良き師匠を探せ。そして、良き師匠になれ
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。ソフトウェア技術者に必要な「師匠」について、「話術」を落語から学ぶとどうなるか、「職場評価」アンケート結果発表、の3本を取り上げる。
- 長くて脱線しがちな師匠への謝辞
- 『エンジニアには“落語”が大変役に立つ!(その2)』
- 職場評価の傾向分析 ←職場を評価してみよう! 自分が成長できる環境ですか?
「師匠」を探せ!
プログラマのkwappa氏による『Wife Hacks ~仕事と家族とコミュニティと~』。2冊の本と、自らの「師匠」について。
kwappa氏は前置きとして『アプレンティスシップ・パターン』と『情熱プログラマー』という2冊の本を紹介している。どちらもソフトウェア技術者に向けて書かれた本だ。この2冊から、kwappa氏は「指導者」や「師匠」の重要性について引用している。
『アプレンティスシップ・パターン』は「良き指導者を見つける(Find Mentors)」ことの重要性を、『情熱プログラマー』は「師匠を探す(Find a Mentor)」ことと「師匠になる(Be a Mentor)」ことの重要性を説く。kwappa氏自身、プログラマとしての「師匠」がいるという。厳しい師匠であり、技術者として優秀な師匠であり、そしてハチャメチャな師匠だ。
ソフトウェア技術者は、「良き師匠」を見つけよう。会社内で見つからなければ、コミュニティで探せばよい。そして、師匠に恩返しをするのではなく、今度は自らが「良き師匠」となって、次の弟子に恩を返していこう。
エンジニアが落語から話術を学ぶ
首都圏コンピュータ技術者 取締役の篠原博氏による『技術立国への復活』。前回に引き続き、「落語」から話術を学ぶことについて。
前回、先輩に「落語から話術を学べ」といわれ、落語を見に行った若き日の篠原氏。だが、いくら聞いても、頭の中に映像が浮かんでこなかった。先輩は「それは“ヘボ”な落語家の話を聞いているからだ」と語る。落語の世界では、見習いから始めて一人前になるまで、多くの年月と修練を必要とするのだ。
「名人」といわれる落語家の話を聞くようになって、篠原氏は「話が分かりやすい」「説得力がある」「人の特徴をつかむのがうまい」などといわれるようになったという。「技術者に限らず、人は考えや思いを言葉にする能力が大事」だと篠原氏は主張する。
「魅力がない企業にいても、自らの成長はない」
スキルスタンダード研究所の高橋秀典氏による『Road To IT-Engineer / ITエンジニアの生きる道』。前回のコラムで行ったアンケートの結果をまとめている。
職場環境を評価するための10の問いに対し、12人の読者から回答が得られた。母数が少ないので一般化はできないが、全体的に職場の環境は「良くない」という傾向が見られた。
高橋氏は、「『この会社と一緒に進みたい』と思えなければ、早く別の環境を探したほうがいい」「魅力がない企業にいても、自らの成長はない」と主張する。チャンスは向こうからやって来ない。自分でつかみ取るしかないのだ。
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