iPhone(その2)
今回は、iPhone/iPod touchを使った学習方法の2回めです。しかし、ご紹介する2つのアプリには、いずれもAndroid版がありますので、Androidユーザーの皆さまにもご覧いただければと思います。
ガジェット | 読む | 書く | 聴く | 話す |
---|---|---|---|---|
Kindle | ☆☆☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆ |
ラジオ付きICレコーダー (ICR-RS110MF) |
― | ― | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
電子辞書 (ワードタンクC50) |
☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ― | ― |
iPhone | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
■単語帳アプリ Flashcards Deluxe
英語学習用にiPhoneやiPod touchに入れたいアプリケーションの1つが単語帳です。筆者が使っているのはFlashcards Deluxeで、通訳ガイド試験の学習にどれほど役に立ったか分かりません(Android版も、上記サイトからたどれます)。
電子辞書ワードタンクC50(その2)では、電子辞書の「履歴」機能に関して忘却曲線に触れました。Flashcards Deluxeを利用すると、忘却曲線に基づく手法を含め、種々の出題方法で単語を覚えることができます。
詳細はマニュアルをご覧いただくとして概略を言うと、出題方法には以下の4つの方式があります。
- 並び順
- ランダム
- 短期目標:理解度に基づいて出題する単語を変える→ライトナーシステム
- 間隔を空けた繰り返し(spaced repetition):忘却曲線を考慮した反復練習
やり方を発明する必要はありませんし、仮に発明できたとして、既存のやり方よりよいものができる可能性は低いでしょう。そう考えれば、実証されたやり方をどんどん取り入れればいいわけです。Flashcards Deluxeにはやり方が組み込まれているので、これを活用しない手はありません。
もう1つ、Flashcards Deluxeの良いところは、Webサイト経由でCSVデータをアプリケーションに取り込めるところです。PCで元データを用意すればいいので、単語帳を簡単に作れます。単語帳は作るのが目的ではありませんので、作る手間が省けた時間を学習に充てることができます。
Flashcards Deluxeは、いつでもどこでも使え、目的に合った単語帳を簡単に用意でき、実績のある学習方法で効率的かつ効果的に語彙(ごい)を身につけられる、強力なツールだと思います。
■文法アプリ Grammar Up
筆者が愛用しているアプリのひとつが、Grammar Up(iOS版、Android版)です。
強みを伸ばすにせよ弱みを補うにせよ、測れないものは改善できませんから、まずは現状を把握することが肝要です。このGrammar Upはカテゴリーごとに出題されるため、自分の文法的な知識を測るのに適していると思います。
Grammar Upには解説が一切なく、どこが違ったのかを自分で考えないといけません。カスタマーレビューではそこを難点とする評価もありますが、計測が目的と割り切るのがよさそうです。
筆者の場合は、通訳案内士試験の1次筆記試験対策で活用しました。筆者が英語の実力値を計測するために定期的に受験しているTOEICと違って、資格試験は合格しなければ意味がないので、弱点を効果的に補う必要があったのです。