ITエンジニアへの5分間キャリア・コンサルティングやってます!

第548回 やってみることの大切さ

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 私はたまにレンタルスペースを使って仕事をします。その用途は主にオンライン研修を行うためなのですが、レンタルスペースだと会議室を借りるよりも安く個室を確保できるので重宝しています。しかも、最近のレンタルスペースはオンラインミーテイングを行うことを想定してか、様々なツールを無償貸与してくれているので大変助かっています。

 先日もレンタルスペースを利用させてもらったのですが、その中にパソコンスタンドが用意してありました。今回はこのパソコンスタンドにまつわるお話です。

■タイピングしやすい環境

 こう見えて、私は結構タイピングが早い方だと思っています。実際、40年以上もキーボードに触れているのでブラインドタッチは目をつぶっていてもできます。ちなみに、どの程度のレベルか気になったので、以下のサイトでタイピングのテストをしてみました。

タイピング練習(マナビジョン)

 このサイトではP検と呼ばれる「総合的なICT 活用能力」を問う資格試験の中にある「タイピング」の模擬的な試験ができるそうです。私がやってみた結果はこちらです。

pken.png

 このテストでは準2級のレベルまでしか測れないそうなのでこれが上限のようですが、凡そ普段からこの位のタイピングスピード、正答率だと思います。

 また、毎週コラムを書かせてもらっていますが、私の場合、頭で考えるより手を動かしながら文章を書ていくタイプなので、タイピングにやりやすさについては結構気を遣います。タイピングしづらい環境になってたりすると、それ自体ストレスになることもあるくらいです。

 そうしたこともあり、タイピングがやりやすい環境を求め色んなツールを探し求めていた時期がありました。ある時パソコンスタンドを使うとタイピングがしやすいという話を聞き、早速試してみたのですが、ちょうどその時はこんな感じのパソコンスタンドでを使ったんです。

 一体どんな感じになるだろうと思い使ってみたのですが、結果は全然使えませんでした。。。その理由は手首の角度です。確かにこのスタンドを使うとモニター部が上に持ち上がるので視線は下ではなく正面に向くので見やすくなるのですが、同時にキーボードも少し傾いてしまうので、手首が上に曲げないとタイピングができません。しかし、私は手首が硬く上に曲がりにくいのです。これを無理やり曲げようとすると肘が下がってしまい前傾姿勢になってしまいます。

 その結果、タイピングの速度がガタ落ちしてしまい、結局その時はパソコンスタンドは私には合わないと判断して使うのを止めてしまいました。

■レンタルスペースにあるパソコンスタンドを使ってみた

 で、話は冒頭のレンタルスペースに戻ります。レンタルスペースでオンライン研修の準備をしていると、パソコンスタンドが置いてあることに気づきました。最初は見向きもしなかったのですが、このスタンド、よく見ると以前使ってみたスタンドと形が違うのです。スタンドにノートパソコンを置くと、机から浮くのです。つまり、机とノートパソコンの間にスペースができるのです。ちょうどこんな形です。

 ちょっと気になり、そのパソコンスタンドにノートパソコンを置いて少し使ってみました。すると、めちゃくちゃ使いやすいんです。。。これ、本当にびっくりしました。

 パソコンが机から離れているお陰で手首の問題は解消されており、また、パソコンの位置が高くなることで姿勢が良くなっているように感じます。こうしたことからタイピングをしていても手に無駄な力が入らず、楽な感じでタイピングができるのです。

 正直、ここまで違うとは思いもよりませんでした。。。

■やってみることの大切さ

 このことを体感し、「やっぱり、やってみることって大切だなぁ」としみじみ感じました。私は過去の体験からパソコンスタンドは自分に合っていない、使えないと思い込んでいました。しかし、それがは大きな間違いであることに気づけたのは、使えないと思い込んでいたパソコンスタンドを使ったからでした。

 今回の私の体験のように、一度経験したことがその人の価値観、パラダイムとして形成されている場合は結構あります。ひょっとしたら多くの場合、それは正しい事なのかもしれません。しかし、だからといって、それが100%正しい訳でもないような気がします。ひょっとしたら自分で作り込んだ価値観、パラダイムによって、私たちは大きく損をしているのかもしれない、そんなことまで感じました。

 普段からパラダイムをなくすことを心がけているつもりでしたが、やっぱりパラダイムをなくすことは難しいんだなぁと痛感しました。しかし、一方でやってみることで自分のパラダイムにも気づけるという体験ができました。

 なので、これからは一度やったことがあるからと忌避してしまうのではなく、何度でもやってみることを心がけてみたいと思いました。

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