「転職したい」と思ったら――エンジニアの転職活動記
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部の独断と偏愛によって選んだコラムをテーマ別に紹介していく。今回のテーマは「転職活動」。
はてなブックマークの開発者として知られる伊藤直也さんがグリーに転職したり、MySQLのコンサルタントとして有名な松信嘉範さんがディー・エヌ・エーに転職したりと、ここ数日、IT業界では転職に関するニュースが相次いだ。ITエンジニアにとって、転職は他人事ではない。エンジニアライフのコラムの中から、転職活動にまつわるコラムをピックアップした。
チャンスの神様には前髪しかない
プログラマのkwappa氏は、「チャンスの神様には前髪しかない」と語る。不況下でその「前髪」をつかむために、kwappa氏は下記の3点に注意したという。
- 転職する理由を明確にすること
- 書類/面接で落ちても落ち込まないこと
- 内定をもらってから退職交渉すること
また、家庭を持っているITエンジニアの場合、パートナーの理解を得ることも重要だ。「Wife Hacks」をコラムのテーマに掲げるkwappa氏は、「もう1人の神様=wife」に納得してもらえるよう、説明する必要があると主張する。
さらにkwappa氏は別のコラムで、職務経歴書の書き方についても言及している。
まだまだ転職者にとっては厳しい状況の昨今、企業の人事部には大量の職務経歴書が届く。そのため、「採用担当者の興味を引きつける職務経歴書」を書く必要がある。「志望動機と自己PRあわせて3行」ではマズイのである。
kwappa氏は特に重要なポイントとして下記の3点を挙げている。ぜひ参考にしてほしい。
- 写真を貼付する(イケメンでなくとも可)
- 自己PRを書く(「困難をどうやって乗り越えた」など具体的な事例があるとよい)
- 課外活動を書く(コミュニティ活動、ブログやTwitter、GitHubのアカウントなど)
転職と恋愛、転職と結婚
転職を2回経験しているというエンジニアの佐藤正明氏は、転職活動を恋愛に例えつつ、よい交際をするためのコツをまとめている。
- 転職エージェントとのつきあい方(恋のキューピットとの付き合い方)
- 選考で落とされた!(振られた!)
- 転職する理由(付き合いたい理由)
- 面接(デート)
- 退職の意志表明(お別れ)
- 新しい職場で(付き合いの始まり)
特に興味深いのが面接(デート)における心構えだ。佐藤氏は「お付き合いする前のデートは自分をアピールすることも大事ですが、相手を知るということも大変重要」と語る。転職における面接は、相互理解の場であることを忘れてはならない。
キャリアコンサルタントの山内宗和氏は、「安定志向」が企業から嫌がられる理由について、転職を結婚に例えて解説している。
近年は大手企業であっても、安定志向の求職者は嫌われる傾向にあるという。なぜなら、「安定を求める=いろいろ与えてくれる環境だと思っている」ということだからだ。結婚の場合と同じだ。「あなたの家や給料をあてにしている」といわれるより、「結婚後も一緒に頑張って生活の基盤を作っていこう」といわれた方がうれしいのではないだろうか。
実録・転職活動記
最後に、あるコラムニストの体験を元にした「転職活動記」を紹介しよう。逆転仕事術氏は全4回にわたって「逆転転職」という連載を公開している。
この連載では、転職活動を始める前に「会社を辞めます」と宣言してしまった主人公、安原テンマが、転職エージェントとの面談の中で「自分の転職理由」を明確化し、面接に挑む姿を描写している。もちろん、転職活動の内容は人それぞれだが、雰囲気をつかむための参考はなるはずだ。
バックナンバーは下記の通り。
IT業界の転職市場は、徐々にではあるが回復してきている。自身のキャリアビジョンを描いたとき、転職が必要だと感じたならば、これらのコラムを参考に、悔いのない転職活動に取り組んでほしい。
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