生き様057. なぜか評価された仕事、なぜか評価されない仕事
シルバーウィークの思い出
忘れもしない、5年前のシルバーウィーク。
当時の僕は、大きな不安の元にいました。
5年前のシルバーウィーク明けに、僕はがん摘出手術をしました。
なのでシルバーウィークは、不安の中で引きこもり生活をしていた様です。※1
『生き様010』でもお話していますが、手術は成功。
ただし術後の回復が不調で起こったなんやかやがあって、人生の転機を得ました。
そして今「エンジニアカウンセラー」の活動をしています。
5年前のシルバーウィーク当時の僕は「自分は癌になってしまった、後何年生きられるのだろうか?」と悲壮感に暮れていました。
5年再発率は低いと医者から言われていても、10年は?20年は?と考え込んでしまっていたのです。
「残された時間で、自分は何をすべきか」って。
まーとりあえず、5年はなんとかなりましたね!
5年経っても何もできてないので、10年後の自分に期待して日々を過ごそうと思います。
毎月恒例コラボコラム!
今回は手塚さんとのコラボコラム回です。
手塚さんのコラムはコチラです。
前回のコラボコラムで「毎週更新をやめる」と言われたときは、5ヶ月続いたコラボも終わりか?と落胆したものです。
ですが、僕の強い希望と手塚さんのご厚意でこれからも月イチのコラボコラムは続けていくことになりました。
ありがたい限りです!
そして、今回は「評価された仕事」と「評価されなかった仕事」の何故を探るお話です。
僕は、「どうしたら仕事は評価(されない|される)のか」というお話をします。
前回のコラムにこの様なコメントを頂きました。
人が価値を同様に認めてくれるかどうかは別の問題という一文があって
自分が知りたいのは、そこなんじゃないかなって思いました。
そのお話をしていただける回を楽しみにしています。
このコメントに対する応えも含めて、お話したいと思います。
評価されなかった体験
僕自身、評価されなかった仕事の体験は山程あります。
酷い体験だと、他店へヘルプへ行ったらいきなり風当たりが強く、更に見の覚えのないクレームまで貰った、というのがあります。
もう少しマイルドなところでは、「やって当たり前・出来て当たり前」という評価を頂いたことが多々あります。
達成したと思ったのに「もう少し上手くやれなかったの?」の時は膝から崩れ落ちそうになりました。
具体例は…心の傷過ぎるので勘弁して下さい。
ひとつひとつは小さいんですが、一気に出すとダメージが…。
ただ、どれも僕的には結構頑張ったしそれなりに成果も出した、という認識でいました。
それでも、「評価してもらえなかった」という体験は、傷になっているのです。
期待されるストーリー
何故評価されなかったか?
その理由は、立場を変えてみると案外素直に見えてきます。
例えば、今話題のドラマ半沢直樹。
劇中では、銀行が大手航空会社に融資した500億円の債権放棄を迫られる展開があります。
もしここで、500億円の融資を全て回収できたらどういう反応になるでしょうか?
恐らく、「はいはい、よくできましたね」程度の評価で終わると思います。
劇中でも、視聴者からも。
では、マイナスではなく1億円の利益が出るような事になったら?
きっと「えー、中途半端!」と言われるでしょう。
普通に全額回収したときより評価が低いかもしれません。
視聴者の期待に応え、評価される為には幾らの利益を出せばいいのでしょう?
負債になる予定だった500億?いや倍返しですから、1千億でしょう!
そこまでやって初めて「すごいな!よくやった」と評価されるわけです。
その推移を表にしてみましょう。
ゼロにした | → | はいはい |
1億円プラスにした | → | 中途半端! |
250億円プラスにした | → | まあまあかな? |
500億円プラスにした | → | お疲れ様 |
1千億円プラスにした | → | すごい! |
劇中の名言が「倍返し」でなければ、1千億円とか言われなかった気がします。
せめて負債額が、1千万円ぐらいだったら、2千万円ぐらいで済んだかもしれません。br>
でも、それだとそもそものストーリーが盛り上がりません。
つまり、金額の多さの問題ではないんです。
相手が期待するストーリーに応えられるか?が重要なのです。
感動の段階
接客業で言われる「感動の段階」と言う言葉があります。
色々な亜種があるので、簡単にポイントを纏めておきます。
お客様の期待に対して提供したサービスが
・期待 > サービス → 不満・クレーム
・期待 = サービス → 満足
・期待 < サービス → 感動
となるそうです。
高い評価を得るためには、相手の期待を超えていく事が必要になります。
これは、仕事においても同様です。
相手の期待にただ応える仕事をするだけではなく、それを超えていく。
そういう仕事をすることを意識してみよう、ということです。
評価される仕事とは?
では、どうやったら相手の期待に応えられる仕事ができるのか?
相手の期待を超えていけるのか?
正直、【運】です。
相手が何を期待しているのか?何を評価したいと考えているのか?
そんなもの、相手にしか分かりません。分かってないケースも多くあります。
そんな世界で「相手の期待」と「相手の期待の超え方」を一致させるなんて、運以外の何かでできるとは思えません。
たまたま一致してたら、運が良かったね。
一致しなかったら、運が悪かったね、と。
流石に「運です、諦めましょう」では終われません。
ある程度【期待】をコントロールする方法があります。
そして、その方法は過去のコラムに書いています。
これ以外にも様々な方法があると思います。
最も安直な方法では「成果を元に交渉して、評価を引き出す」があります。
でも、その為の難易度はとても高いと感じます。
優秀な営業マンならできるのかもしれませんが、一般的エンジニアには難しそうです。
もう少し簡単な方法についてはちゃとらんさんのコラムに答えが示されています。
評価してくれる別の場所へ移住するのです。
もちろん、評価してくれるどうかを調べるためには、相手に訊くしかありません。
自分が評価して欲しいポイントで評価してくれる。
そういう場所を探して流離うのも、アリだと考えています。
まとめ
- 期待された成果以上がなければ評価はされない
- 何もしなければ、評価されるのは【運】任せ
- 黙って相手の評価に任せるより、相手の評価基準を知ること・合わせること
- もしくは、ここを評価してほしいというアピールをしよう
- 評価されないとクサるより、評価される場所を探して移住しよう!
さて、今回のコラムは、冒頭で紹介したコメントの期待に応えられたでしょうか?
そして、期待を超えることができたのでしょうか?
それは、僕には判りません。
直接の細かいコミュニケーションが出来ない状況ですし、その人のためだけにこのコラムを書いているわけでもありません。
できる限りのことを書いたつもりですので、後は一致していることを、【運】に任せてみたいと思います。
おまけ:どの程度の評価を求めるか?
単純に「評価される」だけであれば「居てくれて助かった」だって、立派な評価です。
「評価されない」と叫ぶ声の多くに含まれるニュアンスがあります。
「欲しい評価はコレじゃない」というニュアンスです。
正直、贅沢です。
でも、そう思ってしまうのは仕方がないものです。
なので、そこから一歩を踏み出しましょう。
まずは、今の自分の評価を、良い評価も悪い評価も受け入れましょう。
その上で、目指す評価との差を分析して、戦略を立てて行くのです。
『好きなこと』を評価される場所へ移るのもいいでしょう。
『評価されること』を選んで延ばすのも自由です。
その方法を決めるのは、あなたなのです。
本当に「あなただけができること」なのですから。
※1:当時の日記を確認した
ミニコーナー:白栁の2ヶ月だけホンキダイエット!
初回トレーニングを無事に終えました。
トレーニングが終わった時、指一本すら動かせない程疲労していました。
1週間経っても、節々が痛いのは、ちょっとやりすぎじゃないか?と思えます。
トレーナーさんはかなり追い込んでくれた様です。
まだ本格的な食事制限をしていませんが、現在体重は94kgです。
これからどこまで体重を落とせるのか?
食事についての指導や原料計画は明日受ける予定になっています。
なので、来週のこのコーナーでお話できると思います。
ITエンジニアの視点で、時事ニュースを5分間で紹介する動画を平日毎日公開してます。
「日々の生活の中にエンジニアリングがある」からこそ、
身近な時事ニュースから学ぶことが重要です。
先日の勝ち逃げ先生さんのコラムで取り上げてい頂いた為、9月4日の動画の再生回数が80回を超えました。
100回の大台に載らなかったのは残念ですが、それ以上に他の動画の再生回数が伸びなかったことで、自分の力不足を感じています。
今日公開された動画では、彫師が医師法違反で訴えられた件での最高裁判決が確定した、という話題を取り上げています。
直接IT業界に関わる話題ではありませんが、法律がどの様に運用されているのか?を知るにはとても良い出来事だと感じます。
コメント
ちゃとらん
「感動の段階」というのは知っていましたが、『おまけ:どの程度の評価を求めるか?』で、目が覚めました。そうか、自分も頑張りに対する評価を期待していたんだなという事に。
・がんばり → 低評価 → 膝から崩れ落ちる
・がんばり → 中評価 → 納得
・がんばり → 高評価 → 感謝・感激・雨あられ
# がんばり < 評価 って不等号を使うと、がんばりが少ない気がしたので、ちょっと変更。
> 良い評価も悪い評価も受け入れましょう。
という個所、おっしゃる通りだと、思います。
# でないと、膝のさらが割れてしまいますもんね。
エンジニアカウンセラー白栁隆司
コメントありがとうございます。
なるほど!確かに「感動の段階」って、評価の期待にも適用されますね。
言われるまで、全く意識していませんでした。
であればこそ、双方が期待する内容のすり合わせを事前にすることが、重要ですね。
名無し
こんにちは。
楽しみにしておりました。
自分が今の状況にあるのは、ある意味、悪い評価を受け入れた結果なんだろうな
と、考えることができました。良い評価は、、、あったかなぁ、、、って感じですがw
だから、評価してもらえるような場所を探していくしかないですね。
改めて確認できた気がします。
世界のどこかにはそういった場所があると信じてはいますが、
ネットが普及した現在は、多くの可能性があると同時に、受け入れられる基準も
かなり厳しくなっているようにも感じています。
それでも、いつかたどり着けると信じて、今日も悩むことにします。(笑)
エンジニアカウンセラー白栁隆司
> 名無しさん
コメントありがとうございます。
悪い評価を受け入れられた結果で、ということですが、
そこまで出来たのであれば、良い評価を聞き出すということをしてみては如何でしょうか?
人間、評価の軸は一つではありません。
トータルで悪い評価であったとしても、小さい良い評価はあると思います。
僕の例で言えば過去に「朝、いつも元気よく挨拶するね」って評価を頂いたことがあります。
そんなことでも、良い評価です。僕は嬉しかったのですから。
名無しさんは、ご自身でかなり「受け入れられる」事のハードルを上げてしまってるように感じられます。
一度、キャリアカウンセリングを受けてみては如何でしょう?
その上で、名無しさんが受け入れて欲しいと思っている面、それを受け入れたいと思っている場所が、精度良くマッチングできるのではないか?と思います。
僕が向かい合うことに拘るわけではありません。
しかし、もし、ご用命頂けるなら、TwitterのDMや、プロフィール欄にあるページの下部の、問い合わせフォームからご連絡を頂ければと思います。