデザイン、両方できる部署に入りたいと考え、上司などに積極的に掛け合い、結果として両方の仕事をできる立場になったという。
近年のWebサイトやアプリケーションは、テクノロジの部分と、ユーザーインターフェイスやデザインの部分、両方が高次元で組み合わさることが求められつつある。双方の観点を持つ筆者のコラムに期待したい。
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