いずれやってくる? 「プログラマがいらなくなる」将来
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ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。「プログラマは淘汰される」「あのシステムは使えない」「その機能はサービスで」――さまざまな言説について、コラムニストが考察する。
- 当然のようにある淘汰
- IT業界名誉毀損罪ヲ提唱スル
- 「少しでも安く、よいものを」の裏側で。
プログラマはいなくなる?
地方で働くAhf氏による『地方からの戯言』。いずれやってくる、「エンジニアが淘汰される時代」についての考察。
「将来、プログラマは不要になる」といわれるようになって数年が経過した。現在、プログラマの仕事はそこそこあるし、「そんなことにはならない」という人もいる。しかし、Ahf氏は「いずれ、本当にプログラマがいなくなる時代はやってくる」と感じている。
クラウドサービスやフレームワークなどの技術的な発達に伴って、エンジニアは以前ほど数が必要ではなくなった。現在は、IT企業もエンジニアも「供給過多」状態に陥っている。
いずれ、エンジニアが淘汰されるときがやってくるだろう。何かしらの強みや高い技術力を持っていないエンジニアは生き残れない。「いまのうちに自分に何が不足しているかを見極め、スキルを磨こう。そうでなければ、淘汰されてしまう」と、Ahf氏は警告している。
地方からの戯言: 当然のようにある淘汰
「淘汰時代」に求められる人材は「価格以外に価値を生み出せる人」
「あのシステムは使えない」……技術者として聞きたくない言葉
ベテランプログラマのひでみ氏による『プログラマで、生きている』。使えるシステムが「使えない」といわれてしまったことへの考察。
ある休日の午後、集金にやって来た人と話をしていたひでみ氏は、「あのシステムは使えないから、こちらの手書き方式でお願いします」という一言にひっかかりを覚えた。
相手は自分が使っている従来の方式を信用していて、「ITはどうも使えない」と何気なくいったのかもしれない。しかし、エンジニアとして「あのシステムは使えない」といわれたら、黙ってはいられない。ひでみ氏は「わたしが作ってきたシステムも、誰かに『あれは使えない』といわれているのか」と想像し、落ち込んだという。
きちんと『動く』システムを作ってきたとしても、必ずしもそのシステムが『使える』とは限らない。ITになじみがない人が「あのシステムは使えない」という言葉を真に受けてしまったら、IT不信はますます広がってしまうだろう。「IT業界がもっと世の中に信用されるように、地道に仕事を続けていくしかないのかもしれない」と、ひでみ氏はまとめている。
プログラマで、生きている: IT業界名誉毀損罪ヲ提唱スル
エンジニアとして、「使えないシステム」といわれたくない
「その機能はサービスで」といわれたら……?
早川勇太氏による『若人視点』。「良いものを安く」というニーズの裏側で、エンジニアが「技術の安売り」について考える。
消費者なら誰でも「少しでも良いものを安く手に入れたい」と思うだろう。しかし、生産者の立場から見ると、少々複雑な気持ちになる。
契約を取るために「この機能はサービスでつけます」と営業がいったとしよう。見事受注できたとしても、「サービス」といわれたインフラ関連の作業はすべて無料でやることになる。お金はかけられないから、極力コスト削減をして、サーバやドメインを手配する。そのたびに、早川氏は「自分の仕事はお金をもらえるものではないのだろうか」と思ってしまうという。
契約を取るためにセールストークをせざるを得ないのは理解できる。しかし、それでは結局「技術の安売り」になってしまう。「できる限り、技術は安売りしないでほしい」と、早川氏は訴えている。
若人視点: 「少しでも安く、よいものを」の裏側で。
自分の仕事の「価値」について考える……
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