ITエンジニアへの5分間キャリア・コンサルティングやってます!

第620回 スマホの入力を考える

»

 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 今の時代、誰しもが最低1台はスマホを持っています。ということは、誰しもがスマホを使って情報を受け取ったり送ったりする訳です。そうなるとスマホで文字入力をしなければなりませんよね。皆さんはスマホの入力をどのようにされていますか?

 私はスマホで文字を書くことが多いので、文字の入力は結構こだわるタイプです。そこで今回はスマホの入力方法について私なりに思うことを書いてみました。

■スマホの入力方法あれこれ

 スマホで文字を入力する場合、一般的には以下の3つに分かれるのではないでしょうか。

  • トグル入力
  • フリック入力
  • QWERTY(クワーティ)入力

 トグル入力はガラケー時代の入力方法で、数字キーがあかさたな...のように紐づけられており、一つのキーを連続して押し続けると母音が変わっていく入力方法です。例えば、「こんにちは」と入力する場合、

2→2→2→2→2(こ)
0→0→0(ん)
5→5(に)
4→4(ち)
6(は)

のように打つことで表現できます。ガラケーの時代は数字キーを使って文字を入力しなければならなかったこともあり、このような入力方法が主流になってました。今思うと、結構キーを連打してますね。。。

 フリック入力はスマホ時代に主流となっている入力方法で、あかさたな...のように文字が紐づけられており、それを上下左右にフリックすることで母音を表現する方法です。こちらも「こんにちは」と入力する場合、

か→下フリック(こ)
わ→上フリック(ん)
な→左フリック(に)
た→左フリック(ち)
は(は)

のように打つことで表現できます。トグル入力よりはるかに入力回数は減りますし、慣れると高速で文字が打てるのもフリック入力の特徴ですね。恐らく、今一番スマホ入力で使われている入力方法ではないかと思います。

 QWERTY(クワーティ)入力はパソコンのキーボード配列をスマホ上に表示させ、ローマ字入力で文字を入力する方法です。これも「こんにちは」と入力する場合は、

[k][o](こ)
[n](ん)
[n][i](に)
[t][i](ち)
[h[a](は)

のように打つことで表現できます。恐らく、入力方法だけで考えたらフリック入力よりも早いと思うのですが、欠点はスマホ縦持ちにするとキーボードの間隔が狭くなってしまい文字が打ちづらくなるということと、特定の指(親指が多いと思います)を使って打つので、パソコンで入力するよりも速度は落ちてしまいます。

■ミスなく早く打つ方法はないか?

 過去のコラムでも書かせてもらったことがありますが、私はPCではブラインドタッチで入力するので比較的文字入力は早い方だと思います。そのせいか、スマホでも早くミスなく文字を打ちたくなります。そんな私が使っていた入力方法がフリックの発展形である「フラワータッチ」「ターンフリック入力」をご紹介します。

 フラワータッチはATOKで有名なジャストシステムが開発した独自の入力方法です。入力方法はフリック入力に属するのですが、配置が少し変わっていて、あかさたな...の文字を押すと、上半分に母音が5つ放射状に並ぶので、そこから文字を選ぶのです。この方法の秀逸な点は濁点、半濁点の入力方法で、これらは文字の下半分に表示されるのです。そのため、濁点、半濁点を含めた文字の入力が1アクションで行うことができるので、フリック入力より入力が早くなります。

フラワータッチの動画(JustSystems)

 私は長らくこのフラワータッチを愛用していたのですが、スマホ版のATOKがサブスク化されたことがキッカケとなり別の入力方法を探すようになりました。そうして見つけたのが「ターンフリック入力」を使うアルテ日本語入力というアプリです。(iPhoneの場合はflickというアプリで対応されているそうです)

 ターンフリック入力もフラワータッチ同様フリック入力の発展形なのですが、恐らくフリック入力を究極まで突き詰めた形だと思います。このターンフリック入力の特徴は小文字の「ゃゅょ」や濁点、半濁点までをも1アクションで表現されている点です。例えば「しょう」と打つ場合、

 さ→左フリック

 で「し」を表示する所までは通常のフリック入力ですが、そのタイミングで、

 上フリック→「ゅ」
 右フリック→「ゃ」
 下フリック→「ょ」

 と繋がり、「ゅ」と「ょ」については、そこから左フリックすることで「う」が入力でます。そのため、

 さ→左フリック(し)→下フリック(ょ)→左フリック(う)

のように英語のZのようにフリックすることで1アクションで「しょう」と打てるのです。また、設定によっては「じょう」のような濁点表記も1アクションで可能なため、突き詰めるとアクション数を減らして高速で文字入力ができるようになります。例えば、「上場企業」という言葉をフリック入力で打つと16回操作しなければなりませんが、ターンフリック入力だと4回の操作で入力できます。

アルテ日本語入力の動画(Umineko Design)

■自分にあった入力方法を探そう

 普段、あまりスマホで文字入力をされない方はそれほど意識する必要はないかもしれませんが、それでもスマホで文字入力をされない方はほとんどおられないのではないかと思います。だとすれば、その入力方法を快適にできるのなら、そこを考えるのは一考の余地があるように思います。

 たかが入力、されど入力、です。

 ぜひ、ご自身にあったスマホ入力方法を探してみてくださいね!

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する