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魔王か黒幕か――IT管理者を4タイプに分類する

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 ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。IT管理者の権力行使への考察、失敗から学んだこと、エンジニアという仕事のやりがいの3本を紹介する。

  • 世界征服
  • 失敗から学ぶ ~ 例えばわたしの場合 ~
  • わたしの「仕事のやりがい」について

目指すは世界平和? IT管理者を世界征服者に例えてみた

 グローバルナレッジネットワークの横山哲也氏による『Go, Go, Go, in Peace』。IT管理者を、「世界征服者」になぞらえて分類する。

 IT管理者は、絶大な権力を行使して企業のITを管理している。その権力は、さながら世界征服者のようだ。横山氏は、IT管理者のタイプを「世界征服者」になぞらえて4つのタイプに分類した。

  1. 魔王……正しい価値観を強制
  2. 独裁者……責任感が強い働き者
  3. 王さま……自分勝手で贅沢(ぜいたく)好き
  4. 黒幕……人目に触れず、裏で操る

 世界征服者の目標は「世界平和=皆が快適で安全なITシステムを使えるような環境を整備すること」だ。そのため、世界征服者はさまざまな方法で権力を行使する。

 例えば、「魔王」タイプは「パスワードを毎月必ず変更」「最低でも12文字」「一度使ったパスワードは24回変更するまで使えない」といった、利用者の意見をまったく反映していない「正論」を押し付ける。「黒幕」タイプは、後継者に仕事を譲っておきながら、ことあるごとに「そのやり方ではいけない」と口を出す。

 多くのIT管理者は、たいてい上記のタイプ(王さまはあまりいないが)に分類できる。だが、部分の利益ではなく全体の利益を考えられるようになれば、支配者は優れた“指導者”となる。IT管理者は、権力の誘惑に負けず「世界平和」を実現してほしいと、横山氏は語る。

「校内ネットワークダウン」という失敗から学んだこと

 Web系プログラマ兼GNU/Linux系エンジニアの早川勇太氏による『若人視点』。失敗から学んだこと。

 早川氏は、高校生のころ校内ネットワークをダウンさせた経験がある。原因は、「独学でWebサーバを構築」しようとしたため。当時、早川氏はLinuxを独学していた。知識が増えていくに従い、Webサーバを構築しようと思い立った。早川氏は、当時ネットワーク関係の知識がほとんどなかったため、「校内のルータ(GW)のIPアドレスを、自分が作ったLinuxマシンに設定」してしまった。

 早川氏のあふれる知的好奇心の結果、校内ネットワークがダウンした。すぐに教師から連絡が入り、「何をやったの……」と問いただされることになった。だが、教師は早川氏を頭ごなしに怒らず、「何がいけなかったのか」「なぜいけなかったのか」「どうすればよかったのか」を諭したという。

 自分が何をしているか分からない状態で、行動をするのは褒められたことではない。しかし、実際に騒動を起こしたことによって「どの部分が、なぜいけなかったのか」を実感した、と早川氏は振り返る。まさに『失敗から学ぶ』とは、このようなことかもしれない。

どんな仕事でもするつもりだが、実は最新技術に触れる機会を求めている

 研究開発支援を行う技術者 かるたや氏による『プロトタイプ開発の日々』。技術者として幸せな働き方を考える。

 「『どんな仕事でも取り組む』というつもりでいても、気が付くと『最新の技術を実践する機会』を求めている」と、かるたや氏は語る。

 かるたや氏は、学生時代からプログラミングを仕事にしたいと考えていた。念願がかなって、現在は最新の技術に触れながらアプリケーションを作っている。楽しみながら仕事をこなし、そのうちの数本が製品として成立する。これがかるたや氏にとっての「仕事のやりがい」だという。

 自分が求めることをしながら、ユーザーに役立つものを作る。「自分は、エンジニアとして幸せな方だ」――かるたや氏はこう述懐している。

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