相手のことを考えて行動し、「品格」を意識して仕事をする
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部の独断と偏愛によって選んだコラムをテーマ別に紹介していく。今回のテーマは「○○の品格」。
エンジニアとして仕事をする上で、「品格」を意識してみるのもいいだろう。異なる観点から「品格」について論じる3つのコラムをピックアップした。
仕事への姿勢が如実に出る――ドキュメントの品格
『101回死んだエンジニア』を執筆するAnubis氏は、「ドキュメントの品格」についてコラムを書いている。
Anubis氏は、「品格は出すものじゃなくて『出る』もの」だと語る。そして、個人の品格が分かりやすい「出る」のが、ドキュメントだという。
ドキュメントに現れるものとして、Anubis氏は下記の3つを挙げている。
- 人に仕事を伝える気があるか
- 考え方が整理されているか
- 読みやすい文章を書く気遣いがあるか
ドキュメントを書くのは、人に何かを伝える必要があるときだ。「人のことや、これからのことを考える心の余裕がなければドキュメントは書けない」とAnubis氏は語る。
そんなこといっていいの? リーダーの品格
『30過ぎで5社目でした。』を執筆するエンジニアのけいいちっく氏は、「上に立つ者(=リーダー)の品格」について、反面教師の例を挙げて考察している。
1つ目の例。プライム傘下に、A社、B社、C社の3つのベンダが組む形のプロジェクト体制だったときのこと。業界に不慣れなプライムのプロジェクトマネージャはいう。「いままではA社が中心だったが、今日からは3社をフラットとする、いわば『戦国時代』だ。A社以外のB社、C社にもチャンスがある。皆さん頑張るように」。もっと話すべきことがあるだろう、とけいいちっく氏は“萎える”。
2つ目の例。プロジェクトマネージャとしてアサインされた上司は、納期について顧客にいう。「任せてください、ベンダをギュウギュウ絞りますから」。結果、下に対して無茶し放題、プロジェクトはカオスに。けいいちっく氏は“萎える”。
上に立つものは、現場の邪魔をせず、余計なことをいってやる気を削がないでほしい、とけいいちっく氏は語る。「『動ぜず』という態度で、どっしり構えていればいい」という言葉に、どきりとするリーダーの方は要注意だ。
「ハケンだから」といわない――ハケンの品格
最後は『恋愛感情で仕事はできるか?』を執筆する森姫氏。最近まで「派遣社員」として働いていた森姫氏は、テレビドラマ「ハケンの品格」とは異なる形で、「派遣社員の心得」を語っている。
「品格とは気高さを持つこと、上品であることではないか」と森姫氏は語る。一方で、「ハケン」の仕事へのかかわり方は難しく、時が経つにつれ「気を高く持つ」ということができなくなる、とも苦悩する。派遣社員は、一定以上の責任のある仕事をさせてもらえないからだ。
だが、森姫氏は考える。「ハケンだから、これ以上のことはしなくていい」「ハケンだから、必要以上の責任は感じなくていい」ではなく、表に出て頑張っている社員を自分なりに支えるなど、できることを精一杯やることで、社員から「あなたが必要です」といわれる人物になるのを目指してはどうか、と。
この考え方は、何も派遣社員だけに留まらない。「若手だから~」「開発者だから~」「テストエンジニアだから~」などなど、自分の身に置き換えて考えてみると、新たな発見があるかもしれない。
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