「洗練されたコードは、バグがないプログラムに負ける」のか?
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ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。「ソースコードの質」「ライトニングトークで得られるスキル」「並列化技術の有効活用」の3本を取り上げる。
- ソースコードの質
- 両親学級から知る、社交性の重要さと訓練方法
- 時代に合わせる
いまこそ、ソースコードの可読性について議論をしよう
プログラマ兼リーダーの玄米茶氏による『気難しいプログラマ』。「ソースコードの質」の向上に関する問題提起。
さまざまな技術の向上により、ソフトウェアの寿命が延びている。このような状況において、ソースコードに求められるのは「拡張性」と「保守性」だ。延命した分だけ、機能追加が行われる可能性は増える。同時に、長期にわたって品質保証をしなくてはならない。そのため、ソフトウェアのソースコードはこれまで以上に「可読性」が重要になってくるだろう、と玄米茶氏は指摘している。
だが、ソースコードの多くは、書いた本人しか分からないようなブラックボックスと化してしまっている。プログラマも、コードの正確さより実行モジュールが動くかどうかを優先する傾向にある。「非常に洗練されたコードは、バグのないプログラムに負ける」のだ。
「だが、それでいいのだろうか」と玄米茶氏は問題を提起する。
プログラマ自らが、コードの洗練性や進化を渇望せずして、一体誰がそれを望むのか? われわれは一刻も早く、コードの質の向上について議論しなければならない。
勉強会に参加していて良かった!
コミュニティ活動をこよなく愛するエンジニア kwappa氏による『Wife Hacks ~仕事と家族とコミュニティと~』。勉強会とライトニングトークの経験で得たもの。
日々勉強会に出席しているkwappa氏だが、本人いわく「自分は社交性が低い」という。そんなkwappa氏が、見知らぬ夫婦と一緒に2時間半のディスカッションをする「両親学級」に出席することになった。どうにかこの「両親学級」を乗り切れたのは勉強会とライトニングトークのおかげだと、kwappa氏は語る。
勉強会に参加すると得られるものはたくさんある。まず、コミュニケーションの訓練になる。また、ライトニングトークをすることによって、発表スキルと、ほかの人と話し合う機会を得られる。勉強会で何かを話してみたいと思う人は、まずはライトニングトークから始めてみようというのが、kwappa氏のアドバイスだ。
業務システムでもっと「並列化」を有効活用できないか?
試される大地で働くAhf氏による『地方からの戯言』。業務システムにおける「並列化」の有効活用について考察する。
業務システムの並列化は、今後ますます重要になってくるだろう。一方で、「業務システムにおいて有効活用できる場面が少ない」という意見がある。この意見に対して、Ahf氏は「システムを構築する側が、これまでの経験にとらわれずに設計手法を見直けばいいのでは」と提言している。
「ハードウェアやOS、フレームワークは、これまでに進化を遂げてきた。あとはわれわれエンジニアが、進化したものに合わせていく必要があるのではないだろうか」――並列化もその1つであると、Ahf氏はまとめている。
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