人生いろいろ、コラムもいろいろ
エンジニアライフ10周年おめでとうございます。
私は2010年の初投稿から、これまで52のコラムを投稿させていただきました。
けして多い投稿数ではありませんが、続いている、という意味では古参の部類にはいる
のではないかと思っております。
さて、この度、エンジニアライフが9月10日に10周年を迎えるので、「10にちな
んだコラムを書け」という編集者の無茶ぶりご依頼に応えるべく、悩みに悩んだ結果、
自身の振り返りもかねて、「コメントをおおく頂いたコラム、ベスト10」を上げてみ
たいと思います。
それにつけても「10にちなんだ」というテーマは鬼難しいですね。思いついたのが
「モーゼの十戒」「真田十勇士」「柳生十兵衛」。どれもコラムを一本書くほどのネタ
を持ち合わせていない...。これほど自分が10とは無縁の人生を送ってきたのだとしみ
じみ思い知らされました。
それはさておき、本題に。
【ベスト10】
「こんなPMはがっかりだ」 2012年6月15日公開 コメント数:3
コラム投稿後、間髪を置かずに次のコラムを投稿すれば相乗効果で閲覧数が増えるので
はないか、とい試みを思い立ち、「こんな○○はがっかりだ」というシリーズで一週間で
五回投稿してみました。その一つです。結果、閲覧数はあまり変わらないことが分かっ
た事と、とにかく大変だったので二度とやってません。
【ベスト9】
「こんなSEはがっかりだ」 2012年6月13日公開 コメント数:5
ベスト10に続き「こんな○○はがっかりだ」シリーズです。連投を意識していたので、
なるべく文章を書かずに済むように、ワンセンテンス、箇条書き方式にしておりました。
だからと言って計画的にこのシリーズを企画し、最初にネタをストックしておいて、順
次書いていったわけではなく、書きながらネタを作っていたので。そりゃ、大変だわな。
【ベスト8】
「「呪いの時代」のIT技術者」 2012年1月28日公開 コメント数:6
通常、コラムを書くときは普段の仕事の中でのふとした気づきをコラムに書いてみよう
と思いつくと、だらだらと構成を考え、時間ができたときに文章に書きあげる、という
やり方をしております。しかし偶に、仕事でのイベントがきっかけで、その日のうちに
一気に書いてしまうこともあります。この回はまさにそれでした。障害で怒られたフラ
ストレーション発散の場を、どこかに求めたかったのでしょうね。
【ベスト7】
「続・想定外の想定――品質を作りこむ」 2011年4月1日公開 コメント数:6
もともと2011年3月29日に投稿した「想定外の想定」の続編コラムでした。こちらは、
東日本大震災を意識して書いたもので、コメントは頂けませんでしたが閲覧数は多かった
内容です。あの震災は前々日にたまたま仙台に滞在しており、余震にも遭遇した身からす
ると他人事とは思えない出来事でした。しかし、本コラムは便乗コラムであるにも関わら
ずコメントを頂いたのは、やはりエンジニアライフはIT技術の話題の方が議論になりや
すいのでしょうね。
【ベスト6】
「なぜ情報システム部はきらわれるのか」 2016年12月22日公開 コメント数:7
この頃、本当に客先とトラブっており、その矛先は情報システム部でした。その鬱憤を
晴らすため、情報システム部をオブラートに包んでディスって見ました。「そんな訳、
あるか」「大げさ」とコメント頂きましたが事例は実際に体験したエピソードです。
ただ、特定の人の問題でありすべて情報システム部の資質、とするのは問題だったのか
もしれません。改めて、お詫び申し上げます。
【ベスト5】
「アジャイル狂詩曲」 2015年5月25日公開 コメント数:8
このコラム自体は、社内別部門のプロジェクトを傍から見て書いた内容ですが、実は、
この後、自分のプロジェクトでアジャイル問題に遭遇しました。それは客先の過剰な
期待。アジャイルの本質は知らないが、「アジャイル方式」で開発すれば高品質、
低価格、短納期でシステムが開発できる、と。この過度な期待と現実のギャップがお
客様を苛立させてトラブルにつながってしまったのです。いやはや。
【ベスト4】
「パソコンの終焉」 2014年4月24日公開 コメント数:8
今年の春に、最近のIT業界に就職する新人はパソコンを使えない。タブレットやスマ
ホが基本。という記事を読んで衝撃を受けました。我々が就職したころはパソコンは高
価で個人持ちができずに、扱いに慣れていない人は確かにいましたが、その後の世代は、
個人のパソコンを持ち、扱いに慣れている人が殆どだったので。時代は巡るのね。
【ベスト3】
「ブラックとホワイトの狭間で」 2017年1月16日公開 コメント数:12
流石にベスト3。やはり炎上(しかかる)とコメント数は延びますね。コメント数が
増えれば閲覧数も増える。このコラムも特定のコメント主さんとのやりとりでコメン
ト数が伸びました。ただコラムの本題とは違うところで盛り上がったのが、ちと残念な
ところです。本題である働き方改革については、まだ思うところがあるので、また別の
機会で書いてみようかと。
【ベスト2】
「こんなPGはがっかりだ」 2012年6月14日公開 コメント数:12
これも「こんな○○はがっかりだ」シリーズ。ベスト10の中に3つもノミネートされる
という事は、企画がうまくいった、ということでしょうか。特にこのシリーズの良い
ところは、ベスト3のように炎上でコメント数が伸びるのではなく、コメント主さん
参加型で伸びていること。こういう盛り上がり方って大切ですよね。しかもこのコラム、
最後に内容を真面目に解説したコメントがついてオチがつく、という奇跡をおこしてお
ります。
【ベスト1】
「オブジェクト指向。教科書と現実のはざまで」2010年8月23日公開コメント数:60
いよいよ伝説のコラムの登場です。いまでもネットをあさっていると、このコラムを参
照した見ず知らずの記事を見つけることがあります。これほど炎上したコラムですが、
誤解なきよう断っておきますと、本文が炎上したわけではなく、もともと炎上していた
別のコラムから「オブジェクト指向」というタイトルに引き寄せられた類焼です。それ
にしても初めての経験だったので最初は本当に驚きました。因みに、当時の編集者から
このコラムを「エンジニアライフ炎上対策マニュアル」に追加した、とメールをいただ
いております。編集部内部ヘルプのようなものらしく公開はされていないようですが、
機会があればどのような感じで載っているのか一度見てみたいかな、と。
さて、以上が「コメントをおおく頂いた(自身の)コラム、ベスト10」です。
いやぁ、振り返りなどするものではないですね。あちこち、かゆくなる。
因みにコメント数ですが、頂いたコメントには返事のコメントをつけていますので
頂いたコメントという意味では半分くらいでしょうか。コメントが付くコラム=良い
コラム、というわけではないのでしょうが、参加型にしろ炎上にいろコメントを頂け
ることはありがたいと思っております。この場を借りて、コメント主さんにお礼申し
あげます。コメントありがとうございました。励みになります。今後ともコメントく
ださい。できれば参加型で。
という事で、エンジニアライフ様、今後ともよろしくお願いいたします。