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第619回 新しい研修のスタイルについて考える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 私は研修トレーナーの仕事もしているのですが、研修といえばPowerPointを使ったスライドをスクリーンに表示させ、そのスライドを元に喋ったりワークをしたりするなどして受講者の学びを深めていくスタイルが多いのではないでしょうか。

 この仕組みは研修の一つの形として長く続いているのは周知の事実ですが、最近私はPowerPointを使わない別の形での研修のあり方について研究をしています。

 PowerPointを使わずに何を使って研修をするのか? それは仮想ホワイトボードアプリケーションです。

 この仮想ホワイトボードアプリケーションの中でも特に私はmiroを愛用しているのですが、今回はこのmiroを使った新しい研修の可能性について考えてみました。

■miroとは

 miroとはmiro.com社が開発した仮想ホワイトボードアプリケーションのことです。

 仮想ホワイトボードアプリケーションとは簡単に言えばインターネット上にある無限の大きさを持つホワイトボードのことです。「無限」と表現してしまうとちょっと語弊があるかもしれませんが、正直その表現をしても差し支えない位膨大な大きさのホワイトボードがインターネット上にあり、ユーザーはChromeなどのブラウザからアクセスすることで簡単にmiroにアクセスすることができます。

 miroはインターネット上にあるホワイトボードなので、一般的にはホワイトボード上に付箋を置いたり、スライドを作ったりするなど利用者の用途に合わせて様々な使い方ができる非常に万能なツールになっています。特に研修面で見た場合、ホワイトボード上にスライドをつくることができるため、実質PowerPointの代用として使うことできます。

 しかも、研修ではワークなどを行ったりするのですが、このワークもホワイトボード上で行えるため、miro一つあればスライドからワークまでこれ一つで完結してしまいます。

 実はこれって結構重要なことだと思っています。というのも、例えばオンラインで研修を行う場合、一般的にはZoomを使いますが、この時PowerPointのスライドはZoomの画面共有で表示させることはできるのですが、ワークをどのように行うかは結構考えなければなりません。Zoomにはブレイクアウトルームという機能があるので、個別のルームを作成し、そこでワークを行う場所を用意することはできるものの、ワークをする方法がないんです。。。そのため、単なるディスカッションで終わってしまったりすることが多くなります。それがホワイトボードを使うことで言葉だけの空中戦から文字を使う地上戦に持っていくことができるのでワークの幅が一気に広がるんです。

 こうしたことから、オンライン形式においてはZoom+miroという組み合わせで研修を行うと非常に強力な効果が見込めますし、オフライン(集合)形式においても、参加者にPCを貸与しmiroを使ってワークをしてもらうようなことも可能です。こうすることで、模造紙やマーカー、実際のホワイトボードなど物理的な道具を準備しなくても済むのでワークを行う場所の確保やこれら用具の手配、片付けなども一切なくなります。また、miroのホワイトボードはURLさえあればいつでもアクセスできるので、ワークの結果を残しておくこともできます。

 こうしたことからmiroを使うことで非常に効果的に研修を進めることができるようになります。

■miroでAIを使ってみた

 そんなmiroですが、miroの真骨頂はこれだけではありません。何とmiroではAIが使えるのです。例えば、こんなことができます。

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 ここではmiroに「プロジェクトマネジメントで大事な事」を考えてもらうことにしました。するとこんな答えが出てきました。

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 8つほど答えを考えてくれましたね。これをカテゴライズしてみましょうか。

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 一部英語表記が混じっていますが、この位の英語であればDeepL翻訳をすれば簡単に日本語にできます。この中の「Project Management」には4つの付箋が貼られていますが、これを要約してみます。

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 こんな感じでまとめてくれました。ここまでやってくれると便利ですよね。

 他にもこんなこともできます。今度はお題を「モチベーションを高める方法」にして、これをマインドマップで考えてもらいましょう。

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 すると、こんな感じのマインドマップを展開してくれました。

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 この中の「インスピレーション与える場所」が気になったので、ここを掘り下げてみましょうか。

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 なるほど、こんな感じで情報を展開してくれました。これらのアイデアを要約するとこんな感じにしてくれました。

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■miroが生み出す新しい研修のスタイル

 miroには今回ご紹介した機能以外にもたくさんのことができるのですが、こうしたことを研修に取り入れることで今までにない体験を生み出すことができるんじゃないかなと思って、色んな検証を進めています。

 今回ご紹介したようなAIの使い方を研修に取り入れることで参加者は気軽にAIに触れることができ、AIとの向き合い方を学ぶことができます。それは、これまでの研修で行われてきたワークの有様を大きく変える可能性があると思うのです。なぜなら、ワークで意見を出すというスタイルからAIが出した意見を活用するというスタイルになるからです。

 私はこれからの時代、仮想ホワイトボードアプリケーションのニーズは大きくなると思っています。これが仕事において当たり前に使われるような時代が来るのではないかと思っています。

 そうした時に、miroのようなツールを使いこなすことができるのとできないのとでは大きな違いが生まれてくるのではないかと思っています。

 miroは簡単に使えるツールなので、もし興味のある方はぜひ試してみてくださいね。私もmiroを受かった研修のスタイルについて新しい発見などがありましたら、このコラムでご紹介させてもらいますね!

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