iPhone(その1)
今回はiPhoneを取り上げます。「ガジェットといえば、まずスマートフォンじゃないの?」と言わるかもしれませんが、専用の機械にはやはり強みがありますので、言ってみれば万能のスマートフォンを取り上げるのが遅くなりました。
私が使っているiPhoneは4Sです。2世代前のすっかり古い機種になってしまいましたが、iPhone 6が出るまで使い続けようかと思っています(一昨年までは、同じようなことを言って、3Gを散々引っ張って使いました)。
それはさておき……。
ガジェット | 読む | 書く | 聴く | 話す |
---|---|---|---|---|
Kindle | ☆☆☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆ |
ラジオ付きICレコーダー (ICR-RS110MF) |
― | ― | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
電子辞書 (ワードタンクC50) |
☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ― | ― |
iPhone | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
iPhone(もしくはiPod touch)は、使い方次第では英語学習には最強のガジェットです。何より、コンパクトでありながら、ここまで紹介してきたガジェットの機能のほとんどすべてを備えています。しかも、それらにない機能も、アプリで増やしていくことができます。例えば、単語帳アプリFlashcards Deluxeは、通訳案内士試験でどれほど役に立ったか分かりません(このアプリについては、次回もっと詳しく説明します)。
もちろん十徳ナイフ同様に専用のガジェットにはかなわない点もありますが、いつでもどこでも英語学習に取り組める点で、どのガジェットより優れているとも言えます。
私がiPhoneに真っ先に入れたアプリは、i英辞郎とDictionary.comです。英辞郎のアプリには、インターネット接続を前提とした英辞郎 on the WEB for iPhoneもありますが、i英辞郎はオフラインでも使えるのがメリットです。Dictionary.com appは無料で、発音を聴くにはインターネット接続が必要ですが、語義、用例はオフラインでも検索できます。
そしてもうひとつ忘れてならないのが、国語辞典のアプリです。私はデジタル大辞泉を使っていますが、お好みの国語辞典をひとつ入れておくのがお勧めです。
英語学習のために国語辞典を使う理由は、表現のために「和文和訳」をする必要があり、その基礎力が日本語の語彙だからです。
日英の名詞を1対1に覚えていくアプローチでは、意図を伝えられるようになるまでの道のりが遠すぎます。英語で表現する目的は、意図通りに相手に伝えることであって、語彙を増やす必要はありません。自分が使える語彙を活用するために、この和文和訳が必要となるわけです。
和文和訳は、もちろん語彙単位だけでなく文単位でも行います。日本語で話すようにだらだらと文章を組み立てたのでは、表現に行き詰まります。簡潔な文を積み重ねていくことが肝要です。
私の場合は、英英辞典を引いているときに国語辞典をよく参照します。この単語の適切な訳語は何だろう、と考えたときに、ぴったりくる語を探すためです。
他に使っている辞書アプリは、コウビルド英英辞典(米語版)、ウィズダム英和和英辞典2、Merrriam-Webster Dictionaryです。ご参考まで。