生き様056. 「自分にできて人にできないこと」vs「人にできて自分にできないこと」
昨日も投稿してます!
昨日、急に思い立って、エンジニアライフ12周年をお祝いする投稿をしました。
そちらもよろしくお願いします。
って書いておかないと、最新の投稿リストから消えてしまって、気付いて貰えないので!
ご指名を頂いた気がする
前々回のコラムで『できないことは、できないと諦めよう』を書きました。
こちらでは「できる/できないをグダグダ考えろ」的な事を言わせて頂きました。
すると偶然、先日のHourusさんのコラム『自分にできて人にできないこと』が公開されました。
こちらでは「『自分にしかできないこと』に変に拘ってアレコレ考えるより、手を動かすんだ!」という様な事が書いてあります。
もうこれは、ご指名を頂いたと読み取って過言ではないでしょう!
きっと意識はされていないんでしょうが、意見が対立している様に見えますから!
しかし、僕自身、Hourusさんのコラムを読んで、とても感じるものがありました。
その内容には概ね同意できるからです。
さてはて。
呼ばれても居ないのにしゃしゃり出た結果がこれでは「白柳の立場は一体どっちなんだ!」と石を投げられそうです。
この辺りを一度纏めておくのは面白そうだと思います。
ですが、その前に「自分にしかできないこと」の作り方を考えてみようと思います。
当然「できるできないをグダグダ考える」内容となってしまいますので、ご了承下さい。
「あなたであるだけで価値がある」
今回の結論を先に書いておきます。
「あなたが今していることは、あなただからできていることだし、あなたにしかできないことだ」
異論反論はあるでしょう。
このコラムを読み終わる頃には、納得していただけるよう、言葉を紡ぎます。
その為には、前提としなければいけないことがあります。
それは「あなたがあなたであるだけで価値がある」ということです。
「自分は自分であるだけで価値がある」と読み替えてもいいでしょう。
一人称は、好きに弄っていいと思います。
色々と使い古された言葉ですので、今更かと思う方も多いでしょう。
ですが、これが今回の前提となるのです。
それでは実際に「自分にしかできないこと」を作っていきましょう。
当たり前を並べよう
あなたにとっての当たり前はなんでしょう?
別に面白いことを言え、とは言いません。
ごく当たり前にしていること/できることでいいのです。
「朝起きたらまず歯磨きをする」 とか
「寝る前には必ず今日の経済ニュースを見る」 とか
「職場には毎日同じ時間に着く様にしている」 だっていいのです。
僕だったら
「ブールで30分休憩無しで泳げる」 とか
「休みの日は8時間寝られる」 とか挙げますね!
もう、そんなもんでいいんです。
そんなレベルだから、いいんです!
ちょっと多いですが、10個ぐらい並べられたら次に進んでみましょう。
別に2~3個でもいいのですが、数が少ないとちょっとツライです。
もしツラくなったら、またここに戻って当たり前を並べてみましょう。
さて、この時点で既に「これは自分にしかできない特別なことだ!」という事柄が出ている人はいらっしゃいますでしょうか?
その方は、お疲れ様でした。また次回お会いしましょう。
いいえ、排除しようとか除外しようとか言うわけではありません。
このコラムで書こうとしている事を既に体得されている様ですので、ここから先のことは必要なさそうだな、と感じるのです。
この先を読んでも目新しい事は書いてないでしょうから。
普通を繋げる
さて改めて。
特別なことがない「当たり前」を10個ぐらい並べると、
その内2~3個は「普通の事だな」っていう繋がりができてくると思います。
もし繋がらなかったら、繋がりそうな「当たり前」を並べてみましょう。
例えば僕には
「SES開発で多くの現場を経験した」と「色々な言語で開発をした」
があります。
どちらも普通ですよね?だって現場変われば使う言語も変わりますし!
これらを繋げてみると
「SES開発で、様々な企業文化や言語での開発経験を積んだ」
となります。
ちょっと作文能力が必要になりますが、凝ったものは必要ありません。
がんばりましょう!
折角なので、もう一つ繋げましょう。
「毎回違う業界の開発に関わった為、広く浅い業務知識を得た」を繋げましょう。
ええ、これぐらいフツーの経験ですよね?
繋げると
「SES開発で、様々な企業文化や言語での開発経験を積み、多業種への浅いが広い業務知識を得ている」
にできます。
ちょっと強引だったかもしれません。
試しに「ブールで30分休憩無しで泳げる」と何かを繋げてみましょう。
詳しい過程はは処理ますが
「100メートル個人メドレーを泳げるし、泳法を選ばなければ30分休憩無しで泳ぐことができる」になりました。
これ、結構凄いんじゃないですかね?(自画自賛)
「当たり前」にしていること/できることを繋げてみると、
自然と「自分にしかできないこと」が出来上がります。
Hourusさんの言葉を一部借りるなら、
最強たる普通の先に「自分にしかできない」で差別化ができたとなるわけです。
ホント、普通最強すぎる!
なので「自分にしかできない」を、必死で探したり、求める必要はなかったんです。
だって、あなたは、世の中に二人と居ないでしょう?
屁理屈と思うかもしれませんが「あなたがあなたであるだけで価値がある」とは、こういうことです。
そしてそれがとても自然なことなんです。
余談ですが、僕のエンジニアカウンセラーは、この当たり前を繋げて出来ています。
「SES開発で、様々な企業文化や言語での開発経験を積み、多業種への浅いが広い業務知識を得た体験から、ITエンジニアに対しては普通にキャリアを学んだ人より一歩深く共感し、踏み込める」ですから。
誰にでもできる、を今やっている人は?
ここからはちょっと視点を変えてみます。
別の方法で「自分にしかできないこと」を作ってみましょう。
「あなたがあなたであるだけで価値がある」という前提は当然の様に変わりません。
この方法は普通を繋げる時よりも、ジャンルを絞ることができます。
例えば、今このコラムを読んでいあるあなたは、その場所に一人だけです。
電車の中で、オフィスの机の上で、今その場所でこのコラムを読んでいる人は他に居ないはずです。
それに価値があります。
職場においてもそうです。
今、あなたが何かしらの仕事をしている。
それは「あなたにしかできないこと」です。
もしかしたら、今日は偶然、他の人の仕事を引き継いでやっているだけかもしれません。
みんなで持ち回りでやる仕事を、当番でやっているだけかもしれません。
一つの仕事を、複数人で協力して片付けている最中かもしれません。
それでも、今、その場所で仕事をしているのは、あなたです。
それは、他の「誰か」が確実にやっていないことです。
それが充分に「価値のあることだ」と気付いて下さい。
時間の都合かもしれません、体調の都合かもしれません。
スケジュールの都合でも、偶然でも。
そこに居合わせる、活動している、ということが唯一性のあることです。
人にできて自分にできないこと
今、そこに居て、その活動をすることがあなたにしか出来ないように、
今、他の場所に居て、他の活動をすることも、あなたにはできません。
ですから、あなたにしかできないことと、他人にしかできないことは等価です。
あなたにしかできないことを大切にする様に、他人にしかできないことも大切にしてあげて下さい。
それが周り巡って、あなたの価値を認めることになります。
今回のまとめ
- あなたがあなたであるだけで価値がある
- 「自分にできて人にできないこと」は**普通にできることを集めた先**にある
- 「だれでもできること」でも「今あなたがやっている」のは唯一だ
- 「自分にできて人にできないこと」vs「人にできて自分にできないこと」は等価
今回お話したことのベースは、僕の「キャリアカウンセリング」の姿勢の一つです。
一緒にキャリアを振り返った時、なるべく「その人ならではの『強み』」を見つける事を心掛けています。
それをすることによって「自分にしかできない」へ育てられる種を作るのです。
それをこの先育てていくのか?はその人次第ですが、育てるお手伝いはしたいな、と。
いつもそう願っています。
おまけ:椅子取りゲーム?
Horusさんのコラムには、こんな事が書かれていました。
ビジネス書で語られる「自分にしかできない」は単なる椅子取りゲームの話
一般的に、ビジネス書に書かれているのは、誰かが既に座っている椅子の話です。
当然椅子取りゲームになりますし、そのジャンルに強い人が現れれば、椅子はもぎ取られます。
今回僕がしたのは「新しく椅子を作る」話です。
この椅子は、あなただけの椅子です。
他人が座りに来ることは滅多にないでしょう。
もし、他人に座られてしまったら、また新しい椅子を作って移ればいいだけです。
ただし、一つだけ問題があります。
あなたの座ったその新しい椅子は、間違いなく価値があるものです。
それでも、他人が価値を、同様に認めてくれるか?はまた別の問題です。
ここから先は、とても多面的な視点のマネジメントのお話になります。
そのお話は、別の機会に、ということにしましょう。
ミニコーナー:白栁の2ヶ月だけホンキダイエット!
この度、2ヶ月間だけジムに通ってホンキのダイエットをすることにしました。
とはいえ、日常の運動なんてとんでもない!という人です。
なので
- ボディトレーニングのコースに申し込んで!
- 食事制限もしっかりとして
- でもジム以外での運動はしない!
をモットーにチャレンジします。
その成果を人目に晒すことで、効果を上げよう、というわけです。
初回のトレーニングが18日ですので、次回から進捗を報告していきます。
優しい目で見守って頂けたら、と思います。
よろしくおねがいします。
ITエンジニアの視点で、時事ニュースを5分間で紹介する動画を平日毎日公開してます。
「日々の生活の中にエンジニアリングがある」からこそ、
身近な時事ニュースから学ぶことが重要です。
僕が自分で考えて作り出した「新しい椅子」ですが、余り多くの人に価値を認めて頂いていないようです。
それでも、何人かの人が価値を認めて下さっているので、ブレずに改善を続けながら、伝えていきたいと思います。
今日公開された動画では、ゲーム開発の現場でテスト工程の色々を自動化した、という話を取り扱っています。
コメント
名無し
こんにちは。
自分のできることについて考えていて、いろんなサイトも見ましたが、
書かれているように、「あなたはそれだけで価値がある」とか
「自分にとって当たり前のことにこそ価値がある」ということは
よく見かけましたが、あまり納得できていませんでした。
でも、他人が価値を同様に認めてくれるかどうかは別の問題という一文があって
自分が知りたいのは、そこなんじゃないかなって思いました。
そのお話をしていただける回を楽しみにしています。
エンジニアカウンセラー白栁隆司
コメントありがとうございます。
確かに、よく見る陳腐な言葉ですよね。
僕も他人に言われたら全然信じないのですが、でも今は「そういう言い方しかできない」のです。
もっと良い言い方が見つかったら、変わるのでしょうが。
とてもキツイ言い方になりますが、「自分のできること」なんて、自分で【作る】しかないんです。
その為の最短は、Hourusさんの言うように、考える前に手を動かすべきです。
そうして積み上げたものの中からしか、【見つける】ことはできません。
他人が認めてくれるかどうかなんて、正直【運】です。
どうして運だよりになるのか、そして運に頼らない方法は、次回のコラムで触れる予定です。
確約はできませんが、楽しみにしていただければと思います。