@IT自分戦略研究所 編集部が、エンジニアライフのおすすめコラムをピックアップします。

「お金」というやりがいを失って見えたもの

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 本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。

 ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。エンジニアの「やりがい」とお金、日常業務の見直し、そしてパソコン部でのゲーム制作時のエピソードの3本を取り上げる。

  • 「お金」という最低限のやりがいを失って
  • 現場で「なんで?」って思ったことはありませんか?
  • ゲーム制作いよいよスタート!(高校クラブ奮闘日誌2)

やりがいを失ったことで見えた、新たな「やりがい」

 プログラマの森姫氏による『恋愛感情で仕事はできるか?』。仕事のやりがいとしての「お金」について。

 「エンジニアのやりがい」というと、一般的に耳にするのが、「自分が仕事で作った製品が店頭に並んでいるのを見て喜びを感じる」「顧客が『このシステムは便利だね』といってくれた瞬間がうれしい」といったエピソードだ。しかし、森姫氏は「自分の究極のやりがいは『お金』」だと語る。

 森姫氏の会社では、今年度に入って大幅な給与カットがあった。普段の仕事では、製品を作っても直接エンドユーザーと交流ができるわけではなく、社名が表に出るわけでもない。そうなると、最後に残る「やりがい」はお金だが、今回の出来事はその「やりがい」すら森姫氏に見失わせつつある。

 それでも、自分がITエンジニアを続けているのはなぜか。社会人として一番最初に評価され、対価としてのお金を得たのがエンジニアという職業だったからだ。仕事を通して得たものを、今後も磨いて認められたいから、というのが、森姫氏の答えである。

積極的「ツッコミ」のススメ

 同じく、プログラマである野口おおすけ氏による『不思議そうで不思議でないちょっと不思議な現場の話』。日常業務の見直しについて。

 毎日の業務の中で「なんでこの作業が必要なの?」とツッコミを入れたくなった瞬間はないだろうか。野口氏は、疑問を抱く仕事こそ、積極的に見直しを入れていくべきである、という。なぜなら、そうした仕事は必ず無駄な作業を含んでいるためである。ここでいう「無駄」とは、作業とその効果や付加価値とで釣り合いが取れていないことを指す。

 本来は無駄なのに、誰しもが疑問に思わない作業があれば、プロジェクトを管理する側からも、作業にかかるコストは見過ごされがちだ。だからこそ、仕事をふられた時点で一度、その仕事に伴って発生する作業の意味を考え直す必要がある。

ゲーム制作プロジェクト、技術チームは全員初心者

 高校生のサトにゃん氏による『システムエンジニアを目指して』。サトにゃん氏が設立したパソコンクラブで、ゲーム制作に取りかかったときのエピソード。

 部が設立されたばかりということもあって、部員の熱気はすさまじかった。しかし、制作のかじをにぎる技術チームは、そのほとんどがプログラマミング経験・開発経験なしの初心者。サトにゃん氏はゲーム制作に必要なプログラミング言語を部員に習得してもらうため、まずはC言語とHSPの講座を開講する。講師は自分自身だが、サトにゃん氏もこの段階ではC言語とHSP、いずれもまったくの初心者……。さて、これからどうなる?

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