@IT自分戦略研究所 編集部が、エンジニアライフのおすすめコラムをピックアップします。

キャリアパスの責任――企業責任か自己責任か?

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 ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。リーダーが持っておきたい目線、エンジニアが抱えるキャリアへの不安、SFから学ぶプロジェクトマネジメントの3本を取り上げる。

  • チームを率いて
  • ITエンジニアの実態と不安 ~IPA『IT人材白書2010』最終版より
  • SFでプロジェクトマネジメントを学ぶ? ホーガン『星を継ぐもの』

メンバーが能力を発揮できる「環境」を整えるのがリーダーの仕事

 地方で働くエンジニア Ahfによる『地方からの戯言』。チームを率いる立場の人間が考えるべきこと、持つべき視点について語っている。

 チームメンバーの能力にばらつきがある場合、どのレベルに基準を置くべきか? 多くのプロジェクトマネージャ、リーダーが考える問題である。最高レベルに合わせてしまうと、チームとしての作業が成り立たない。かといって、低いレベルに合わせてしまうとチーム内の成長が止まってしまう。リーダーには、「どのレベルまでならメンバーが追いつくか」を見極めるバランス感覚が求められる。

 「メンバーが能力を発揮できる『環境』を整えることがリーダーの責務」と、Ahf氏は語る。自分が整えた環境下でメンバーが精力的に活動できたら、リーダー冥利に尽きるというものだろう。

ITエンジニアが抱える「キャリア」への不安

 スキルスタンダード研究所の高橋秀典氏による『Road To IT-Engineer / ITエンジニアの生きる道』。IPA『IT人材白書2010』のデータを元に、ITエンジニアが抱えるキャリアへの不安について分析する。

 前回、高橋氏は「IT業界で働いている人は、仕事や職場環境にそれなりに満足している」というデータを紹介して、「IT業界=3Kという業界イメージは実態と異なるのでは?」と、仮説を提唱した。

 ITエンジニアは、自分の仕事にそれなりの満足感がある。一方、「自分のキャリアについては強い不安を持っている」というデータが示された。将来への不安原因の1位は 「いま自分が持っているスキルが将来通用しなくなるのではないか」ということ。また、データからは「日々の業務に精一杯で、自分の将来をしっかり考える暇がない」「キャリアパスについての責任を、会社が果たしていない」という不満が読み取れる。

 キャリアパスについての考え方は、個人と企業でそれぞれ異なる。エンジニアの多くは「キャリアパスは企業が責任を持つべき」と考え、企業側は「キャリアパスは個人の責任」と考えている。両者の認識には、ずれがある。

 高橋氏は、「企業ができることと個人ができることを明確にして、役割分担をすることで現状を改善できるのでは」と提案している。

名作SFから学ぶプロジェクトマネジメント

 生涯プログラマを目指すひでみ氏による『プログラマで、生きている』。SFの名作から、プロジェクトマネジメントについて考察する。

 ひでみ氏が紹介するのは、ジェイムズ・P・ホーガン作『星を継ぐもの』。「宇宙服を着た人類と思われる5万年前の死体」という謎を解くため、世界中から科学者がやってくる。主人公であるハント博士は、科学者同士の情報共有がうまくいっていないことに気が付き、皆の橋渡し役をしながら、研究全体に活気を取り戻す。

 「ハント博士が果たした役割は、まさにプロジェクトマネージャそのもの」と、ひでみ氏は語る。異なる分野の科学者たちを情報でつなぎ、同じ目的のためにまとめていくハント博士は、ひでみ氏にとって理想のプロジェクトマネージャであるとのことだ。

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