元底辺エンジニアが語る、エンジニアとしての生き様、そしてこれからの生き方

生き様154. IT業界でお金を儲ける方法

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ワクチン3回目終了!

先日、3回目のワクチン接種に行ってきました。
前2回とは違う種類のワクチンを選びましたが、大きな副反応は無く過ごしています。
副反応が小さいのは楽なのですが、抗体の働きも良くないと考えることもできるので……
そう考えると、副反応が小さいのも、良し悪しですね。
左腕が上がりにくい?それは四十肩で、前からですからねーっ!!

世間では、既に4回目の接種も始まっているそうです。
僕が今回接種した会場が、自治体の集団接種会場でした。
ですが、案外人は少なく、大きく待つこともなく、スムーズに進行していまいた。
そういえば、いつの間にか集団接種会場行きのバスも運行しなくなっていましたね。

先週から、感染者数が増加しています。
ですので、またワクチンへの意識が高まるかもしれません。
3回目接種のタイミングとしては、僕は遅い方でしょう。
それでも混まないタイミングで接種できたのは、運が良かったのでしょう。


IT業界は稼げるか?

結論:IT業界は稼げません

これは、白栁個人の感想です。
「食っていくならできる」が「儲けようと思ったら難しい」と常々言っています。

もちろん、世界にはGAFAの様な、ITで膨大な収益を挙げている企業があります。
だからと言って、「IT業界の人が全て稼げる」とはなりません。
稼げるIT企業と、稼げないIT企業の差はどこにあるのでしょうか。
また、白栁の様なフリーランスでも、稼げるフリーランスと稼げないフリーランスが居ます。

これらの違いの理由は、【お金の仕組み】にあります。
今回は、そんなお金のしくみについて、お話しいていきます。
日本にGAFAが生まれない理由も、解るかも?


「仕組みを作る」は儲からない

IT業界という場所は「仕組みを作る」を業務としています。

それは「既存の業務(仕組み)をコンピュータシステムとして再現する」が主です。
日本のIT業界でSESが占める割合は、6割とも7割とも言われています。
ただし、信用がおけるソースはありません。俗説的に言われている所です。

日本の経済的な慣習として「既存の仕組みの再現」には余りお金が支払われません。
どこぞで聞き覚えのある「もう仕組みはあるんだから、それに合わせて作ってよ」です。

また、何故か業務が効率化されて、楽になることに罪悪感を覚える人が多いのです。
1980年代の、電卓片手に帳簿を捲っていた頃の間隔が残っているのでしょうか?
40年。丁度、その時代に仕事を覚えた人が経営者になっている頃合いです。
自分が最初に覚えた仕事の方法を広めてるいるだけかもしれません。

SES事業に代表される様に、この開発は「誰でもできる」まで仕組み化されています。
当然、「誰でもできる」ことに、お金は多く支払われません。
本当に「誰でもできる」のかは疑問が多いのですが……。

つまりこれらを総合すると、所謂下流工程は、工場のラインと同じ扱いです。
ただの「仕組みを作る(再現する)」は儲かりません。


儲ける為には「仕組みを決める」

では、上流工程ではどうでしょう?
実は、これも大きくは変わりません。
多くの大規模開発の現場では、上流工程も「誰でもできる」化されています。

本当にお金を稼ぎたいと考えるのであれば、「仕組みを決める」側になりましょう。
例えば、上流工程より上の要件定義が挙げられます。
ITコンサルというのも、1つの手段です。
業界団体のリーダー的立場を狙うのも良いでしょう。

実は、それより良い方法があります。
それは「自分でサービスを作る」ことです。
自分でサービスを作るのですから、ルールは決め放題です。
リスクもありますが、世界的なヒットを受ければ、GAFAを目指せます。
最近の流行りである「小さくサービスを作る」から始めれば、リスクも抑えられます。

そして、それより儲けられる方法は「政治家になる」ことです。
町内会より、地方議員。地方議員より国会議員です。
日本国内において、国会議員以上に仕組みを決めることに携われる人は居ないでしょう。
それ以上関われる人に「官僚」が居ますが、今からは無理なので考えないことにします。


おまけ:日本でGAFAが生まれない理由

日本政府も、日本版のGAFAを生み出そうと、スタートアップ支援を行っています。
支援制度については、経産省が「METI Startup Policies ~経済産業省スタートアップ支援策一覧~」ということで、情報を纏めた冊子(PDF)を公開しています。

日本にGAFAが生まれない理由は、いろいろな所で語られていますが、白栁はその内の1つを強く支持しています。
それは、「日本人の気質が保守的であり、制限を更新することより、制限ないでの工夫に重きを置く社会的な慣習がある」ということです。
国土が狭く、自然資源が豊かですが、工業資源が限られている日本は、法律による規制が厳しい国家でもあります。
その一端が、情報通信関連の法律にも現れています。
ドローン規制等、最近では少しマシになりましたが、新しい技術・社会の変化へチャレンジしていこう、という雰囲気は、日本の社会の中には余り見かけられません。
それ以上に「今と同じ暮らしがずっと続けば良い」と保守的な思考が大半を締めます。
この辺りを雑にまとめると「島国根性」というのでしょう。


今回のまとめ

本気で儲けようと思ったら、チャンスがあるのはIT業界でしょう。
それは、世の中の仕組み作りに関わる仕事だからです。

ただし、普通に仕事をしていても、儲かるようにはできていません。
「仕組みを決める」側への転換が必要になります。
それは、自分でサービスを立ち上げることも含まれます。

それ以上に儲けたいと考えるなら、政治家を志しましょう。

以上!

Comment(3)

コメント

ちゃとらん

> ドローン規制等、最近では少しマシになりましたが、新しい技術・社会の変化へチャレンジしていこう、という雰囲気は、日本の社会の中には余り見かけられません。

これ、身につまされる話です。
つい、この間、社内でドローンの評価をしたいという話を出したところ、すでに先人がいて、会議室で飛ばして天井を傷つけたので『構内ドローン禁止』になっているので使えないと言われました。


どうせ、物置代わりに使っている会議室もあるのですから、一つくらい蛍光灯などの防御をおこなったドローン使用可の会議室を擁ししても良いと思うんですけど・・・


このあたりは、技術系と事務系(総務とか)の考え方の違いでしょうけど、なんでも禁止にしとけば自分たちに責任はなくなるという、『お役所根性』なのかもしれませんね。


=====
長々と書きましたが、以下、誤記訂正ネタ。

> 集団拙書会場行きのバス
>仕事の方法を広めてるいるだけ


集団拙書会場 というのは、ちょっと笑いました。ブックフェア?

すぎエモン

「結論:IT業界は稼げません」
全く持ってその通りですね。至言です。

IT業界は「がっぽり稼ぐぞ~!」という目的を持って
入っている人とはかなり相性が悪いですからね。

「稼ぎたい人」は効率を重視します。
だから、「自分の努力に収入が見合っているか」
ばかりを考えてしまいます。

その結果、「ITが面白いから」という理由で
「効率度外視で楽しみながら学びを続ける人」
には、勝てない構造になっています。

結果的に「楽しむ人の方が強く」なり
「稼ぎたい人は稼げない」という構造に
なっていますからね。

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