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もしSEがドラッカーの「真摯」という言葉を読んだら

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 ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。ドラッカーの言葉を読み解くコラム、ソースコードに付記する英語コメントを考察するコラム、そして新連載コラムを1本紹介する。

  • ドラッカーの言う「真摯さ」とは何かを考えてみた
  • 「みんなのIT英語」その2
  • プロローグ:昼食後のひととき~ランチルームにて New!

真摯=正直さや誠実さが一貫していること

 若手SEのあずK氏による『It’s Party Time!』。ドラッカーが語る「真摯(しんし)」という言葉の意味について考える。

 「ドラッカーが語る“真摯”という言葉の意味がよく分からなかった」とあずK氏は語る。大辞林では「真摯=まじめで熱心なこと」という説明がある。しかし、ドラッカーのいう「真摯」さは、ただ「真面目」という意味だけではないようだ。

 そこで、あずK氏は原文を当たることにした。原文では「integrity」という単語で書かれている。「integrity」の意味は「正直、誠実、高潔、廉直」。「ドラッカーのいう真摯さとは、『正直さや誠実さが一貫している』という意味ではないか」と、あずK氏は考えた。誰にでも真面目に答える八方美人ではなく、その主張が一貫していることが「よい組織の運営」につながると、ドラッカーはいいたかったのではないだろうか。

 あずK氏の意見について、多くの人は「わたしはこう思う」といったコメントを寄せている。コメント欄と併せて読んでいただきたい。

分かりそうで分からない、英語コメント

 かつて海外でエンジニアとして働いた経験を持つ鹿島和郎氏による『海外でも通用するエンジニアになる』。ソースコードの英語コメントについて考える。

 鹿島氏によれば、「ソースコードの英語コメント」のうち、分かりにくい表現があるという。1つは、和英辞書を使って出てきた単語をそのまま使ってしまうケース。もう1つは動詞を使わずに名詞ばかりを並べるケースだ。

 例えば「レコード全件削除処理」を直訳して「all record deletion」と書くのは不自然である。ここは、動詞を使って「Delete all the records」と表記したい。

 鹿島氏は、分かりにくいコメントについて「辞書をきちんと引く」「できる限り簡単な単語を使う」といった対応策を提示している。

【新連載】新任リーダーが成長する物語

 最後に新連載を紹介しよう。(株)エムズ・ネット・スクエア講師4人組が執筆する『新任リーダー明日香のマネージャへの道』。「中堅IT企業でチームリーダーになった明日香が、奮闘しながらマネージャとして成長していく物語」を連載する。

 主な登場人物は、真紀子と草一郎、明日香という仲良し同期3人組。全員30代前半で、明日香以外の2人はチームリーダーとして働いている。「いずれ自分もリーダーを担当したい」と考えていた明日香のところに、リーダー就任の話が舞い込んだ。

 「リーダーはメンバーの状況を理解すべき」というように、連載ではチームリーダーが押さえておくべきポイントを順次紹介していく予定である。

 
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