英語を勉強する時間がないのなら、覚悟を決めて本番に臨めばいいのでは?
■勉強ばかりしていないで発表しよう
研究者の間に"publish or perish"という言葉があることは、昨年7月のコラムで書きました。
また「いつまで勉強を続けるのですか?」と題して昨年末に書いたコラムでは、以下のように述べました:
筆者が提唱する「ブートストラップ」英語学習法では「勉強」と「学習」を区別しています。「勉強」は「それ自体を目的として、そのために時間を割いて行う」ことを意図し、「学習」は学ぶこと全般を意図しています。
発表することが必然であって、勉強する時間が取れないのなら、いつまでも漫然んと勉強を続けようと思うのではなく、覚悟を決めて本番に臨めばよいのではないでしょうか。
■達成志向が大きな効果を生む
明確な目的意識と締切があれば発表は可能ですし、達成に向けて努力することで大きな効果が得られます。
語彙(ごい=ボキャブラリー)を例に取りましょう。語彙には、受容語彙と発表語彙という概念があります。受容語彙は見聞きして理解できる語彙、発表語彙は自分で使える語彙のことです。
インプット中心の勉強だけでは、発表語彙はなかなか増えません。しかし、自分からメッセージを伝えるためには語彙や表現を調べ上げる必要があるので、必然的に発表語彙が増えていきますし、理解可能な受容語彙はさらに増えることになります。受容語彙も、単語の意味をひとつふたつ丸暗記するというレベルを超えて理解が深まります。
表現、構文、パラグラフライティングなども同様です。実践を通じて、理解が深まります。
<告知>
直前の告知で恐縮ですが、以下のセミナーを行います。技術者に向け、英文ライティングの勘所をお伝えします。
セミナー「技術者・研究者のための『伝わる技術英語』の書き方実践講座」
日時:2015年12月17日 10:30-17:30
場所:株式会社日本テクノセンター セミナールーム
東京都新宿区西新宿2-7-1 小田急第一生命ビル22階
主催:株式会社日本テクノセンター
受講料:48,600円(税込み)
詳細・お申込:http://www.j-techno.co.jp/seminar/ID53NVI91NX/
※ 講師紹介による割引があります。