具体性がなければ、人もシステムも動かない
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。陥らないように気を付けたい「思考停止」の罠、Android開発を気に入る6つの理由について取り上げる。また、新規コラムニストを1人&新連載を1本紹介する。
- 思考停止はエンジニアの敵?!
- わたしがAndroidを気に入っている理由
- ITとワークライフバランス New!
- 国際会計基準 IFRS を斜め横目で視て視る New!
陥りがちな「思考停止」という罠
IBMのホスト担当エンジニアのサトマモ氏による『温故知新とエンジニアの地位確立を目指して』。エンジニアの大敵「思考停止」について。
サトマモ氏は、打ち合わせの最中に先輩が発した名言を紹介している。
「便利な言葉だけ使って、思考停止してはいけない」
成果物やプロセスを標準化して開発工数を削減するプロジェクトの際、サトマモ氏は「徹底的に再利用できるようアセット化するのが大事」など、「これは良さそう」と思えるアイデアを提案していた。対して、先輩は「何をどこまでアセット化するのか」「どれぐらい削減できるのか」とつっこんできたという。
どれだけ良さそうなアイデアであっても、具体的な分析と仮説がないなら、それは単なる空想に過ぎなくなってしまう――サトマモ氏は「実現性について、具体的に考える」ことの重要性を主張する。
具体的でない設計では、システムは動かない。同様に、具体案を伴わない提案では、人は動かない。エンジニアたるもの、常に実現性を考えたいと、サトマモ氏はまとめている。
Androidを気に入る6つの理由
プロトタイプを開発するエンジニア かるたや氏による『プロトタイプ開発の日々』。Androidを気に入っている6つの理由。
かるたや氏は、これまで多くの携帯電話・スマートフォン用アプリケーションを開発してきた。しかし、「いまいち気に入った実行環境・開発環境がなかった」という。ところが、Androidに出会って、かるたや氏は驚いた。なんて面白いんだ! と。
かるたや氏は、Androidを気に入っている理由を紹介している。
- 開発環境が無償で入手できる
- Android NDKによる自由な開発
- アプリケーションサイズをそれほど気にしなくてもいい
- ソースコードが公開されている
- OSがLinux
- Javaでアプリケーションを開発できる
いろいろな環境でモバイルアプリケーションを開発してきたからこそ分かるAndroidの良さを、かるたや氏は紹介している。まるで「おもちゃを手に入れた心境」らしい。スマートフォン用アプリケーション開発に興味があるエンジニアにとって、一読の価値があるだろう。
【新連載】ITエンジニアのワークライフバランス/IFRS連載
さて、新規コラムニストである『ITとワークライフバランス』のけんとパパ氏を紹介しよう。
IT業界には「デスマーチ」「新3K」というイメージがいまだあるが、実際の現場はどうなのか? けんとパパ氏は、現場から見た「IT業界のワークライフバランス」について考察する予定だという。
もう1人、新連載をスタートさせたコラムニストを紹介しよう。廣野良則氏は、以前『製造業の業務改革とITの役割』という連載を執筆していたが、今度はIFRSに関する連載をスタートさせた。題して、『国際会計基準 IFRS を斜め横目で視て視る』。
本連載のテーマは、「IFRSによる直接的なメリットを享受しない企業にとって、IFRSとは何なのか」。多くの記事や雑誌で話題のIFRSを、あえて斜めから見ることで新しい知見を得ることができるかもしれない。
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