体調管理も仕事のうち。身体の不調に耳を傾けよう
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部の独断と偏愛によって選んだコラムをテーマ別に紹介していく。今回のテーマは「体調管理」。
社会人にとって、体調管理は重要である。ある日突然、病気で倒れた――などということのないよう、日ごろから体調に気を遣うよう心掛けたい。
体調管理ができない人は信頼されない?
イントリックス CTOの猪目大輔氏は「顧客から信頼される人材」に求められる9つの要素を提示している。そのうちの1つが「体調と時間の自己管理ができる」ことである。
信頼される人材になるためのベースとして、体調管理はおろそかにできない。猪目氏は、「特に30代に入ってからの体調管理は仕事のパフォーマンスを一定水準以上に保つ上でとても重要」と主張する。
いざというときに「体調不良」では、プロジェクトメンバーや顧客の信頼を得ることは難しい。日ごろから体調管理の意識を高く持つことが求められる。
「休む」ことが必要なときもある
とはいえ、実際に体調を崩したら、休むことも重要だ。
フリーエンジニアのはがねのつるぎ氏はある日、残業中に腹痛を覚えた。早めに床に就いたものの、痛みは増すばかり。翌日、仕事を休んで病院に行ったところ、十二指腸潰瘍と診断された。
「原因は過労とストレス。いかにもエンジニアらしい病気だ」と筆者は語る。ここで無理をして働き続けるのは(そうせざるを得ないときもあるかもしれないが)よくない。筆者は「なってしまったものはしかたがない。休もう」と休養をとる。
筆者は休養をとることを、音楽における「休符」に例えている。「休符は音符と音符の間にあって演奏を休むというイメージがあるが、そうではない」「休符は『休む』という演奏である。無音は音楽を構成する一部だ」。
多忙のあまり体調を崩して会社を退職した46氏は、「スローキャリア」という考え方を紹介している。
スローキャリアとは、「非上昇志向型」のキャリア形成のことである。高橋俊介氏の著作『スローキャリア』には、こう書かれている。
「社会に出て一定期間働いた後なら、一度自分を無業の状態に置いてみるのも悪くはない選択である。この無業状態は、フェーズを変えキャリアを見直すギアチェンジの期間だと思えばいいだろう」
筆者はこの考えに従い、自らを「無業」の状態に置いて、「健康にもっと気を遣い、体調を整えること」「もっとたくさんの場所に行ってみること」「もっと多くの時間を家族と過ごすこと」などを実践しようと考えている。
どこかのタイミングで「休む」こともまた、人間には必要なのかもしれない。
「頑張りすぎない」ことの大切さ
「頑張りすぎないこと」の重要性を提唱しているのは、若手SEのあずK氏だ。彼は「ナインティナインの岡村隆史氏が無期限休養に入る」というニュースを受けて、「真面目に頑張りすぎていたのではないか」と分析している。
やるべきことが大量にあるとき、それらをすべて完ぺきにこなそうとすることは悪いことではない。だが、それで体調を崩しては元も子もない。完ぺき主義もほどほどにした方が、長い目で見ればよいだろう。
どこまでは大丈夫で、どこからが「頑張りすぎ」になるのか。あずK氏は、自分なりに「無理」と「無茶」の境界線を意識する必要性を説く。
少し前の猛暑がウソのように、一気に気温が下がり、体調を崩している人が多いことだろう。明日から三連休。これを機に、自分の体調管理について、見直してみてはいかがだろうか。
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