「英語『を』勉強する」フェーズでのガジェット活用 −連載をトップダウンに振り返る
前回のコラムでご紹介した「ブートストラップ」英語学習法は、以下の3つのフェーズからなります。
- 英語を勉強する
- 英語で勉強する
- 英語で仕事をする
今回は、第1段階の「英語を勉強する」フェーズでガジェットを活用する方法です。このコラムは「ガジェット活用による英語学習法」なのに、ガジェットの話が久々になってしまいました...orz
さて、このフェーズでのガジェット活用は実はもうご紹介済みなので、これまでの記事をトップダウンに振り返ります。
■「英語を勉強する」フェーズの目標値
「英語を勉強する」フェーズでは、ESL(English as a Second Language)向けの教材が使えるレベルを目標にします。そのため、大学受験レベルの文法と、ESL向けの辞書を英和辞典なしで読める語彙(ごい)の習得を目指します。
■すきま時間を徹底的に活用する
すきま時間は、通常の意味としては、あるときふと空いた時間のことです。その性格上、事前にガジェットをあれこれ用意する訳にはいかないので、いつも携帯するガジェットをひとつ持ちたいものです。筆者のイチ押しは、iPod touchです。
すきま時間は、日々の生活をルーチン化することによって、意図的に作り出ることもできます。
とりわけ、都市圏に住むサラリーマンにとっては、通勤時間の活用が必須です。筆者の場合は自宅を出てからオフィスに着くまで1時間かかるので、1日24時間しかない時間のうち2時間、大雑把に言って平日の時間の1割を通勤に費やしていることになります。これを活用できなければ、勉強時間の確保はおぼつきません。
■目標によっては昼休みも勉強
昼休みはまとまった時間なので、英語の勉強に限らず有意義に使いたいものです。「勉強ばかりしているとバカになる」とよく言いますが、勉強が目的化してしまい、他にやるべきことをそっちのけにして勉強するようなことがあれば、時間の使い方を見直さなくてはなりません。
まずは、こちらをご覧ください。
昼休みに英語を勉強すると決めた場合には、ラジオの活用がお奨めです。「今時ラジオなんて...」と思われるかもしれませんが、英語の実力によらず、どなたにも検討の価値があると考えます。
■継続するために
勉強しようと決意しても日々実行することができず、三日坊主に終わってしまうことがよくあると思います。かく言う筆者がそうなのですが、ある程度長い期間、勉強を続けなければ、思ったような効果は得られません。
勉強を継続するためには、以下が必要だと考えます。
- 必要な道具がいつも使える
- 道具を使える状態にするために労力を要しない
筆者は、やる気になったときに必要な道具がそろわないと、かなりイヤになってしまいます。その上、やる気がそがれた状態がしばらく続いてしまいます。そこで筆者は、ガジェットに「モバイル性」を強く求めます。
iPod touchをイチ押しにしているのも、この理由が大きいのです。iPod touchは言わばオールインワンで何でもできますが、個々の機能にのみ着目すれば、他の専用と言うべきガジェットには及びません。それでも、いつも携帯しているという点が最も重要だと考えているからです。
筆者は怠け者で忘れっぽいので、恥ずかしながら「努力する」とか「欠かさず準備する」ということが続けられません。ですから、たとえばラジオ付きICレコーダーであれば、
- 充電、受信は、クレードルに載せるだけ
- タイマー録音で自動的にコンテンツが増える
という状態にしています。Kindle Paper Whiteや電子辞書Wordtank C50は、筆者の通常の使用方法で1ヶ月くらい持ちますし、C50はいざとなれば乾電池でも使えます。
なお、Kindle端末は、最近のアップデートで辞書引きした履歴が活用できるようになり、語彙力の強化により役立つようになりました。これまでは、履歴を残すためにあえてC50を使って辞書を引くこともあったのですが、その必要がなくなりました。まだファームウェアをアップデートしていない方は、ぜひお試しください。