群雄割拠を生き抜く12人の侍たち
時は令和弐年。エンジニア達が己の知識と経験と一本の筆を武器にしのぎを削っている世界があるのをご存じだろうか?そんな戦国の世が始まり早12年。此度は群雄割拠を生き抜く12人の侍を紹介しようとおもふ。申し遅れたが、拙者「勝ち逃げ侍」と申す。拙者まだまだ駆け出しのひよっこ、到底戦力にならぬが故、此度は伝道者として後世に語り継ぐことに徹しよう。
なお、此度ご紹介する侍は拙者の主観であることはご理解頂きたい。もう少し補足すれば、直近で更新されている侍を優先している。なお掲載順は、敬意を込めて投稿記事の多い順とさせて頂く。また、敬称略と致す。かたじけない。
其ノ壱:Anubis:101回死んだエンジニア
参戦日:2010/8/10 612話
拙者に侍になるきっかけを与えた伝説の剣豪。とにかく質・量ともに桁違いの切れ味を見せ続けてきたが、残念ながら引退を宣言されている。余生を楽しむかのごとく、時々更新されておられるが、拙者が侍として初登場した日が最後の更新日となっているのは、何かしらの運命を感じる。また、深い敬意を評するため話数確認をした際に、偶然見つけてしまったこのコラム。知らなかったとは言え、拙者との運命を感じる。
お客さまは神さまです!(Anubisさん)
お客様は神様じゃない(拙者)
其ノ弐:キャアコンサルタント高橋:5分間キャリア・コンサルティング
参戦日:2012/05/15 435話
基本に忠実で、お手本のような斬り方をされる侍。拙者とは違い、コラムの内容がまともなので、編集者にも優等生扱いされていると思われる。「相棒」ですら劇場版やスピンオフを加味しても400話に届かない中、ここまでの連載数も435話と桁違いの実績。プロフィールの笑顔に騙されてはいけない。
第411回 本質を考える
戦略家として突き刺さった神回
其ノ参:リーベルG:Press Enter■
参戦日:2010/11/16 336話
コラムニストという枠を超えた、エンジニアライフ屈指の大先生。プロフィールには「ふつーのプログラマ」とあるが、絶対にふつーのプログラマではないと思われる。10年間毎週あの文量と質を創出することに、心の底から敬意を評したい。異次元の剣豪、いや文豪である。ちなみに、普通に書店で販売されているので、ご購入を検討されたし。
執筆するのは大変なのだ。書物は買って読もう!
其ノ肆:手塚規雄:守銭奴エンジニアが考えていること
参戦日:2014/06/06 321話
ご自身で守銭奴と謳っているが、笑顔で情報を提供しまくっている心優しき侍。決して守銭奴ではない。フリーエンジニアの視点で描く侍は希少。コラムの質も高いが、非常に「和」を大切にする侍。調整力を武器にしているだけの事はあって、自分の主張を組み込みながらの調整が絶妙。
「エンジニア」としてはスピードと質はどっちが大事?じゃあ他の人も同じ?
気になる点としては、更新頻度を落とす宣言をしてから逆に掲載ペースが早まっていることを誰も突っ込まないのは、この上級侍への「忖度」とかではないと信じたい。
この一年を振り返る
其ノ伍:Horus:ヒエログリフ -エンジニア版-
参戦日:2018/05/17 196話
異次元の攻撃力を持つ現役最強の侍。おそらくこんにゃくも斬れる。中途半端な論法で彼に斬りかかった者達の屍がコメント欄に転がっているので一度見てみると良い。ただ強さの秘密を明かすと、どの侍よりも小論文の基本に忠実。ほぼ例外なく1段200文字の5段落構成。充実した内容をたったの1000文字前後に収めている。読者の前提知識を利用して、コラムの文字数を減らす技術は芸術の域。基本に忠実な普通こそが最強であると、ご自身で証明されているのである。
自分にできて人にできないこと
其ノ陸:ちゃとらん:Python なんて、大っ嫌い!
参戦日:2018/08/08 140話
12人の侍の中で一番世の中をぶった斬ってるのが彼女であろう。拙者との共通点も多く、庭球や将棋好きである。かなり頻繁に拙者のネタをパクパクしているが、もちろん大歓迎である。やってみたら分かるのだが、他人のネタに乗っかるのは実はかなり高度な技術が必要。元ネタへの理解力と、独自の展開を自分の世界観に変換する作業が難しいからだ。ちなみに拙者はP子にほの字であるが、ドMというわけではない。
070.正論を語れない人間が、仕事が出来ない本当の理由
071.「正論」論の正論を語る
081.狙い目の言語
083.凡人は質とスピードのどちらを優先すべきか
087.効率を優先すると本質を見失う
其ノ漆:山無駄:Innovation "D"
参戦日:2010/05/10 81話
かなり不定期だが、10年以上更新し続けている侍。初参戦はAnubisさんよりも古いのは意外に感じた。明らかに力を入れて斬りに来るときと、適度に手を緩めて斬る時とがあるが、拙者はその緩さがくせになっている。拙者のコメント欄に遊びに来て頂いているのは嬉しい限りである。
智恵ある者に怒りなし
拙者的にはこれが神回
其ノ捌:Kyon:Just an ordinary day
参戦日:2018/10/18 66話
2ヶ月前にnoteが気になり始めて、つい最近noteを始めたゆるふわ系の侍。イベント参加のレポートなど、基本的に行動記録のようなコラムが実にお腹に優しい。ここ最近は、初参戦時とは比較にならないくらい文章の構成が上手くなっており、コラム執筆経験が論文に活きたというコラム読んでいると「それはよかったよかった」と思わせる不思議な力をもつ侍。
文章を書く練習
其ノ玖:エンジニアカウンセラー白栁隆司:コレがワタシの生きる様
参戦日:2019/09/05 60話
拙者にとって一番身近な先輩侍であり、いまは現役のYouTuber。冒頭30秒はどの動画も不変だが、アニメの主題歌だと思えば聞き慣れてくる。どんなに話が盛り上がっていても5分で話をぶった斬る容赦の無さがジワジワと来る。とくに下記は神回。少なくとも拙者は、フワちゃんTVや宮迫チャンネル以上にこちらを見ているのは間違いない。
【2020年9月4日】ほぼ日ITエンジニアニュース
其ノ拾:たいき:こんな会社に俺は居た!
参戦日:2020/01/20 43話
初参戦の刻に若干のズレはあるが、拙者と同期の侍である。ほぼ全ての侍が予約投稿を活用し正刻に斬りにいく中、月曜夜間に己の間で斬りかかる希少な侍。内容もとにかく破天荒。とくにトイレの落書きのくだりが衝撃すぎて、内容が頭に入ってこないのは拙者だけではない。
本配属編!その21 係長より上の役職が一年後には部品整理の仕事してた。。。
其ノ拾壱:平岡 麻奈:平岡麻奈のちょっとひと息
参戦日:2019/10/05 32話
書評を武器に斬り込んでいく希少な侍。読んでる書物の数に比例するのか、とにかく文章が整っていて読みやすい。特に、本編に入る前の導入部が上手く、タイトル通り癒しを与えてくれる。1話で空港のカウンターでお仕事しているとあるので、日本全国97空港を片っ端から巡れば、出会える可能性のある侍である。
書籍「朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる」を読んでみた。疲れやストレスは『飲み物』で改善できる!【第19回】
晩酌の罪悪感から解放されたければこれを読もう
其ノ拾弐:株式会社カレンコンサルティング:「プロセスコンサルティング」のススメ!
参戦日:2011/09/28 16話
更新頻度こそ少ないものの、拙者にとっては外せない侍の一人。拙者が一部上場メーカーで社内SEをしていた時に出会った書物、『上流モデリングによる業務改善手法入門』 (技術評論社、2010年11月)は、ITコンサルタントとなった今もなお、指南書として活用している。白柳さんが嫉妬している侍でもある。
生き様054. できないことは、できないと諦めよう
おわりに
エンジニアライフ12周年おめでとうございます。まだまだ末席でぺーぺーやってますが、面白そうだったので諸先輩方に混じって企画に乗っかりました。12周年という企画の関係上、12名のコラムニストしか紹介していませんが、もっとたくさん素敵なコラムニストの方がいらっしゃいます。まだまだコロナ禍は収まる気配はありませんが、明日からは4連休。秋の夜長はエンジニアライフの過去コラムを満喫してみてはいかがでしょうか?
コラムニストの皆様
勝手に掲載してすみません。細心の注意を払ったつもりですが、もし情報に誤りがありましたらご指摘下さいませ。逆に掲載していない方もすみません。特別企画ということでご勘弁頂きたく。
編集者様
いつも盛り上げてくださりありがとうございます。これからも読者とコラムニストが集うコミュニティの場を管理して頂きますよう、引き続きよろしくお願いします。
コメント
ちゃとらん
ちゃとらんでござる。
いつもパクパクして、申し訳ござらん。
この企画、なかなか面白かったぞ。何より感心したのは、各剣豪の参戦日と話数の集計じゃ。さらに、剣豪の過去の逸話を探し出すのも、ものすごい修行が必要であったと想像するぞよ。
ワシ自身の集計でも結構大変じゃったのに、よく頑張ったものじゃわい。
今後の活躍を期待しているぞよ。(パクパクするぜよ)
勝ち逃げ先生
ちゃとらん殿
ご無沙汰でござる。お褒めの言葉ありがたく頂戴致す。
さすがに話数集計はくたびれたが、拙者見習い中であるが故、他の侍たちに敬意を評するにはこの方法しか思いつかなかったのでござる。
拙者の方こそ、いつもパクパクして頂きかたじけない。しかしあれは立派な分身の術じゃ。高度な技術が必要だと聞いておる。これからもお互い切磋琢磨しようぞ。達者でな、さらばじゃ。
白栁隆司@エンジニアカウンセラー
侍といえば和装。
和装といえば拙者、”着物の”エンジニアカウンセラー 白柳隆司とおもい馳せ参じて候。
この度は、立派な推薦文を頂き、感謝カンゲキ雨嵐の極みでござる。
しかしはて、神回とは如何に?と思い見返すと、なるほど納得。
これは取り上げたるニュースの内容が良かったわけでござるな!
特に、時間で容赦なく切り捨てられており、やや不機嫌さが滲み出ている締めの声を指す事ではござらん!と理解いたしまして候。
ちなみに拙者、ゆうちゅうぶより禄を頂いておらぬ身。
その資格すら持ち合わせぬ者は、『ゆうちゅうばぁ』を名乗るのは烏滸がましいとの、世間様の評判らしく。
これを機にご存知召される事を希望する所存で御座候。
しからば、之にて御免つかまつりまする。
勝ち逃げ先生
白柳殿
おぉこれはこれは。此度は便りを頂きかたじけのーござる。
>ちなみに拙者、ゆうちゅうぶより禄を頂いておらぬ身。
俸禄を頂かずとも『ゆうちゅうばぁ』を名乗れば良いではござらんか?拙者も貴殿も、『えんじにあらいふ』より俸禄を頂いておらぬが、『こらむにすと』を名乗っておるではないか。そこは名乗ったもの勝ちでござるぞ。