ITエンジニアへの5分間キャリア・コンサルティングやってます!

第501回 Zoom研修を考える・その3

»

 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 私はキャリコンの傍ら研修講師を担当させていただいておりますが、昨今の研修はすべてオンライン形式で行われています。そのきっかけは間違いなくコロナ禍の影響でしたが、コロナ禍が沈静化する中、それでも研修の形態は今の所オンライン形式から変わることはなさそうです。

 それは集合形式のとオンライン形式を比較した時のメリット、デメリットが集合形式よりオンライン形式の方が優れていたからだと思っていますが、だからこそ、私はオンライン形式の研修を集合形式の研修に近づける努力をしています。過去にもこの手の話は色々とさせてもらっていましたが、今回もそんなお話です。

■Zoom研修に関するコラムを振り返る

 私がオンライン形式で研修を行う場合、現状はZoom一択です。今後はTeamsやGoogle Meetなどにも手を広げていきたいと思っていますが、今の所Zoomで事足りているので暫くこの状態は続くと思っています。

 で、ですね、過去にもZoom研修についてあれこれ語らせていただきましたが、一体どれだけ書いてきたのかが気になり、ちょっと振り返ってみました。。。

第410回 Web研修の可能性を考える

第415回 Zoom研修を考える

第423回 Zoom研修を考える・その2

第428回 ファシリテーションについて考える

第442回 オンライン面談や研修のコツ

第445回 アップデートの必要性を考える

第466回 最近のオンライン研修事情

第473回 最近のオンライン研修事情・その2

第477回 オンライン研修の方向性

 一番最初にZoom研修の話をしたのは2020年3月でしたが、実際に私がZoom研修の研究を始めたのはそれよりももう少し前で、ちょうどコロナ禍が本格的に始まった2019年5月頃だったと思います。ですので、かれこれ2年以上ほぼ毎日Zoomを触り、日々アレコレ試行錯誤をしていることになりますね。

 その記録がこれらのコラムにも反映されていますが、今読み返してみると私のZoom研修への取り組みの変化が見て取れますね。。。

■ホワイトボード機能を使う

 Zoomを使ったことのある方ならご存じの方もおられるかと思いますが、Zoomにはホワイトボードという機能があります。これはZoomの画面上にホワイトボードを表示し、そこに参加者が自由に書き込みが出来、その情報をPNG形式やPDF形式で保存することができる機能です。一見するととても効果がありそうな機能なのですが、私個人はホワイトボードの使いづらさを感じており、これまであまり使ってきませんでした。

 というのも、そもそもZoomのホワイトボードという機能は少し複雑な仕組みになってまして、参加者が自由に書き込めるのはホワイトボードだからではないのです。本来、参加者は画面共有された状態であれば、誰でも好きなタイミングで画面への書き込みを行うことができるのです。それを可能にしているのが注釈ツールの存在です。

 少しわかりづらいかもしれませんが、注釈ツールは誰かが画面共有をしていると画面上部の緑色のバーに「オプションの表示」というメニューが出てくるので、そこから「コメントを付ける」を選択すると表示されます。この注釈ツールを使うと誰の共有画面であっても、自由に情報を入力することができるようになります。

 ホワイトボードはこの注釈ツールを使って表現する仕組みで、ホワイトボード自体はホワイトボードの情報をPNG形式、もしくはPDF形式で保存するためのモノでしかありません。ここに注釈ツールを併せて使うことでホワイトボードに情報が書き込まれ、その情報をホワイトボード側から保存するのです。

 この仕組みが少しわかりづらいため、研修のような場で初見で使ってもらうには少し敷居が高いと感じ、これまで私は使ってきませんでした。

 しかし、このホワイトボード機能は集合形式における模造紙のような役割を担います。集合形式の研修ではよく模造紙が使われるのですが、この模造紙を使ったワークは参加者同士のコミュニーションを促進させたり、ファシリテーショングラフィックを使い目に見えるアウトプットとして活用したりするなど幅広い用途で使うことができ、私は多用していました。寧ろ、私にとってはほぼマストアイテムでした。。。ですが、それがオンライン形式になって実現できなくなっており、それがオンライン形式での懸念事項としてずっと残っていました。

 そこで色々と試行錯誤を重ね検証を行った結果、何とか研修の形として成立するところまで持っていくことができるようになりました。研修の効果としても集合形式の模造紙とほぼ遜色ないレベルで実現することができるまでに至っており、現在では色んな研修にホワイトボード機能を活用しています。

■オンライン形式が集合形式の劣化版にならないために

 私はオンライン形式であっても集合形式と同等以上の結果が出せることを一つの目標として日々Zoom研修に取り組んでいます。今回のホワイトボード機能もその一環ですが、このホワイトボード機能の活用によって、また1つ前進できたように思います。

 ただ、目標とする所はまだ先にあります。そこに行きつくためには、現状はZoom側のアップデートを待たなければならないのですが、それでも2年前と比較すると、格段に進化はしていると感じています。

 そして、今後もオンライン形式が主流となっていく情勢だからこそ、これからもZoom研修のアップデートは欠かさないようにしていきたいと思います。また何か新しい動きがあればご紹介させていただきますね!

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する