罪と罰(30) 聖域なき改革 カスミさんがオフィスを出て行くと同時に、本郷さんと飛田さんも入社研修を受けるために会議室へと向かった。入社研修といっても、社会人経験のある中途採用者の場合、就業規則やグループウェアの説明などだけだから... 2014/01/27 Comment(41) 罪と罰(29) 新たなる希望 KSR案件は第1開発課の案件。この言葉が形骸化するまで、それほど多くの日数を必要としなかった。実際、時間で数えることさえできた。火曜日のiframeの一件を皮切りに、武田さんか久保さんが第2開発課に技... 2014/01/20 Comment(30) 罪と罰(28) 神のサイコロ トリノオリンピックの金メダリスト、荒川静香さんが以前、TVでこんなことを言っていた。選手たちは失敗したくないので日々がんばっているが、それでも失敗した場合に、その後どう立て直すかということが大事なので... 2014/01/14 Comment(23) 罪と罰(27) 採用基準 最後の応募者が第2会議室から出て行くと、私は思わず深いため息をついて、思い切り伸びをした。「ああ、疲れた」足立とマサルも同じように表情を弛緩させていた。実技試験中はずっと無表情を保っているよう厳命して... 2014/01/06 Comment(17) 罪と罰(26) 採用面接 大急ぎでおにぎりをお腹に送り込みながら、さらにいくつかメールなどに返信し、目を通さなければならない申請を承認した後、私はトイレに飛び込んで、メイクを少し直した。直したところでたかが知れているが、変数名... 2013/12/24 Comment(33) 罪と罰(25) 裏切り 翌週の12月最初の月曜日、私が穏やかに過ごせたのは、10:00までの1時間だけだった。私はいつものとおり9:00少し前に出社して、カスミさんと雑談しながら仕事の準備をした。月初なのでやることが多い。第... 2013/12/16 Comment(39) 罪と罰(24) 営業的な、あまりにも営業的な ミーティングルームのドアを開けると、3組の視線が一斉に私に向けられた。五十嵐さんは機嫌の良さそうな笑み、中村課長はいつものとおり事なかれ主義を宣言するかのような無表情、そして久保さんは何故か顔を真っ赤... 2013/12/09 Comment(37) 罪と罰(23) 蜂群崩壊症候群 「ところで」仕事の話が一段落したとき、荒木准教授は思い出したように訊いた。「五十嵐くんのイニシアティブの方はどうだね」「うちの部署について言えば、確実に変わってきていますよ」私は荒木准教授が淹れてくれ... 2013/12/02 Comment(42) 罪と罰(22) 決戦は金曜日 11月最後の金曜日は、からりと晴れ上がった晴天だった。朝のNHKニュースで気象予報士の女性が、乾燥注意報が発令されていて、今日の平均湿度は50%、日中は25%近くにまで下がると断言した。乾燥肌に悩む私... 2013/11/25 Comment(101) 罪と罰(21) 空白の叫び 木曜日、9時ギリギリに出社した私は、武田さんを初めとするKSR案件臨時チーム全員がすでに出社していることを知った。「おはよう。早いね」私は近くにいた守屋に話しかけたが、守屋は、ボソボソと挨拶を返しただ... 2013/11/18 Comment(39) 罪と罰(20) 変化する人としない人 21時を過ぎても、KSR案件チームは、1人として仕事を切り上げる様子を見せなかった。レンタル中だとはいえ、3バカトリオの勤怠管理の直接の責任者は私なので、状況を確認しておきたかったが、どうにも話しかけ... 2013/11/11 Comment(12) 罪と罰(19) ワルツは踊らない かなり以前のことになるが、この会社に入社して間もない頃、武田さんと開発プロセスについて話し合いをしたことがある。話し合いといっても、真剣に議論をしたわけではなく、「前の会社ではどんなことやってた?」と... 2013/11/05 Comment(16) 罪と罰(18) 第1開発課の新規案件 11月第1週の月曜日。Webシステム開発部全体の定例部会は、毎月最初の週の月曜日の午後に実施されることが決まった。それ以外の週の部会は、各課の課長、副課長が出席し、情報を共有するにとどまる。10月第2... 2013/10/28 Comment(20) 罪と罰(17) ボーダーライン 「では、第2開発課の第1回定例ミーティングを始めます」やや照れながら私が宣言すると、メンバーたちが一斉に拍手を始めた。少し頬が熱くなるのを感じながら、私は軽く頭を下げて応えた。横に座っている五十嵐さん... 2013/10/21 Comment(13) 罪と罰(16) 夏の終わり 今年の夏は猛暑になるという気象庁の予報は大アタリで、9月が終わっても、まだ残暑が続いていた。暦の上でも気分的にもとっくに秋だというのに、いつまでも続く暑さにいいかげんうんざりだ。寒いのは比較的平気だが... 2013/10/15 Comment(15) 罪と罰(15) ラストチャンス 「忙しいんですがね」武田さんは腕を組んで、五十嵐さんに非友好的な視線を向けた。「どんなご用でしょうか?」「シノハラさんの件だ。俺は君に言ったはずだな。仕様書作成は必要最小限度にとどめて、実装の方を進め... 2013/10/07 Comment(36) 罪と罰(14) あるいは仕様書でいっぱいの海 宣言したとおり、それから数カ月の間、五十嵐さんはAチームの指揮をほとんど取らず、週に2回の定例ミーティングに顔を出すこともなくなっていった。その間、何をしていたのかというと、武田さんたち年長組を相手に... 2013/09/30 Comment(18) 罪と罰(13) ハーモニー 私たちのプロダクトの名前は、<ハーモニー>と決定した。メンバーからいくつかの候補を出してもらい、「就活くん」のようなセンスのない名称を除外した後、最終的には無記名投票で決めた。決定したとき、この名称の... 2013/09/24 Comment(9) 罪と罰(12) 成果主義と絶対評価 「......そういうわけで、すでにやってもらっているとは思いますが、自己評価の提出をお願いします」4月の最初の定例ミーティングで、中村課長は通達した。「えーと、9日の水曜日までに上長に提出してくださ... 2013/09/17 Comment(15) 罪と罰(11) 変革への序章 五十嵐さんがイニシアティブを設立した背景を知ったことが原因だったのか、Aチームメンバーの意識は目に見えて変わっていった。元々、五十嵐さんの登場によって変化の兆しはあったものの、それがさらに加速された形... 2013/09/09 Comment(31) 前のページへ 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 次のページへ SpecialPR
罪と罰(30) 聖域なき改革 カスミさんがオフィスを出て行くと同時に、本郷さんと飛田さんも入社研修を受けるために会議室へと向かった。入社研修といっても、社会人経験のある中途採用者の場合、就業規則やグループウェアの説明などだけだから... 2014/01/27 Comment(41)
罪と罰(29) 新たなる希望 KSR案件は第1開発課の案件。この言葉が形骸化するまで、それほど多くの日数を必要としなかった。実際、時間で数えることさえできた。火曜日のiframeの一件を皮切りに、武田さんか久保さんが第2開発課に技... 2014/01/20 Comment(30)
罪と罰(28) 神のサイコロ トリノオリンピックの金メダリスト、荒川静香さんが以前、TVでこんなことを言っていた。選手たちは失敗したくないので日々がんばっているが、それでも失敗した場合に、その後どう立て直すかということが大事なので... 2014/01/14 Comment(23)
罪と罰(27) 採用基準 最後の応募者が第2会議室から出て行くと、私は思わず深いため息をついて、思い切り伸びをした。「ああ、疲れた」足立とマサルも同じように表情を弛緩させていた。実技試験中はずっと無表情を保っているよう厳命して... 2014/01/06 Comment(17)
罪と罰(26) 採用面接 大急ぎでおにぎりをお腹に送り込みながら、さらにいくつかメールなどに返信し、目を通さなければならない申請を承認した後、私はトイレに飛び込んで、メイクを少し直した。直したところでたかが知れているが、変数名... 2013/12/24 Comment(33)
罪と罰(25) 裏切り 翌週の12月最初の月曜日、私が穏やかに過ごせたのは、10:00までの1時間だけだった。私はいつものとおり9:00少し前に出社して、カスミさんと雑談しながら仕事の準備をした。月初なのでやることが多い。第... 2013/12/16 Comment(39)
罪と罰(24) 営業的な、あまりにも営業的な ミーティングルームのドアを開けると、3組の視線が一斉に私に向けられた。五十嵐さんは機嫌の良さそうな笑み、中村課長はいつものとおり事なかれ主義を宣言するかのような無表情、そして久保さんは何故か顔を真っ赤... 2013/12/09 Comment(37)
罪と罰(23) 蜂群崩壊症候群 「ところで」仕事の話が一段落したとき、荒木准教授は思い出したように訊いた。「五十嵐くんのイニシアティブの方はどうだね」「うちの部署について言えば、確実に変わってきていますよ」私は荒木准教授が淹れてくれ... 2013/12/02 Comment(42)
罪と罰(22) 決戦は金曜日 11月最後の金曜日は、からりと晴れ上がった晴天だった。朝のNHKニュースで気象予報士の女性が、乾燥注意報が発令されていて、今日の平均湿度は50%、日中は25%近くにまで下がると断言した。乾燥肌に悩む私... 2013/11/25 Comment(101)
罪と罰(21) 空白の叫び 木曜日、9時ギリギリに出社した私は、武田さんを初めとするKSR案件臨時チーム全員がすでに出社していることを知った。「おはよう。早いね」私は近くにいた守屋に話しかけたが、守屋は、ボソボソと挨拶を返しただ... 2013/11/18 Comment(39)
罪と罰(20) 変化する人としない人 21時を過ぎても、KSR案件チームは、1人として仕事を切り上げる様子を見せなかった。レンタル中だとはいえ、3バカトリオの勤怠管理の直接の責任者は私なので、状況を確認しておきたかったが、どうにも話しかけ... 2013/11/11 Comment(12)
罪と罰(19) ワルツは踊らない かなり以前のことになるが、この会社に入社して間もない頃、武田さんと開発プロセスについて話し合いをしたことがある。話し合いといっても、真剣に議論をしたわけではなく、「前の会社ではどんなことやってた?」と... 2013/11/05 Comment(16)
罪と罰(18) 第1開発課の新規案件 11月第1週の月曜日。Webシステム開発部全体の定例部会は、毎月最初の週の月曜日の午後に実施されることが決まった。それ以外の週の部会は、各課の課長、副課長が出席し、情報を共有するにとどまる。10月第2... 2013/10/28 Comment(20)
罪と罰(17) ボーダーライン 「では、第2開発課の第1回定例ミーティングを始めます」やや照れながら私が宣言すると、メンバーたちが一斉に拍手を始めた。少し頬が熱くなるのを感じながら、私は軽く頭を下げて応えた。横に座っている五十嵐さん... 2013/10/21 Comment(13)
罪と罰(16) 夏の終わり 今年の夏は猛暑になるという気象庁の予報は大アタリで、9月が終わっても、まだ残暑が続いていた。暦の上でも気分的にもとっくに秋だというのに、いつまでも続く暑さにいいかげんうんざりだ。寒いのは比較的平気だが... 2013/10/15 Comment(15)
罪と罰(15) ラストチャンス 「忙しいんですがね」武田さんは腕を組んで、五十嵐さんに非友好的な視線を向けた。「どんなご用でしょうか?」「シノハラさんの件だ。俺は君に言ったはずだな。仕様書作成は必要最小限度にとどめて、実装の方を進め... 2013/10/07 Comment(36)
罪と罰(14) あるいは仕様書でいっぱいの海 宣言したとおり、それから数カ月の間、五十嵐さんはAチームの指揮をほとんど取らず、週に2回の定例ミーティングに顔を出すこともなくなっていった。その間、何をしていたのかというと、武田さんたち年長組を相手に... 2013/09/30 Comment(18)
罪と罰(13) ハーモニー 私たちのプロダクトの名前は、<ハーモニー>と決定した。メンバーからいくつかの候補を出してもらい、「就活くん」のようなセンスのない名称を除外した後、最終的には無記名投票で決めた。決定したとき、この名称の... 2013/09/24 Comment(9)
罪と罰(12) 成果主義と絶対評価 「......そういうわけで、すでにやってもらっているとは思いますが、自己評価の提出をお願いします」4月の最初の定例ミーティングで、中村課長は通達した。「えーと、9日の水曜日までに上長に提出してくださ... 2013/09/17 Comment(15)
罪と罰(11) 変革への序章 五十嵐さんがイニシアティブを設立した背景を知ったことが原因だったのか、Aチームメンバーの意識は目に見えて変わっていった。元々、五十嵐さんの登場によって変化の兆しはあったものの、それがさらに加速された形... 2013/09/09 Comment(31)